電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

NHK『きょうの料理ビギナーズ』愛読者アンケートに当選する

2020年05月16日 06時01分16秒 | Weblog
先日、帰宅したらNHK出版から何やら封書が届いていました。開封してみると、「ご当選おめでとうございます!」という文書とともに、「オリジナル手ぬぐい」と「マスキングテープ」が同封されていました。




そういえば、だいぶ前にアンケートに応募したことがありました。くじ運にはとんと縁のないワタクシが当選するとは、なんと珍しい! これは「新型コロナウィルス」にも「当選」しないように注意しなければ(^o^)/



さて、手ぬぐいの方は料理に農作業にと、いろいろ使いみちはあるのですが、マスキングテープのほうは、何に使ったものか? ここはシアンの、いや違った、思案のしどころです。

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山新で紹介された「PRO WiND 023」のテレワーク合奏「スポーツ県民歌」

2020年05月15日 06時01分42秒 | Weblog
先日、5月13日付けの地元紙「山形新聞」に、伊藤律子記者の署名で、「47人 魂のテレワーク合奏」「PRO WiND 023がスポーツ県民歌」という紹介記事が掲載されました。これは、山形県の電話局番が 023 で始まることからついた名前でしょうが、山形県ゆかりのプロ演奏家がつくる吹奏楽団「PRO WiND 023」が、新型コロナウィルス禍で中止になった演奏会の代わりに「テレワーク大合奏」を試みたものだそうです。編曲は、同団のテューバ奏者である仁藤雄貴さん。

曲目は、山形県ではたいへん有名な「スポーツ県民歌」というもので、1948(昭和23)年の全日本陸上競技選手権大会の開催を機に作られたもので、作詞が西条八十、作曲は古関裕而というコンビです。当時としては超有名人による珍しい作品で、こういうスポーツに関する県民歌を持っている都道府県は珍しいのではなかろうか。当方も小中学生時代の運動会には必ず歌いましたので、一番の歌詞は確実に歌えますが、二番はちょいと怪しい。今もサッカーのモンテディオ山形の試合などでは歌われるそうで、けっこういい歌。私は好きですね〜。どうやら、妻は1番も2番もどちらも歌えるようです(^o^)/



この演奏は、YouTube にありました。これです。指揮者の大井剛史さんの挨拶に続きテレワーク演奏(一部に団員の歌もあり)が始まります。


なお、歌詞の最後が「ヒップ・ヒップ・フレー」になっているため、中学生の野郎どもは腰を振り振り歌っておりました(^o^) が、もちろんそれは間違いで、実は「Hip hip hoolay !」は英語圏の喝采の掛け声(*1)だそうです。

山形県ホームページには、高校生の合唱(MP3)や歌詞、ピアノ伴奏譜、仁藤さん編曲の楽譜も掲載されています(*3)。わーお、歌詞は4番まであるのですね! 初めて知りました(^o^)/

(*1):ヒップ・ヒップ・フレー〜Wikipedia より
(*2):伊藤律子記者の音楽関係記事は、興味深いです。この記事も同記者のものでした。
(*3):スポーツ県民歌「月山の雪」〜山形県ホームページより

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移動する農作業にポケットラジオ

2020年05月14日 06時01分13秒 | 週末農業・定年農業
昨日は、休みをとってサクランボの満開後10日目の防除を実施しました。ついでに、タンクを小型のものに交換し、桃とスモモの防除も併せて実施。スモモは少々遅れてしまいましたが、サクランボと桃は受粉できた花がちょうど実になる時期で、灰星病等の防除には適した時期でしょう。この日を逃せばまた遅れてしまいます。このへんが二足のわらじをはく週末農業のつらいところです(^o^)/

