今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ハナ ~わが家のニャン歴史は、この子から始まった~

2016年12月14日 | (故)ハナ
すみません、ちょっと思い出話させて下さい。
本人だけが思い出に浸って悦に入っちゃう、例のアレ(昔はよかったなあ)です。 思い出とはハナのこと。亡くしてから2年ちょっと、そろそろ禁断症状が出ちゃうんですよね。

思えば22年という歳月、3人の子供達と同じくらいの長さをこの家で過ごしたのです。そりゃもう、思い出の数だって並大抵のもんじゃないわけです。

      
       (再掲)ハナの若い頃のデジタル写真がなくて

ハナは近所の野原でいじめられていた子猫でした。一番下の子(長男)が小5のとき、その子猫を助けたのがきっかけで我が家に来たのです。息子が勇気を出して子猫を助け、連れて帰ったその行為をしっかり褒めてやって、まさかまた捨てろなんて言えないですよね。

ハナはおっとりして怒ることが殆どなく、家族の寵愛を一身に浴びて育ちました。はじめの転機は5年後にテツを迎えたとき。心配もあったがハナは自分の子供のようにテツを可愛がり、テツもハナを慕うようになりました。

その2年後、今度はくもを迎えます。ハナはテツのときと同じように接していたと思いますがそこは♀同士、くもは物心つくとハナとは一線を画すようになり、2階の和室を根城とするようになりました。結果としてハナは1階中心の生活となって、ベランダや屋根に行くことが少なくなっていきました。

      
             風呂場の水を飲むハナ
           そのうち他の2匹も同じように

しかしこの3匹は本当に仲が良かった。トイレも3匹でひとつだったし食事は常に一緒、違うと言えば寝床くらいのもんでした。(テツは妻、くもは自分、そしてハナは次女の布団の中だった。) 今、ニャンコ同志の関係で悩んでいることを考えると、当時は本当にラッキーだったんだな。でも平和そのものだったあのニャンコ生活、すべてはハナのおっとり加減がベースだったように思います。

       
       くも10才(奥)、テツ12才(左)、ハナ17才(手前)

ハナ最大の転機は、次女が独立して家を出たとき。
このときはさすがにハナも寂しそうで、しかも随分尾を引いたように思います。しかしやがて長男の寝床に入るようになって安定したのですが、今度は長男の独立。それからというもの、ハナはひとりで寝るようになりました。 が、真冬に寒くなると妻の布団へ、テツが右、ハナが左といった感じで、まあご苦労さんでした。

テツとは仲良しどころか恋人同士のような写真が山ほどあります。
ハナの特徴を一言で言うと包容力の大きさ、かな。 テツやくもがあんなに良い子に育ったのはハナのおかげだと思います。そしてハナは、知能優れて他人に頼ることのない"孤高のニャンコ"でした。 晩年、我々夫婦との意思疎通を深めていったテツに対して、ハナは"ニャンコ"であることを貫いたニャンコだったと思います。

      
       もし今の我が家の状況を見たら、ハナは何と言うだろうか
        (脳溢血から復活して、自分を取り戻した頃のハナ)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

傷心のおかあさん

2016年12月14日 | (故)みう(おかあさん)
(昨日の記事からの続きです)

確かに「事件」の起きた直前の状況は、おかあさんが怯えていたようでした。
力関係より何より、単純に考えてもニャーはおかあさんの倍近くでかいし。

      
       ニャーに睨まれて怯える?おかあさん

考えてみれば、ニャーはおかあさんに対して唸ったりとかましてや「シャーッ」などはまったくなく、たまに声を出しても、近くに鳥とかを見たときに発するあの「ククク」といった鳴き方だったように思います。それに気付かなかったこっちがバカでした。

心配だったのはおかあさん。
家から出てしばらく呆然としていましたが、やがておもむろにお隣さんを抜けてその先へと消えて行きました。

      
       「あーあ、この家はもうダメなんかニャン」

で、気になったのでちょっと追跡してみることに。
今年の6月、テツの"最後の一花"のような感じの毎夜の散歩に付き合っていた頃、家の近くではおかあさんもよく合流してきたことがあり、おかあさんの行動パターンはある程度読めるようになっていたのです。

それで隣家の先の道路向かいにある小さな公園に行ってみたところ、いました。

      
        植栽の陰でいじけた感じのおかあさん

いつもは遊び相手の自分が近づいても、植栽の陰から出てきません。

      
         「もう怖い思いはしたくないニャン」

そのまま対峙して30分、結局近づけなかったけど、ようやくいつものおかあさんに戻ってくれました。

      
      「あっ、思わずゴロンゴロンしちゃったんだニャン」

とりあえず一安心。
おかあさんは夜には寝床に戻って、食事も休息も十分にとりました。

一方のニャーは、家に戻るともう何事もなかったかのようにくつろいでいました。ニャーから見ればおかあさんは遊び相手なのか遊びの道具なのか、それとも(保護者を独り占めしたくて)歓迎したくない"異物"なのか、自分のテリトリーの侵入者なのか、この辺を解明しないと対策がとれません。

おかあさんのお迎え、おかあさんだけでなくニャーにとっても、とにかくストレスフリーを第一義に考えて進めるつもりです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする