日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」のテンペラ技法が日本の調査機関によって 科学的に裏付けされました(2021.1.18)

2021年01月18日 | イタリアの美術館・博物館

ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」のテンペラ技法が日本の調査機関によって 科学的に初めて裏付けされました(2021.1.18)

 

ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」はテンペラ画法とされていますが この度日本の調査機関が電磁波による調査を行い 科学的に初めて裏付けされたそうです

絵のすぐ下に しっくいでできた薄い下地の層があり さらにその下の深さ2ミリほどのところに しっくいが一様に塗られていることが分かったとのこと

20年余り前に行われた壁のかけらの分析から 壁が乾ききらないうちに絵を描く伝統的な「フレスコ画」ではなく 乾いた薄い下地の上に絵の具を塗る「テンペラ画」の技法で描かれたと考えられています:

ニュースは こちら

うちにある古いガイドブックには「予言したキリストと その言葉に動揺する十二使徒たちの一瞬の後継を 中断や書き直しが可能なテンペラ画法で構成に残した」とあります

この絵は修道院の食堂の壁画に描かれたもので 本来なら壁画という事もあり フレスコ画で描くのが一般的だったのですが 様々な技法を試したかったダ・ヴィンチは あえてテンペラ画にこだわって描いたとされます

 

そこでふと思い出したのが...

昨年コロナの広がる前に行ってきた 東京造形大学主催の「ダ・ヴィンチ没後500年 夢の実現展」に行ってきました(2020.1.7/1.26まで開催)@代官山ヒルサイドフォーラムが 懐かしいです...

この時は「最後の晩餐」については 正確な線遠近法の使用によって可能になった3次元空間をヴァーチャルに体験する試みがなされており じっと見ているうちに登場人物たちが少しずつ動き出す...まるでアニメーションを見ているかのように... という不思議な体験をいたしました💕

写真:  「ダ・ヴィンチ没後500年 夢の実現展」での「最後の晩餐」

 


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「アルテミジア・ジェンティレスキ ~バロック絵画における女性の解放 ~」に行ってきました(2020.12.13)@高円寺ピアッツアイタリア

2020年12月14日 | イタリアの美術館・博物館

「アルテミジア・ジェンティレスキ ~バロック絵画における女性の解放 ~」に参加しました(2020.12.13)@高円寺ピアッツアイタリア


アルテミジア・ジェンティレスキ/Artemisia Lomi Gentileschi  実はまだ知らない画家でしたので調べてみると...カラヴァッジョ派で あの「ホロフェルネスの首を斬るユーディット」を描いた女性画家だったのですね!! 早速受けてきました💛

アルテミジア・ジェンティレスキ:
カラヴァッジオ派の画家で フィレンツェの美術アカデミーにおける初の女性会員
当時としては珍しい女性の画家であったこと その生涯においてレイプ事件の被害を訴訟した公文書が残ることなどから ジェンダー研究の対象としても知られる (Wikipedia)

彼女が若い頃に受けた傷が画風に強く影響して 彼女の描く女性像には彼女自身が投影されているようです
特にホロフェルネスには自分を騙して捨てた男を投影させ 冷たい表情でその首を切り落とすユーディットはもちろんアルテミジア自身です... 
そしてそれは師匠カラヴァッジョが同じテーマで描いた作品とも違っていたのでした 
だって男が描いたのではなく 弄ばれ棄てられた女自身が描いたのだものね...