さて、動力噴霧機と防除タンクを積んだ軽トラックから長いホースを引っ張り、自分が薬液を浴びないように風向きを考えながら、一本ずつ果樹の周りをぐるりと噴霧していきます。移動距離がかなりありますので、けっこう体力を使いますし、時間もかかります。摘花作業などは同じところにじっとしていますので、そばに置いた小型の農作業ラジオを聞きながらすすめます(*1)が、防除作業は移動しながらですので、固定ラジオではまるで聞こえません。そこで、防除衣の内側、作業着の胸ポケットに SONY のポケットラジオをしのばせて、胸元で聞こえる程度の音量で流しながら作業します。開始したのは早朝も早朝、まだ「ラジオ深夜便」が放送中の頃で、作業が終了したのは「らじるラボ」9時台の放送中でした。

汗だくになって自宅に戻り、頭からシャワーを浴びて、熱いコーヒーとクッキーをいただくと、ホッとします。デスクトップ PC-audio でボロディン「交響曲第2番」(*2)を聴きました。ボロディンが一時「勇士」という名前を考えたこともあるという曲、今回はクーベリック指揮ウィーンフィルによる演奏(*3)で。すでにパブリックドメインになっていますので、YouTube にもありました。この曲、有名曲ではありませんが、いいですね〜。出だしはいかにもロシアの「勇士」っぽいのですが、とくにのびやかな第3楽章が魅力的。



写真は、果樹園の入口に咲くライラックです。五月は花の季節。ボタンが満開、芝桜も咲き、ちょうど見頃です。




(*1):農作業用ラジオを選ぶ〜「電網郊外散歩道」2012年6月
(*2):ボロディン「交響曲第2番」を聴く〜「電網郊外散歩道」2011年11月
(*3):ボロディン「交響曲第2番」ロ短調、クーベリック指揮ウィーンフィル、1960年〜「クラシック音楽へのおさそい〜Blue Sky Label」より

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メルケル首相のスピーチについて

2020年05月13日 06時01分56秒 | Weblog
以前、新型コロナウィルス対応に関して、ドイツのメルケル首相が国民に呼びかけたスピーチ(*1)が話題になりました。旧東独で育ち、東西ドイツの統一を経て現在は首相の座にあるという経歴から、「渡航や移動の自由が苦難の末に勝ち取られた権利であるという経験をしてきた私のような人間にとって」というフレーズに着目した報道がきっかけであったように思います。ちょうど日本でも、行動の制限が話題になる頃でしたので、そうした観点での報道が中心だったのでしょう。

先日、たまたまこの(3月18日の)TV演説の翻訳を、ドイツ大使館のWEBサイトで目にする機会があり、全文を読んでみました。そして、驚きました! 例えばこのような内容です;

さてここで、感謝される機会が日頃あまりにも少ない方々にも、感謝を述べたいと思います。スーパーのレジ係や商品棚の補充担当として働く皆さんは、現下の状況において最も大変な仕事の一つを担っています。皆さんが人々のために働いてくださり、社会生活の機能を維持してくださっていることに、感謝を申し上げます。

これは、全くそのとおりであろうと思います。東日本大震災のときにも、人の命を助けるお医者さんの大切な仕事も、実は燃料や医薬品や物資を運搬する道路を、余震の中で瓦礫の山を押し分けて急造することに奮闘した重機オペレーターやその他多くの無名の人々の労働があってはじめて維持できた(*2)のでした。今回、新型コロナウィルス禍による忍耐の生活の中にあって、食料や日用品を買い求めることができたのも、まさにスーパーのレジ係や陳列棚の補充といった目立たない労働のおかげでした。そして注目すべきは、一国の首相が、それを全国民に向かってテレビで語りかけた演説の中の、重要な一節であったということです。

残念ながら、ドイツも行動制限の緩和の方向に少しだけ舵を切ったらまた感染者数が増加の傾向にあるみたいで、今後どういうふうになるのか全く予測できませんし、ドイツ語の意味はほとんどわからないものの、落ち着いた声と話しぶりの、こういう政治家がいることを今更ながらに再認識いたしました。

