三体
『三体』(さんたい)は、中華人民共和国のSF作家劉慈欣による長編SF小説。
2006年5月から12月まで、中国のSF雑誌『科幻世界(中国語版)』で連載され、
2008年1月に重慶出版社によって単行本が出版された。
本作は「地球往事」三部作の第一作である。
中国発の本格SF小説、オバマ元大統領が絶賛したことで一躍有名になりました
なかなか読みごたえがありました
あらすじ
中国の文化大革命時代、天体物理学を専攻していた葉文潔がモンゴルの奥地の中国軍秘密基地に
連れてこられる。
その基地には大きなパラボラアンテナが設置されており西側の衛星の監視や情報収集をおこなっていた。
時が進み現代の物理学者、汪🐫は奇妙な現象に悩まされていた
脳裏に何者かが汪🐫に研究をやめるか、さもないと死ぬことになる
というメッセージを送り込んできていたのである。実際汪🐫の周りでは高名な学者が
命を失う事件が多発していた。
同僚の申教授に相談すると、あるオンラインゲームに参加するように言われる
「三体」と呼ばれるオンラインゲームで、プレーヤーは3つの太陽を持つ地球に似た惑星に降臨し
科学知識を持って文明をいかに発展させるかを競うゲームであった。
科学知識を駆使して、文明を成熟させても3つの太陽が重なると文明が焼き払われまた
3つの太陽がすべて沈むと強烈な氷河期が訪れ、いずれも文明が終焉を迎える
そうなるとゲームオーバー。
ときは又さかのぼり、文革のころの葉教授。
勤めていた秘密基地のパラボラアンテナが情報を集めるだけでなく、反対に情報を発信することが
できることに気づいた。
しかしその出力は弱く、太陽系内の惑星に届くかどうかのレベルで
知的生命体と交信できるレベルではなかった。
しかし葉教授は、太陽の増幅反射機能を使えば電波を数万倍増幅できることを発見し
人知れず、独断で宇宙空間に向けて地球文明の情報を発信したのであった。
それに気づいたのが、地球に近い恒星系にすむ宇宙人の三体人であった。
三体人の住む環境は、ゲームの三体同様の過酷なものであった。
しかし三体人の文明は地球より数段先をいくものであった
三体人は、自分たちの子孫をこの厳しい環境から脱すために地球を乗っ取ることを
画策する。三体の星から地球までは三体人の文明でも400年かかるとされていた。
三体人が恐れたのは400年の間に、地球人が三体人を上回る
科学知識をえることであった。
それを防ぐべく三体人は、地球に対して電波を送り優秀な科学者を殺していた。
数年後、葉博士は人類により地球の環境が悪化することを憂いて、人類を滅ぼすべく
三体人に協力することを決意。富豪のエヴァンスの協力のもと、ゲーム「三体」を通じて
賛同者をあつめていた。
葉博士たちの行動に気づいた、諸国の政府は連合して葉博士一派に対抗する組織を結成し
ゲーム「三体」を理解した汪🐫をリクルートし申博士らとともに葉博士一派と対抗することに
はたして、地球は三体人の手におちるのでしょうか?
とまあこんな感じです
なんせ、500ページを超える大作で、専門用語が飛び交って読むのに一苦労
でも、上手に日本語訳されていて読みやすいです
翻訳物は、ストーリーが面白くても翻訳がへただったら
まったく面白くないですからね
この三体はそんなことはなかったです。
特にゲーム三体が、実際の三体星の状況を表しているのですが
それが突拍子もない世界観で、ぶったまげました。
まあオバマが面白いというくらいですから、相当面白いと思います
ちょっと後半、だれてくるのは筆者も疲れたのでしょうかw
まあ一回読んでみて