今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

リン一家の家猫修行・その後は・・

2019年03月10日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
リン一家をわが家に保護してから1年が過ぎました。
思えばリンがソトチビのご飯を狙って家裏に現れたのが一昨年の10月。そのひと月後には、まだよちよち歩きのキーとクウを連れて来てソトチビの寝床に居着いた。それからソトチビの寝床を新設して、彼らの共同生活が始まったのでした。一家は家裏で暮らし、ソトチビは夜になるとカイロ付の寝床にやって来た。貯水池に落ちたりネットに引っ掛かって宙吊りになったキーを助け、町内の奥に迷い出てしまったクウをソトチビが現れて連れ帰るなど、4ヶ月の共同生活にはいろいろなことがありました。


キーとクウは家裏ですくすくと成長しました(再掲)

何より、リンの子供はキーとクウ以外にもいたのではないかと思えたこと。それにいたいけなキーとクウが成長するにつれその将来の危うさを思うと、ノラという運命の過酷さに胸が痛んだ。しかし時は無情に進み、子離れ親離れが近付いてリンが再びフェロモンを出し始めたのだろう、それまで紳士的に待っていたソトチビが発情した。そして2匹が恋を成就させるまさにその時、ソトチビからリンを取り上げたのでした。


ソトチビ(後ろ)は一家の大恩人(猫)です(再掲)

リンの手術とその後の養生の間、子猫たちはソトチビと過ごして母親を待った。やがてRにより戻ってきたリンの変化に子猫たちはとまどい、失意のソトチビは姿を消した。リン一家の家裏生活は続いたが子猫たちを見ない日が多くなり、いよいよ一家離散かというある日、意を決して3匹まとめてわが家にお迎えしたのでした。

直後にちび太が里親さん宅から出戻ってきて、わが家は初体験の6匹家族に。その後はハリーやテリーなどが入ったり出たり。今はシロキにテンも加わって8匹家族です。2度の大脱走大捜索を除いて、これまでは事件事故なく平穏に過ごしてきた。


大人になっても"ツインズ"のキーとクウ

しかし家猫化となると・・・。
経験豊富な妻によれば、家での頭数が多くなると猫が人よりも猫同士互いに意識するようになって人に馴れない。 かつてハナ、テツ、くもの3匹組のときは子供たちがいたので家族5人、猫たちは人間の間で暮らしていたので嫌でも人間に影響される。でも今は猫の間に人がいる状態。これでは保護者に意識を向ける余裕がない。妻は「1匹づつ里子に出しちゃえば変わるよ」と簡単に言うのだが・・。

保護してひと月ほど経った頃、保護部屋暮らしでは人馴れが進まないと実感して、それ以後は保護者と同じ空間、同じ環境で暮らしています。その結果リン一家は急速にわが家に慣れて、あっという間にホームグラウンドになりました。キーとクウはすっかり家猫気分でどこでもくつろぐことができ、リンは相変わらずちび太やニャーからの隠遁生活は切ないけど、かつて知ったるわが家の顔をしています。


オジンの膝の上はリンにとって"安全"な場所でもある

でも、3匹とも人が近付くと反射的に逃げる。キーは落ち着いているときは甘えん坊で撫でられるのが好き。でも超ビビリな性格のせいで、まどろんでいるとき以外は近付くこともできない。リンもキーに似ていて、自分からは盛んにくっついて来るのにこっちから手を出すと逃げる。クウはいまだに警戒心が強く触ることもできません。手を出せばすかさず猫パンチが飛んできます。


リンには超甘えん坊のクウは、リンのご飯を必ず横取り

しかし3匹とも、一応保護者夫婦は同じ屋根下の共同生活者と認識しているようだ。リンほど馴れてないキーとクウにしても、こちらからかまおうとしない限り接近しようが何だろうが気にしない。むしろ保護者の動きに興味を示してじっと見つめてきたりする。食事の準備中は尻尾をピンと上げて足にスリスリしてきます。深いスキンシップはできなくても、もう立派な共同生活者になっているのです。


キーを見つめるリン

でも、里親さん探しとなると難しそう。やっぱり人を親のように慕って甘えてくる猫ちゃんじゃないと、選ばれないんだろうな。特にまだ触ることすらできないクウなんて論外だろう。

ところで、この3匹は本当に仲がいい。保護した当初はバラバラな感じだったのが、いつの間にか気心の通じた家族に戻っていた。わが家には娘が2人いて既に家庭を持っているけど、妻を含めた3人は日頃の生活はまったく別でも、いつの間にか連絡を取り合っている。リン一家もそんな感じなのです。人馴れしてないクウにとって、ちび太やニャーに脅されながら気丈に振舞うリンにとって、この3匹の関係がどれだけ心の拠り所になっているかと思うと、そう簡単には引き離せないなと覚悟しています。


ツインズ~こんな2匹を引き離すなんてとてもできない

お迎え予備軍のノラたちのことを思えば確かに家のニャンコを減らしたいところではあるけど、リン一家は3匹まとめて引き取ってくれるベテランさんでも現れない限り、わが家に居残る可能性が大きいです。


リンは相変わらずの美猫さんです


コメント (1)
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