(*1):新型コロナウィルス感染症対策に関するメルケル首相のテレビ演説(3月18日)〜ドイツ大使館のWEBサイトより
(*2):『石巻赤十字病院の100日間』を読む〜「電網郊外散歩道」2012年12月
(*3):イギリスのサッチャーさんは化学教師だったそうですが、メルケルさんは物理学者だったみたいです。

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万年筆にも乾季があるのか

2020年05月12日 06時02分31秒 | 手帳文具書斎
熱帯地域、とくにサバンナ気候の地域は、雨季と乾季があるようですが、わが家の万年筆にも乾季が到来したのでしょうか、四本のペンがそろってインク切れ寸前となっておりましたので、休日を利用してインクを補給しました。

  1. プラチナ プロシオン(M) プラチナ古典BB(ブルーブラック)
  2. パイロット カクノ白軸(M) 同上
  3. パイロット プレラ青軸(M) パイロット青
  4. TWSBI VacMini (M)    パイロットBB

こうして四本まとめてインクを補給してみると、単独で補給するときに比べて、相対的な特徴というか、インクボトルとペンの相性がわかりやすいと感じます。



例えばプラチナ古典BBの現行インクボトルからコンバータでインクを吸い上げるには、やっぱりプロシオンのほうがやりやすいです。インク吸入口がペン軸の先の方に開いているという構造的な面もあり、インクリザーバーにたまったインクを吸い上げるのが容易です。一方、カクノ白軸にセットしたコンバータCON-70では、インクリザーバが邪魔に感じます。むしろ、モンブランのマイスターシュテュック149などと同様に、インクリザーバーを持たないプラチナの旧型インクボトル(30mL)のほうが良さそうです。



青軸プレラは、唯一パイロットの青インク・カートリッジを使っているため、インクの補給というよりはカートリッジの交換になり、呆気ないほど簡単です。TWSBI の VacMini は、プランジャー式のインク吸入機構が特徴ですが、こちらもインクリザーバーのないパイロットのブルーブラックの小型ボトルから吸い上げるほうがスムーズに補給できるようです。

こうしてみると、やっぱり自社製ペンに最適なように各社のインクボトルが工夫されているのだなと感じます。そんなことを言っても、どんな紙でもほぼ裏抜けがないプラチナ古典BBをメインに使用することに変わりはないのですが(^o^)>poripori



インク補給間隔は、かなりばらつきがあります。基本的に中字で使用頻度が高いものがインク補給の頻度が多いようです。細字のペンは、相対的にインク消費量が少なめに出るのでしょうか。

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井上栄『感染症の時代』を読む〜その(2)

2020年05月11日 06時01分04秒 | -ノンフィクション
第6章の感染症サーベイランス体制は、疾患を重要性・緊急度により区分けをして、全数届け出と定点報告に分けるほか、食品や動物や環境なども監視体制に組み込み、保健所を通じて横断的に網羅し、衛生研究所や都道府県衛生部等を介して中央感染症情報センターに集約されます。これはこれで、仕組みとしてはよくできていると感じます。ところが、現在の新しい感染症の大流行にうまく対処できていないように感じられるのはなぜか。おそらくそれは、この感染症サーベイランスの仕組みの中核となる保健所の機能が、これまでの施策によって少しずつ弱体化してきているのではないか。

国の仕事を県に移管し、県の仕事が中核都市に移管し、保健所の業務は増えているはずです。一方で専門的力量を持つ有資格職員は一朝一夕には増やせない。一般的な事務職員を増やしても保健所の能力は向上しない。情報化等を理由に職員数を抑制し省力化を目指せば、日常業務で精一杯となり、新たな感染症の突発にうまく対応できないのではなかろうか。PCR 検査体制の拡充が思うように進まないのも、たぶん予算と人事の権限を握る官僚制がもたらした弊害の面もあるのだろうと思います。