自分が過去に受けた傷を 後世に残る素晴らしい作品へと昇華させていった画家なのですね 

   *     *     * 

1593年7月8日にローマで生まれた バロックの画家 アルテミジア・ジェンティレスキの生涯:

12才で母親を亡くしたアルテミジアは フィレンツェの画家でローマで活躍していた父オラツィオ・ジェンティレスキ(Orazio Gentileschi)の工房で めきめきと才能を開花させてゆくも 女性が自分の絵にサインをすることはまだ許されない時代でした

17才の処女作『水浴のスザンナと老人たち(Susanna e i vecchioni)』は素晴らしすぎて 父親が描いたのではないかと思われたそうです 

父Orazioの友人の アゴスティ―ノ・タッシ(Agostino Tassi)は彼女にフィレンツェ派の絵画を教えるため通ううちに 父親の不在のすきに結婚を餌にまだ17才だった彼女を弄び 結婚する気がないとわかった彼女が父に真実を告げると 父親は怒り 母親亡きあと妻の代わりに弟や妹の世話や家事一切も引き受けていたアルテミジアのために裁判(processo)を起こします 当時は泣き寝入りが普通の時代に異例のことでした

ところが男は尋問されず無傷 彼女ばかりが拷問(tortura)を受けた7か月間の裁判... 親指を押しつぶされた(schiacciare)されたのです!! あやうく絵が描けなくなるところでした!
友人に偽証させて罪を逃れようとしたTassiは 実は2回も結婚していたのでした 2番目の妻を娶りたいがために最初の妻は事故死とさせ...等の疑惑あり やがて有罪となるも法王の計らいで亡命を免れます

そしてアルテミジアの父Orazioは 娘をフィレンツェの画家 ピエルアントニオ・スティアテッシ(Pierantonio Stiattesi)と結婚させます そうするしかありませんでした

そして彼女の噂(pettegolezze)のたつローマを離れてフィレンツェへと引っ越して そこで新しい人生を切り開きます
フィレンツェの美術アカデミー(Accademia del Disegno di Firenze)の会員となり 晴れて自分の作品にサインをして 自分で契約ができるようになり 注文(comissione)が入るのですね

ミケランジェロのnipoteがCasa Buonarrotiのフレスコ画を依頼したり ガリレオ・ガリレイ(Galileo Galilei)と知り合って文通したり すごい活躍ですね!
彼女は 歴史画(pittura storica)を得意とし 旧約聖書の女傑(eroine bibliche)のシーンを描きますが その中に自分の姿を投影させます 
他の画家たちは静物画(nature morte)や肖像画(ritratti)を描いていた時代でした

そして フィレンツェの貴族Maringuiと愛人関係となり そのスキャンダルを握った父親が 沈黙と引き換えに貴族に金をゆするのですね...毎月払っていたそうで そうでもしなければ 働かない夫と子供たちの世話で 一家は経済的に立ち行きませんでした 
最初のスキャンダルでは裁判を起こした父は 今度はお金を無心...随分変わりますね...

そして夫に見切りをつけたアルテミジアは ローマに戻ります(1621年) 
ローマでカラヴァッジェスキと親しくなり 作品も次第に影響を受けてゆきます
1610年にカラヴァッジョは亡くなりますが(37才) カラヴァッジェスキ(caravaggeschi)のひとりとして キアロスクーロ(chiaroscuro/明暗法)を駆使してゆきます

さらに カラヴァッジョにはなかった 輝く(brillanti)色使い それが彼女の特徴でした
さらに肌の色も 父親の影響で白かった(pallido)のが 後期ではカラヴァッジョの影響をうけたピンク色(rosea)へと変わってゆくのですね~ (「水浴のスザンナと老人たち」)

絵画の特徴も画家の人間関係の移り変わりが見えてきて 色々と興味深いですね やはり画家の背景を知らないと絵の変化も見えてきませんね

そして さらにヴェネツィアへと そこではあまり成功せずにさらにナポリへと(1630~37) そこではベラスケス(Velazquez)と出会って共にマリア・テレジア (regina Maria d'Austria)のために仕事をしたり さらにはロンドンへ(1638) チャールズ1世の妻の元で天井画を描く父親の元を尋ねてゆき そこで父と共に絵画を描き 父親が翌年に亡くなったあともその作品を完成させたのちに またナポリに戻るのですね

そして 1654年のナポリで書かれた彼女の手紙を最後に 情報は途絶えるのです 
1656年前後におそらくはペスト(ナポリ市民の半分の命を奪ったという)に罹って亡くなったということです
彼女の墓はありますが 中に遺体はないのだそうです

