女子高生とのプラトニックラブ

今日、電車乗ってたわけですよ

朝、眠たいので爆睡してるわけです

気がつくと斜め前に女子高生が座ってるんですよ

結構かわいい子でね

ちらっと見ると、向こうもチラッと見返すわけですよ


私が座ってるのは車両の一番前側でそこには

運転席が見えるようにガラスになってるのね

女の子に気がつかれないように

ガラスに反射させて、

女の子を凝視してたわけですよ

すると女の子もそれに気づいて

僕を凝視するわけですよ


ガラスをはさんで対峙する

中年男と女子高生

一触即発ですよ。

一瞬、痴漢扱いされるんじゃないかって

ひるんじゃったんです。




しかし、女子高生の視線には

愛が感じられるんですよ

慈しみの視線を感じるのね


はあ～？！

なにこの気持ち・・・


ついぞ忘れていたこの気持ち

なにこれ？

これが恋心？


うらぶれた、うだつのあがらない中年男

と可憐な女子高生の


愛の物語が始まるのか！


まずいですよ、

わたしゃ、妻も子もいるんですよ


そんな女子高生の純真な愛を受け止める

資格なんか無いよね


でも、俺も男だし、求められれば

応じなくてはなるまい


それが本能じゃないの


でも、中年男に女子高生・・

最初はプラトニックだわな

まず、映画いって、食事して、喫茶店から


カラオケかな？


たまにボーリングなんていいんじゃね？


Ｉ師匠譲りのビリヤードなんて

おしゃれじゃん！ナインボール！


手取足取りおしちゃるけんね！


でも、いやらしさはないよ


いたってクールにね！


そこは大人だもんね


日曜日にはドライブなんていいんじゃね？


舞子あたりへドライブ。

海岸ではだしで駆ける彼女と追いかけっこ


水をかけられて、


このやろう！

なんて言ったりして




ちょっと足をのばして明石海峡大橋渡ったりして

帰りには明石で、明石焼きたべたりして




誕生日には、ヴィトンのバックでも買ってやろうと


思うんだ


で、何がほしいって聞くと


ぷーさんのぬいぐるみがほしい！


とか言うわけですよ


いまどきの子には珍しく


純な子なんですよ



こんな子にはヴィトンなんて似合わない



そんな彼女には、特大のぷーさんをプレゼント！


はい、君がほしがってたプーさんだよ！


ってプーさんを渡すのね


わ～うれしい！

純な彼女はそれで十分喜ぶんだけど


大人の俺が、プーさんだけって・・


そのプーさんには箱が持たせてあるんだ


彼女があれって・・気づくのね


なにこれ？


あけてご覧・・



箱を開けると・・



ティファニーのネックレス！



もう、彼女なんて


感激のあまり泣き出すね、


絶対泣く！


間違いないね！


で、おれの誕生日・・



おれの誕生日には


くれるわけよ、プレゼント！



何だと思う？



わっから無いだろうな～



それはね、


手編みのマフラー・・


受験勉強の合間に


寸暇を惜しんで編んでくれたのよ


それはもう感激だね！



泣いた！


４０歳の男の目に涙だよ。



ほんと！






そこまで考えてたら降りる駅乗り過ごしたわ！


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