第7章は、梅毒とエイズを例に、性感染症対策の難しさが感じられ、第8章で麻薬の問題が感染症対策の一環として論じられるのも、麻薬と性感染症が一体のものとして広がる現状を表しているのだろうと理解しました。

終章で指摘されている21世紀日本の感染症対策への視点は、今更のように納得できるものです。海外渡航者の感染症、インフルエンザと肺炎対策、院内感染など、「新型コロナ」の「コ」の字も出てこないけれど、まるで未来を予測したかのような項目が並びます。

身近なところでは、役場も市役所も県庁も数年で担当業務が代わります。癒着を防止し、なんでもできる総合的な人材育成をすることが大切だという行政的視点は重要なものでしょうけれど、お役所の予算と人事を担当する人たちが人々の生活に直接に関わる professional work を経済合理性の観点から査定し、結果的に機能を限定させてしまうのはどうなのだろう。 専門家を専門家として遇するのではなく、都合の良い時だけ専門家を表に出して弾除けに使うとしたら、それは明治維新で士族が官僚となり(*1)、農工商に属する技術者を下に見た旧弊が今も継続しているかのように見えてしまいます。

いや、問題はそんなところにはなくて、政治家のリーダーシップが問題だとか外国の元首の招待や国際的スポーツ大会開催への思惑だとか、はては某ナントカの陰謀論だとか、いろいろな見方が可能かとは思います(*2)が、とりあえず本書を読んで身近なところから抱いた素朴な感想でした。

(*1):明治初期の学生たちの大半は士族だった〜「電網郊外散歩道」2014年11月
(*2):ドイツのメルケルさんはすごいですね。あのスピーチが歴史に残るかどうかは不明ですが、間違いなく心に残ります。〜ドイツ大使館のCOVID19に関するメルケル首相のスピーチ集より

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井上栄『感染症の時代』を読む〜その(1)

2020年05月10日 06時01分30秒 | -ノンフィクション
新型コロナウィルス感染の流行が続いていることから、感染症やその対策に関する概観を得ようと書棚を探したところ、井上栄著『感染症の時代』という講談社現代新書を見つけました。「エイズ、O157、結核から麻薬まで」という副題を持ち、2000年10月に刊行されたものですので、当然のことながら、新型コロナウィルスのことは登場しません。「おや? どうして感染症と麻薬が同じくくりなの?」という疑問は持ちつつ、読み始めました。

本書の構成は次のとおりです。

序章 変貌する感染症
第1章 文明と伝染病
第2章 病原微生物の発見
第3章 伝染病の重症化と軽症化
第4章 伝染病以外の感染症
第5章 ワクチン
第6章 感染症のサーベイランス
第7章 真の文明伝染病―梅毒とエイズ
第8章 「伝染病」としての麻薬中毒
終章 二十一世紀日本の感染症とその対策

内容は、たいへん興味深いものです。例えば第1章では、アステカ文明の崩壊とスペイン人が持ち込んだ天然痘との関係や、平城京・藤原京は伝染病の流行によって都を遷したこと、大都市であった江戸における麻疹の流行と土着化など、歴史的な視点が説得力があります。

第2章は、子供時代にド・クライフ『微生物の狩人』を愛読した当方にとってはおなじみの内容で、むしろ第3章の「伝染病が重症化したり軽症化したりする理由」が興味深いところです。これによれば、人間の歴史の中で「人が密集して居住する古代都市ができたとき、あるいは産業革命時の労働者の寮の中で、また戦争をしている軍隊の中で、伝染病の強毒化が起こった」のだろう、ということです。

強毒性の病原体は、その宿主が死んでしまうと他に感染して増殖することができないため、人口密度の小さな(うつりにくい)条件下では症状が軽く動き回って感染を広げる弱毒性のものが生き残りやすい=弱毒化する。ところが都市化により人々が密集して生活する中で感染が容易になれば、増殖が速く病原性が強い強毒株が優勢になり、強毒化する、ということです。