     *     *     * 

次は それぞれの作品を見てゆきました

ホロフェルネスの首を斬るユーディット(Giuditta e Oloferne)」1620年

これはユーディットに彼女自身を投影させ 彼女を弄んだ男をホロフェルネスにたとえて復讐するシーンで 平静な顔つきで 死刑執行人(carnefice)のごとく迷いなく刀で首を切るその顔つきは 師匠カラヴァッジョの同テーマ作品のそれとはずいぶん違っていますね
カラヴァッジョの作品は殺されたホロフェルネスが主役ですが アルテミジアの作品はユディットが主役というわけですね

また黄色い(giallo)服の色は アルテミジアだけが使ったそうです 

また 他の作品も色々見てゆきましたが 若い頃に描かれた『水浴のスザンナと老人たち(Susanna e i vecchioni)』と 39年もたってから再び描いたものは 様々なな違いが見られますね 
若い頃の作品では若い男がスザンナに近づきますが この男こそがあのTassiを投影させているのでは...とのこと

熟年で描かれたものは 老人たちに言い寄られたスザンナはもはや戦う意志も喪失して疲れた表情で 若い頃のようなエネルギーはありませんね... わかるなぁ


また『マグダラのマリアの改宗/conversione della Maddalena』(1615,16)の絵の椅子の背もたれには「Artemisia Lomi」とサインがあります 
これは彼女の母親の姓ですが 噂の立ったローマからフィレンツェで新しい人生を切り開いた彼女は ジェンティレスキという名を使いたくなかったのですね 

そして晩年の自画像『Autoritratto come allegoria della Pittura』(1638) 絵を描く彼女自身の姿ですが 年月を経た彼女の逞しさと年輪が感じられて私はとても好きです💛

やっぱり対面レッスンはいいなぁ...zoomだとこうはいきません 力が入りますね!!

女性画家アルテミジア・ジェンティレスキ(1593~1653年頃)の絵画」 は こちら

    *     *     * 

講座のお知らせ:

《イタリア美術講座》L’emancipazione femminile nella pittura barocca ~ アルテミジア・ジェンティレスキ ~バロック絵画における女性の解放 ~

アルテミジア・ジェンティレスキArtemisia Lomi Gentileschi (Roma, 8 luglio 1593 – Napoli, circa 1656)はカラヴァッジョの影響を受けた、16~17世紀、バロック時代の女性画家でした。
ジェンティレスキは強く、勇気のある女性を題材として描きました。今回は彼女の生涯と数少ない女性画家の中でもよく知られるジェンティレスキの作品をみていきましょう。
マリア先生が皆さまを素敵なアートの世界へお連れします!

講座のお知らせは こちら

やっぱり美術セミナーはいいですね💛 2年前に買ったロッサーナ先生の"L'italiano dell'arte"のテキストも そろそろ読んでおかないと...



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「だれも知らないレオ・レオーニ展」に行ってきました(2020.10/27)@板橋区立美術館(2020.10.24~2021.1.11)

2020年10月29日 | イタリアの美術館・博物館
「だれも知らないレオ・レオーニ展」に行ってきました(2020.10/27)@板橋区立美術館(2020.10.24~2021.1.11)


いつも暑い夏に原画展に行っていた板橋区立美術館に 涼しい秋にレオ・レオ―ニ展を見に行ってきました♪
事前予約の上で行きましたが バスも少ないことだし あまり予約時間は厳格にしなくとも人数が少なければ入れるみたいです
レオ・レオ―ニ(1910~1999)の一生がわかる展示会で 年代順・テーマ別に全館展示されていました

レオは1910年 アムステルダムにて ダイヤモンドカッター工の父ルイス・レオニと母エリザベト(後にオペラ歌手として活躍)との間に生まれました
家はユダヤ人の裕福な家庭で コレクターの叔父の影響で ピカソやパウル・クレーなどの芸術に囲まれて育ちました
14才でジェノヴァに移住し チューリッヒ大学にて経済学を学びました 

