家裏で暮らしていたリン一家をまとめて家に迎えて、はや6年が過ぎました。
あの時は2匹の息子たちが齢6ヶ月ほどになって、親離れ寸前だった。
息子たちは自立に向けて頑張ったものの、捕って来るのは食べられないものばかり。
当地は郊外だけど、昔はまだしも今は小動物も昆虫も殆どいない。
お世話してくれる人がみつからない限り、この2匹に未来はないと思えた。
半年間家裏でお世話してきた仲、それなら当家で保護してしまおうと。
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ツインズ:キー(左)とクウ
その直前にTNRした母親のリンも、不安定な生活が見ていられず一緒に保護した。
みうに続いてリン一家を当家に連れてきた白馬の騎士ソトチビは、自分(オジン)と一緒にかいがいしくリンの息子たちの面倒をみた。
特にリンの手術の間は息子たちがソトチビにべったりだった。
しかしそのソトチビは、残念ながらリン一家保護の直前に消息を絶ったままだ。
一方リンたちは、家猫になっても家族の絆をそのまま保った。
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久々集合のリン一家 (左キー、右クウ、その奥にリン)
この3匹、実はキーはもう完全に親離れしています。
でもクウがリンとキーを頼りにしている。
他猫とのコミュニケーションがイマイチで、保護者にも素直に心を開けない。
クウにとって家族の存在は何より大切。家族の絆を守り続けているのです。
一方キーは滅法臆病ではあるけど、ニャーをはじめ他猫ともうまくやっている。
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冷房が苦手で廊下の生活者となったキー
これまで紹介してきたツインズ写真の9割以上は、クウの方からキーに合流したものだ。
キーの存在を足掛かりにして、クウは少しづつ猫社会と保護者に馴染んできた。
リンはクウの面倒をよく見るけど、リン自身もわが家の猫社会では独立した存在。
クウ以外でリンが気を許した唯一の猫、シロキは今はもういない。
ただリンは、保護者に甘えることができるしいつもそれを望んでいる。
やはり家族が必要なのはクウなんだな、と思う。
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洗面所の棚にキーが入ったら、その上にクウが
「クウだってひとりになれば人にもすぐに馴れるわよ、」と妻は言う。
そうかもしれないと思う。
でもひとりになったクウの不安を思うと、3匹を別々に里子に出すことはできなかった。
というわけで、この家族はいまだにわが家で仲良くやってるのです。
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リビングの窓辺で仲良くくつろいでいるのは・・
ライオンの雄は大きくなると群れから出て行かなければならない。
でも同時に群れを出て行った兄弟ライオンが、その後も協力し合って生きていく様を「ダーウィンが来た」でやっていた。
家裏時代のキーとクウにそんな雰囲気はなかった。
いずれにせよあと少し保護が遅れたら、2匹はそのまま消息不明になったに違いない。
強制的に一緒に暮らすことになって、あのライオン兄弟のように絆を保っているのだろう。
もしノラのままで離れ離れになっていたら、妻が言うようにクウはもっと早く自立し、生きていく術を覚えて人にも懐いていたのかもしれない。
そうなるまで生き延びることが出来ればの話だけど。
※ノラの子の一才生存率は2割にも満たないと推定されます。
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久しぶりで一緒に過ごすツインズでした
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