なるほど、そのように考えると、どこか奥地の風土病にすぎなかった病気が文明国の大都市に持ち込まれたことで凶悪化し、恐怖の感染症として騒動になる、という事態がよくわかります。

第4章は、動物由来の感染症や食中毒などを取り上げます。かつて人間が動物を家畜化した際に、家畜の病気であったものがヒトに感染し、人間の病気になったものがあるとのこと。野生動物の病原体が人間社会に大きな問題を引き起こすというのは、昨今の事態を見ているとよくわかります。と同時に、第5章のワクチンの話とあわせ考える時、なぜ牛痘の膿を人間に植え付けると天然痘が軽くて済み、あるいは予防できるのか、という理由も推測できそうです。

つまり、もともとは牛の病気であった牛痘が牛の家畜化とともにヒトに感染し、人間社会の都市化に伴い、強毒化して天然痘となったため、元の弱毒株である牛痘を用いて免疫を作っておけば、強毒株が引き起こす天然痘を予防することができる、ということなのでしょう。

(明日に続く)
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タマネギ畑も順調に成長〜玉ネギのサラダが楽しみ

2020年05月09日 06時01分23秒 | 週末農業・定年農業
週末の本日は、なんとかお天気も大丈夫なうちに、農作業を一区切り終えたいところですが、さてどうか。

  • 農機センターで耕運機の修理の可否
  • 少し離れた園地の桃、リンゴの摘花
  • サトイモ苗の購入と植え付け
  • スモモの落花期の防除
  • サクランボの満開10日後の防除(灰星病等)〜これは来週中頃か

写真のとおり、昨年植え付けた玉ネギも順調に生育しています。土地が肥沃な場合、追肥を加減しないとチッソ過多で収穫後に腐る場合があるそうですので、控えめにしておきます。



玉ネギが収穫できるようになると、時々サラダを作ります。玉ネギを薄くスライスしてさっと水にさらし、皿に敷いた上に輪切りのトマトを載せ、レモンをきゅっと絞ってフレンチドレッシングで食べるサラダが大好物です。生ハムやビアソーシュゼット等を添えるのもいいですね〜。

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昨年復活させた畑で耕運機が故障し作業中断

2020年05月08日 06時03分27秒 | 週末農業・定年農業
自宅裏の桃の摘花がほぼ終わり、野菜の植え付けも一段落して、いよいよ昨年復活させたサトイモ畑(*1)に取り掛かりました。昨年の後半は、サトイモ収穫後に手抜きをしてほとんど放置してしまいましたので、まずは畑全体を耕すことから始めます。軽トラックに耕運機を積み、少し離れた場所にあるサトイモ畑へ。この耕運機は、亡父が購入して長年愛用したものですから、おそらく四半世紀くらいの年数が経過しているはず。メーカー、型番等を調べてみると、




ヤンマー 耕運機 デカポチ DK8DX 一軸正逆回転ロータリー式、4サイクル・ガソリンエンジン

というもののようです。

耕耘を開始して160坪くらいの畑の半分を終えた頃、急にエンジンがストンと止まりました。ガソリンが無くなったものと判断し、給油しましたが、エンジンはかかるものの、ローターが回転しません。あれれ、おかしいなあ。ローター駆動部の機械的な故障か。これはプロに見てもらわないと、素人には無理そうです。で、作業は中断。



うーむ、農協の農機具センターは土曜の午前中は営業しているはず。朝一番に持ち込み修理を依頼することになりそうです。なにせ、年式が古いからなあ。果たして修理できるかどうか、疑問です。もしかすると、昨年の草刈機に続き、今年は耕運機の更新を迫られることになるのかもしれません。やれやれ。

(*1):荒らしていた畑を復活させる〜「電網郊外散歩道」2019年5月

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録画DVDで砂川涼子等が歌うプッチーニ「ラ・ボエーム」を聴く