1. 旅のはじまり

黒いテーブル」シリーズ 晩年のレオが子供の頃を回想して描かれた絵から始まりました
絵本原画「フレデリック」 人はパンのみで生きられない というメッセージです

2. ミラノ時代


1931年 21歳のレオは当時18歳のノーラ・マッフィーと結婚します 
同時期にイタリア共産党の党員マリネッティと出会い「飛行画家」として認められ 未来派グループに一時期参加しますが 1932年の展覧会以降は ファシズムに傾倒した未来派とは距離を置くことになります 

3.エイヤー時代


1939年 29才の時 イタリアのファシスト政権誕生と人種差別法公布によりユダヤ系オランダ人のレオは アメリカ合衆国に亡命します
フィラデルフィアの広告代理店NWエイヤーに就職します ここはヨーロッパの前衛芸術を使った数少ない会社のひとつでした

ニューヨークで複数の新聞社で美術担当編集者 グラフィックデザイナーとして働きながら 美術学校や大学で講義を行い 各都市での巡回展も開きました
1945年アメリカ国籍を取得し 1953年にはアスペン国際デザイン会議の初代会長を勤めます
8年間勤め 第二次大戦終結後1年の休暇を取ってイタリアに戻り 油彩やモザイクを制作したのち アメリカに戻り退社を決意したとのこと


4. ニューヨーク時代

雑誌フォーチュンのアートディレクター オリベッティ社  MoMA等で働き 1954年 MoMAの広告デザイン展で数々の賞を受賞します


5.政治風刺

妻の父がイタリア共産党創立メンバーでありその影響を受けたため アメリカ政府からマークされていました 

今回のこの展覧会では1940~50年代の未発表作品が発見されたとのこと そのひとつ「空気の抜けたヒトラー」(1945年頃)という作品は ヒトラーを痛烈に批判した作品でした 

6. 油彩画
ここに展示されている「空気」シリーズは 早逝した二男パオロの魂の形とのこと

7. 想像肖像とプロフィール
実在の人物と架空の人物の肖像画です

8.絵本 ← このコーナーが一番充実していてじっくり鑑賞しました💛

1959年 孫のために作った絵本『あおくんときいろちゃん』で絵本作家としてデビューを果たしました 
その時のエピソード: 外で泣き止まない孫に たまたまそこにあった雑誌の青と黄色の紙をやぶいてお話を即興で語ったのが 誕生のきっかけなのだそうです💛
この作品には人種差別へのメッセージが込められていますね 
あおくんときいろちゃんが やがては重なると みどりいろになるのですね...

1962年 52才で再びイタリアに戻ります 20年間務めたアートディレクターの仕事に疑問を持ち 人道的メッセージを伝える絵本製作と 絵画を制作するためにイタリアに戻ったとのこと 

そしてイタリアで 自身の本のイラストレーターや彫刻の活動を始め 以後およそ40冊の絵本を発表します レオは物語絵本を29冊描き そのうちの12冊はねずみが主人公でした

文字とイラストの「明確な一貫性」が大切であり 絵本を通して平和や友情 自分らしくあることの大切さ 自ら考えて行動する重要性を こどもたちに届け続けていたのですね

絵本原画「スイミー」 これは原画は実は行方不明なのですね 5点現存するのはあとから描いたものです モノタイプという すりガラスに1枚ずつ絵の具を乗せる版画のスタイルが取られました 1枚ずつすべて違っています

絵本原画「ペツェッティーノ」(小さな小片という意味) 自分とは何かをテーマにしたモザイク表現です 自分のパーツが色々変わっても どこからが自分といえるのだろうか?

絵本原画「せかいいち おおきな うち」 見栄を張って大きなものを背負うと身動きが取れなくなる というメッセージ カタツムリの親子が主人公です 
移動を運命づけられたユダヤ系オランダ人であるレオの人生哲学ですね 

絵本原画「ぼくのだ!わたしのよ!」けんかばかりの3匹のカエルが仲直り いがみ合う無意味さを伝えています

絵本原画「6わの からす」 自然のものはみんなのもの 最後は話し合いでけんかを解決した6わのからす 

9. 平行植物(彫刻)


トスカーナの広大な自然にめぐまれた自宅で生まれた 植物をモチーフにしたブロンズ 彫刻群でかなり大きいです 板橋区立美術館にも この後寄贈されるそうです 
1970年以来 想像上の植物の構想を練り始め 1976年に「平行植物(Parallel Botany)」の題で学術書の体裁で出版されました

一階のビデオコーナーでは 自宅の庭に様々なブロンズのオブジェがあり 晩年のレオがひとつひとつについて語るシーンが収録されていました 

1999年 イタリアのトスカーナ州で89才で死去
ラッダ・イン・キャンティでは名誉市民となり 街の各所に彫刻作品が寄贈・展示されていたそうです
アトリエはボルニャーノの自然豊かなところにありました

10.鳥シリーズ

11. レオの絵本作り

12. レオのアニメ

フレデリック」 アーティストの使命とは? 英語版にはなかった イタリア語版のラストの言葉: 「僕は拍手はしない 他の人にもしない それぞれが自分の仕事しているだけだ」 

スイミーの絵本を 晩年のレオが子供たちに話してきかせるシーンが印象的でした 「この黒い魚は 絵を描く人に似ていると思わない?」というのですね また 何を描いているかを子供に当てさせる問いかけのシーンも興味深かったです

ピアノを弾く晩年のレオ 母がオペラ歌手だったから 音楽と絵の相似性に気づいた ピアノは幼い頃にやめてしまったけれど 今は楽しく弾いているとの言葉に 芸術は分野を超えて共通するものがあると感じました 

多様性」が大切で ものには多くの意味がある ブロンズの彫刻は芸術作品でありながら 時にはテーブル等の生活に溶け込んだものにもなる 知恵の庭は人間社会のようだ 

ものは人が作るからこそ美しい」 地下世界の根っこのオブジェを見せて 地下世界はパワフルだと語るレオ 地上の草も同時に見せなければならないとのこと 
閉じた口にハエは入らない」 含蓄の深い言葉ですね


作家も長く生きると作風もテーマも変わりますね レオの場合は 晩年は植物をモチーフにした「平行植物」というブロンズ彫刻群に行きつきますが 絵本から入った私にはあまり惹かれるものはありませんでした 
若い頃は広告イラストレーターとして活躍するも ファシズムの台頭等に疑問を持ち 政治批判を封鎖されたことから 絵本を作り始めて子供たちにメッセージを送り続けたレオの一生が俯瞰できる 貴重な展覧会で 行ってよかったと思います 



展覧会は こちら 2021.1.11まで開催されます

西新宿の損保ジャパン美術館の「みんなのレオ・レオーニ展」に行った時のリポート「みんなのレオ・レオーニ(Leo Lionni for everyone ー Reading Leo Lionni, again ー)」展に行ってきました(2019.7.24)@損保ジャパン日本興亜美術館(~9.29)」は こちら



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「だれも知らないレオ・レオーニ展」開催のお知らせ(2020.10.24~2021.1.11)@板橋区立美術館

2020年10月06日 | イタリアの美術館・博物館
「だれも知らないレオ・レオーニ展」開催のお知らせ(2020.10.24~2021.1.11)@板橋区立美術館


コロナの影響で開催が遅れていた 板橋区立美術館の「だれも知らないレオ・レオーニ展」の会期が決定しました:

新会期:2020年10月24日(土曜日)~2021年1月11日(月曜日・祝日)
於 板橋区立美術館
オンラインでの日時予約(無料)が必要です。予約が定員に達していない場合は予約なしでも入場可能です。