2020年05月07日 06時01分43秒 | -オペラ・声楽
日中は快適な気温でも、朝晩は少し肌寒いものですから、夜は古い録画を引っ張り出してあれこれ観ることになります。映画で「レベッカ」など古いモノクロ作品を手にとってはみたものの、ちょいと季節感には合わないかも。で、結局選んだのは、だいぶ前に録画していたNHK「芸術劇場」で、藤原歌劇団によるプッチーニ「ラ・ボエーム」。岩田達宗さんが演出し、砂川涼子さんがミミを歌った2007年の公演です。たしか、この時が森田美由紀アナウンサーの最終回だったはず。YouTube にも動画がありました。

森田美由紀 - 砂川涼子 & 岩田達宗 - ボエーム 2007


砂川涼子 - 私の名はミミ - ボエーム 2007


お金で愛は買えないけれど、お金が愛を潤すことができるのは確かです。健康保険もなさそうな1830年代のパリで、ミミが苦しんだ肺結核も怖い病気だったことでしょう。
番組を全部観ましたが、演出も、出演者も、若さがあふれる舞台です。いいなあ! 
そういえば、録画したあの頃(*1)は、13年後に新型コロナウィルスなどというものによって、演奏会も映画もレストランもみな延期や中止や休業になるなんて思いもしなかった。

(*1):NHKの芸術劇場で藤原歌劇団の「ボエーム」を観る〜「電網郊外散歩道」2007年4月

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最近のアクセス状況は〜アクセス分析から見えること

2020年05月06日 06時01分21秒 | ブログ運営
2004年の12月に当ブログを開始してからすでに16年目になりますが、最近のアクセス状況は以前とはかなり様変わりしております。例えば5月3日のアクセス記録は、画像にあるとおり、

アクセス
閲覧 3,548 PV
訪問者 1,419 IP

という結果になっています。日別ランキングで第290位というのは、たぶん過去最高ではなかろうか。のんびりした当ブログにしては、実に驚くべき訪問者数です。

この理由は、おそらく当日の記事「アビガン(ファビピラビル)がRNAウィルス合成を阻害する理由」にあるのではなくて、再放送されたドラマ「仁〜JIN〜」の連載記事、特にペニシリンの抽出過程等を図解した回の記事(*1)にあるようです。新型コロナウィルス禍の中で、新作番組が作れない。それで過去の人気作品を再放送したら、それが予想以上に好評で、終わってすぐにネットで検索してみた、ということなのでしょう。まあ、いわば瞬間風速みたいなものでしょうか。

ところで、今気づいたのですが、このブログ、開始以降のトータルの閲覧数と訪問者数がすごいことになっていました。閲覧数は Google や Bing 等の検索エンジンのボットが稼いでいる面がありますが、訪問者数は IPアドレス での集計ですから、ある程度は実際の閲覧者数と相関が高いものと思われます。なんと、累計200万以上のアクセスがあったのですね。正確に言えば、2,026,897 IP ということになります。これは、間違いなく読者の皆様のおかげです。実にありがたく、感謝を申し上げます。

(*1):「JIN~仁~レジェンド」を見る:その2 〜「電網郊外散歩道」2010年12月
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週末農業と野菜畑の近況はなんとか前に進んでいる

2020年05月05日 06時01分52秒 | 週末農業・定年農業
昨年から本格的に始めた野菜つくりですが、いろいろ失敗や不備な面もありながら、なんとか前に進んでおります。先月19日(日)にはジャガイモの植え付けを行いました。内訳は、男爵とキタアカリを4列ほどで、自家用としてはまずは充分でしょう。その後、29日(水)に残りの野菜畑を耕耘し、キュウリの畝を作った後で農家の店に行き、各種野菜の種苗を購入して来ました。後に参照できるように内訳を記録しておきましょう。