小さな黒いさかなの『スイミー』、詩人のねずみ『フレデリック』。レオ・レオーニの絵本に登場する魅力的な主人公たちには、作者自身の姿が投影されています。レオーニは、ヨーロッパとアメリカ、グラフィックデザインとファインアートといった異なる世界を自由に行き来しながら、自分とは何者か模索し続けました。若いころから政治活動にかかわり、芸術家の社会的な役割を意識し、さまざまな葛藤の中で自分のやるべきことを見つけていきました。

今回の展覧会では人気の絵本原画はもちろんのこと、多数の油彩画や政治風刺イラスト、制作のためのスケッチなど、これまで公開されることのなかった作品も多数ご紹介します。「だれも知らない」レオーニの深く、魅力的な世界を知る貴重な機会です。

詳しくは こちら

西新宿の損保ジャパン美術館の「みんなのレオ・レオーニ展」に行った時のリポート「みんなのレオ・レオーニ(Leo Lionni for everyone ー Reading Leo Lionni, again ー)」展に行ってきました(2019.7.24)@損保ジャパン日本興亜美術館(~9.29)は こちら

*10/4の伊検が無事終わり 本当に嬉しいです!!


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ボローニャ国際絵本原画展に行ってきました(2020.8.27)@板橋区立美術館

2020年08月27日 | イタリアの美術館・博物館
ボローニャ国際絵本原画展に行ってきました(2020.8.27)@板橋区立美術館


8月22日の初日は 私はボローニャブックフェアの初日にまず行きましたので 日を改めて行ってきました板美の「2020イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」!! 


今年は2020年の入選作家75組の作品(計375点)に加えて 図録表紙原画1点 特別展示『「視る」を越えて(oltre la vista)』から木製レリーフ22点
そして イタリアのさわる絵本18点を展示してありました

入選作家作品は 今年のボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアがコロナで中止となったため 板橋区立美術館での展示が世界初公開となったのですね エレナ・パゾーリさんの日本へのメッセージを事前に見ていたので感無量でした

また特別展示『「視る」を越えて(oltre la vista)』は 特に興味深く イタリアで行われている2つの試みが紹介されていました:

1つめは 触って「視る」ボローニャ展と題して 木製パネルの触察図を制作しました

このレリーフは今年度の入選作品5作品をモチーフにして作られ ローマ市立パラエキスポ美術館教育普及部による技術協力によって実現しました
本当に 展示されている原画の通りに彫ってあるのですね 触りたかったなぁ~( *´艸`) 

2つめは イタリア全国視覚障がい者教育機関連盟から出版されている「さわる絵本」の中から 選りすぐりの18冊が紹介されていました
「さわる絵本」は 見えない または見えにくい子どもたちが手にする本なのですが 実はすべての子どもたちが楽しめるものでもあります
なんとも立体的で こうして手で「読む」のだなぁと 様々な材料で作られた作品を見てきました

毎週木曜日と土曜日の14時から1時間程度 さわる絵本閲覧イベントが行われており 見たかったのですが 
涼しいうちにと思い午前中に行ってきましたので こちらは残念ながら入りませんでした...

そして特別展示として 板橋区立美術館のボローニャ展広報物イラストを手掛けてくださっているオオノマユミさんの原画も7点展示してありました
入ってすぐに マスクや2M(ソーシャルディスタンス)のイラストが!! あぁ~タイムリーだなぁと感じ入りました( ^)o(^ )

原画展示は毎年のようですが 中でも香港出身のイラストレーターの作品「未来を夢見て」が 今まさに香港で起きている政治的問題のワンシーンを扱っており 「二度と家には帰れない」との言葉に 深く心を動かされました

鉛筆画の 黒い部分は それこそ紙がよれて 穴があくんじゃないかと思うくらい塗られているのですね もう顔を近づけて その紙のよれ具合まで確認してしまいました( ;∀;) 
混合技法とか どんな風にして創るのか興味があります... オリジナリティーが大事ですよね いろんな国の作品を堪能しました♪