  • 大玉トマト、中玉トマト、ミニトマト 各3本ずつ
  • キュウリ苗 6本
  • ナス苗 10本
  • ピーマン 3本
  • ズッキーニ 3本
  • ブロッコリー 4本
  • ししとう 2本
  • レタス、サニーレタス 6連結×各1
  • ゴーヤ 2本
  • つるむらさき 4本
  • 種子 ハツカダイコン、人参、小松菜、つぼみ菜、ホウレンソウ、チンゲンサイ、カブ、とうもろこし、大豆、他 各1袋


そして、この連休中にようやく全部を植え終わり、まずは一安心。老母の手伝いを通じて、野菜に関しては私よりずっと経験豊富な妻の頑張りに感謝です。残るは昨年復活させたサトイモ畑ですが、これはかなりの仕事だなあ。



果樹園のほうは、ただいま桃の摘花中。ポケットラジオを聴きながら少しずつ作業を進めており、昨日までに「あかつき」を2本、川中島白桃を2本、なんとか終えました。残念ながら、昨年良い収穫だった「美晴白桃」が、野ネズミにやられたらしく、枯れそうになっています。今年、「美晴白桃」の苗木を3本追加しておいてよかった〜。

もう一つの園地には、まだ川中島白桃が4〜5本残っており、さらにようやく開花したリンゴの摘花作業も入ってきます。今月中旬のサクランボ満開14日後の防除まで、しばらくは摘花作業が続きます。ここを手抜きすると、後が大変になりますので、暑くもなく寒くもない今の季節に、できるだけ作業を進めておくようにしましょう。

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長所は短所、短所は長所〜都会と田舎と人口密度

2020年05月04日 06時01分41秒 | Weblog
新型コロナウィルス禍で外出自粛が要請されるようになり、大都市部では自宅に「巣ごもり」する人が多いようですが、我慢しきれず公園や河原などに散歩外出する人も少なくないようで、そうするとこんどはそちらが人混み状態となり、という悪循環が続いてしまう面があるようです。これは、明らかに人口密度が高い大都市ならではの現象でしょう。要するに、「どこに行っても人が多い」のが大都市の特徴と言えます。

これに対して、当地のような田舎では、そもそも人口密度が低いのですから、外に出たとしても他人様に出会う確率はせいぜい1人か2人、見渡す限りの広い田畑に働いているのはトラクターに乗った専業農家の人が一人だけ、というのも珍しくありません。これまでは「寂しいものだ」と思っていましたが、逆に感染の危険はほぼないと言って良いでしょう。やっぱり欠点は裏返せば長所、長所は逆から見れば欠点、ということなのでしょう。

それでも、便利さを求めて人は集まる。大型スーパーに行けば人は混み合い、対策なしではとても安心はできません。伝染病は都会のもので、田舎は無縁とはいかないところが現代なのかも。

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アビガン(ファビピラビル)がRNAウィルス合成を阻害する理由

2020年05月03日 06時01分48秒 | 健康
新型コロナウィルスの流行により生活上の不便を感じることが多いためか、このウィルスに効果的に作用するらしい「アビガン」ことファビピラビルの作用に興味を持ちました。幸いに、開発者の白木公康先生の緊急寄稿論文の所在(*1,*2,*3)を知り、じっくりと読んでみました。

これによれば、ファビピラビルは体内で五炭糖の1種で RNA の原料の一つであるリボースと結合します。プリントアウトした文字が小さくて読み取りにくいのですが、



この、リボースと結合したファビピラビルが、RNA の前駆物質である AICAR とよく似ている(本物はNを含む複素環が五角形だがアビガンでは六角形になっている)ために、酵素が間違えて取り込んでしまい、RNA 合成がストップしてしまう結果、インフルエンザウィルスや新型コロナウィルス、エボラ出血熱ウィルスなどの RNA ウィルスの増殖が阻害されるというしくみのようです。



なるほど、アビガンは RNA 合成を阻害する薬なのだから、通常は一定の割合で出現してしまう耐性ウィルスを生じないという特徴があり、感染初期〜前期に投与すればウィルスの増殖を抑えることができる、ということなのでしょう。ただ、いったん増えてしまったウィルスを減らすことはできないので、細胞内から外へウィルスが拡散するのを阻害するようなタイプの薬と併用するのが望ましい、というのが著者の見解のようです。

その時期としては、感染が判明しだい早期に投与されるのが望ましく、ウィルス量のピークは感染後10日くらいになるようですが、できれば COVID-19 に特徴的な 4日間以上続く発熱の4日目あたりで感染を疑い、発症後5〜6日に労作性呼吸困難(息切れ等)を指標に肺炎合併の有無をCTで検討し、抗ウィルス薬治療を開始するのが望ましいとのこと。2タイプの薬剤の併用で耐性出現を抑制しながら初期治療で重症化を防ぐ、という戦略のようです。

アビガンの副作用としては、RNA 合成が活発に行われる生殖活動への影響があり、具体的には例えば妊娠中に阻害される結果、胎児に催奇形性を示してしまうということが挙げられます。このあたりは男女ともに充分な注意が必要でしょう。もう一つは、臨床的に尿酸値の上昇が見られるとのことで、痛風の持病がある人はちょいとためらう面があるのかもしれません。



更新した備忘録ノートの最初の記事は、なんと「アビガンがRNAウィルス合成を阻害する理由」というお硬いものになってしまいましたが、内容的にはたいへん興味深いものでした。化学反応的には、アビガンの複素環を構成する N 原子と隣接する C 原子に結合する -OH 基とリボースの -OH 基との間で H2O 分子が取れて結合するようで、これはこれでたいへん興味深いものです。

いずれにしろ、「窓を開けて換気」「手洗いの重要性」「若くても肺線維化は起こる」などのポイントをあらためて確認することができました。田舎は感染者数が少ないからと根拠のない安心感を抱くことなく、警戒しつつ過ごすことが大事になるようです。

(*1):緊急寄稿(1)新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のウィルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)〜WEB医事新報
(*2):緊急寄稿(2)新型コロナウィルス感染症(COVID-19)治療候補薬アビガンの特徴(白木公康)〜WEB医事新報
(*3):緊急寄稿(3)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を含むウイルス感染症と抗ウイルス薬の作用の特徴(白木公康)〜WEB医事新報

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5月を契機に備忘録ノートを更新、最初の記録は

2020年05月02日 06時02分59秒 | 手帳文具書斎
数日前までの寒さが嘘のように一気に気温が上がった5月の始まり、備忘録ノートも区切りよく更新しました。表紙にはフェルトペンで 2020年-2 と大書し、最初の5枚(10頁)は「Contents」として目次用とします。6枚目からは中身を書いていきますが、今回の書き始めは「アビガンがRNAウィルス合成を阻害する理由」というものでした。アビガン(ファビピラビル)開発者の白木公康氏による緊急寄稿論文(*1,*2,*3)の所在を知り、たいへんおもしろく興味深く読んでいるところです。



ただいま、2000年10月刊行と少々古くなったかもしれませんが、講談社現代新書で井上栄著『感染症の時代』を並行して読んでいます。こちらも歴史的な概観が興味深いもので、歯科通院の待ち時間やちょっとした空き時間に一節ずつ読んでいるところです。新型コロナウィルス禍の緊張感が、こうした硬い本に向かわせる原動力になっているのかもしれません。

(*1):緊急寄稿(1)新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のウィルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)〜WEB医事新報
(*2):緊急寄稿(2)新型コロナウィルス感染症(COVID-19)治療候補薬アビガンの特徴(白木公康)〜WEB医事新報
(*3):緊急寄稿(3)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を含むウイルス感染症と抗ウイルス薬の作用の特徴(白木公康)〜WEB医事新報

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