今年はコロナ対策のため 残念ながらカフェはありません... !!  売店はありました 
また いつもは講演会を行っている1階のホールには 今年は受賞絵本の展示と 審査ドキュメンタリー映像が流されていました こちらも喰い入るように見ました💛

審査って... 神聖なもので真剣勝負ですよね...  語学でも絵でも音楽でもなんでも... 選ぶ者の 対象に向き合う真摯さが試されるのですよね

さて その審査ドキュメンタリー映像の中の 心に残る言葉をピックアップしてみますね:

メッセージ性があるもの 私を感動させるパワーがあるものを選んだ
心に訴えてくるもの オリジナリティのあるものを選んだ
また なんと一次・二次審査で落としすぎてしまい 入選作品の数が足りなくなり(!) あとから 落とした作品の中から
再度選びなおしたというハプニングがあったそうです ← よくわかります~ 厳しすぎたのよね...

学生かどうかも プロの駆け出しもいるため最終段階で考慮したり 言葉なしで物語を語れるかも また コンセプトとよい絵であることを考慮した
そして アジアの価値観で表現したものを 日本人の審査員の方はよく見ていったそうです
未来につながる可能性のあるものを選んだのだそうです  (若さもまた可能性を見てくれるということですね)
1万枚以上の原画を審査することの大変さ...これは毎年この原画展で流される審査ドキュメンタリー映像を欠かさず見ていて よくわかります

世界で起きていることも大事だが まずは自分から出発すること  これも自分の若かった頃を思えば頷けますね
小さな世界の中であがいていましたからね...

帰りのバスを待っていたら のぼりがはためいていました: 「2年目です これからというところなのに...
あぁ~ほんとにそうだよな~(/_;) 去年のリニューアルオープンでは無料公開でたくさんの人たちが押し寄せたというのに...今年はすいていたしなぁ...(涙)

← 板美ののぼり

講演会やセミナーなどは すべてオンラインイベントとのことです

帰りにまたまた成増アートギャラリーの ボローニャブックフェアに立ち寄りました♬

 ← 今年のチケットも立体的ですね♪ 

ボローニャ国際絵本原画展は こちら (2020.8.22~9.27)


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「第28回ボローニャブックフェア in いたばし」初日に行ってきました(2020.8.22)@成増アートギャラリー

2020年08月22日 | イタリアの美術館・博物館
「第28回ボローニャブックフェア in いたばし」初日に行ってきました(2020.8.22)@成増アートギャラリー


毎年恒例の ボローニャブックフェア 猛暑の中行ってきました!!
今年は初日に開催される「いたばし国際絵本翻訳大賞 授賞式」(8.21に今年の募集要項が発表されました)は
コロナ対策のため関係者のみで開催されました
なので 毎年来賓出席させていただいてましたが 今年に限り終了後に会場入りしました
受賞者の方々や関係者の方々でけっこう会場はいっぱいです しばらくたって人が減った頃に ようやくじっくり読むことができました ^^) _旦~~

まずは自分が抄訳作成させていただいた絵本を探し出します(^.^) 
知り合いの方たちや 初めてお話させていただいた審査員の先生等...  昨年は私もスピーチコンテストに 絵本の読み聞かせがテーマで参加し
日伊協会賞をいただき 購読のレッスンを取り 審査員の先生の翻訳された本も読んだことなどもあり 少しは近づけた気がいたしますが
それでも翻訳は難しいですね~ 受賞された方も10年以上チャレンジを続けられたそうです
私は3回くらい翻訳大賞は予選落ちしてますが 翻訳よりスピーチコンテストの方が好きかなぁ~💕
(今年のスピーチコンテストは コロナのため中止となってしまいました 大変残念です...)


そして 2020年ボローニャ・ラガッツィ賞コーナー 日本と海外の文字なし絵本を楽しんできました
文字なし絵本のSilent Book Contest というのがあるのですね!
私が読んだ中で 一番気に入ったのが Maurizio AC Quarelloの「'45」という
第二次世界大戦を舞台にした家族の絵本で まるで映画のシーンを見ているようでした 
セリフなしで伝わってくるんですよね~感情が... 他にもたくさん 文字なし絵本を楽しみました!

この日はちょうど ボローニャ国際絵本原画展の初日でもありましたが こちらでは「さわる絵本」の特集があるそうです
はしごしようと思いましたが...ちょっと暑くて また別の日に行こうと思います

第28回ボローニャブックフェア in いたばし」(2020.8.22~8.30)は こちら

2020イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」(2020.8.22~9.27)は こちら

私は区民でもあり毎年必ずこの2つにはたいてい初日に足を運んでおります もう長年ずうっとです(笑)


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2020イタリア・ボローニャ国際絵本原画展開催のお知らせ(2020.8.22~9.27)@板橋区立美術館

2020年08月07日 | イタリアの美術館・博物館
2020イタリア・ボローニャ国際絵本原画展開催のお知らせ(2020.8.22~9.27)@板橋区立美術館


イタリア北部の古都ボローニャで毎年開催される絵本原画コンクールの入選作品を紹介します
世界最大規模の児童書専門のブックフェアに伴って行われるこのコンクールは 新人イラストレーターの登竜門としても知られます

2020年は世界66か国2574組の応募から選ばれた23か国75組の作品が入選しました。
また特別展示として イタリアにおける視覚障害者に向けた絵本や美術鑑賞の取り組みを紹介します
絵本や木製レリーフなどを実際に手でさわってお楽しみください

2020年8月22日(土)~9月27日(日) 
於 板橋区立美術館
一般650円、高・大生450円、小・中生200円

2020イタリア・ボローニャ国際絵本原画展は こちら

オンラインイベントは こちら

今年はコロナの影響で開催が遅れました 第28回ボローニャ・ブックフェアinいたばし(2020.8.22~30)の方は こちらです

* 原画展でいつも開催されていた講演会などのイベントが 今年はすべてオンラインになったそうです
 遠方の方でも参加できるようになって かえってよかったかもしれませんね♪ いつも早めに行ってイベントを聞いていたのですが 今年は展示を観るのに集中できそうです💛



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切り絵師・俊寛展に初めて行ってきました(2020.7.30/8.1まで開催)@gallery UG

2020年07月30日 | イタリアの美術館・博物館
切り絵師・俊寛展に初めて行ってきました(2020.7.30/8.1まで開催)@gallery UG


日本剪画協会の知人のブログで見た 切り絵師・俊寛展のリポートに釘付けになり 思い立って翌日
早速行ってきました!
イタリアがモチーフなので これは行かねば!!と思いまして... ひさびさに地下鉄に乗って(笑)

サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂」 緻密なヴェネツィアの運河と建物の描写に 
六千ものパーツを一日12時間かけて 2~3か月を要して完成させたという大作です ひとつひとつ細かい部分まで熱心に見入りました



フィレンツェにいらした切り絵作家とのことで イタリアでも賞を取られており 毎年行っているそうです
そのフィレンツェの様々な職人さんたちの仕事ぶりを作品にしたものに 日本の職人芸にも合い通じるものを感じました
フィレンツェ名産のマーブル紙も使われていました

剪画(切り絵)の手法はとても細かく集中力を要するもので それについてはこの展覧会を教えてくださった知人の個展に行くと
いつも色々と苦労話等を聞いております

地下に行くと イタリアのドルチェの数々を様々な描き方で表した小作品群がありました

そして一番奥に とても大きなサイズで パレルモの市場を描いた作品があって 惹かれましたね~
市場を歩くおじさんの いかにも南イタリアにいそうなおじさんという感じが すごく存在感があって...
似ているイタリア人を ついつい思い浮かべてしまいました(笑)
市場の様々な野菜や果物も ぎっしりと描かれて(切り絵なので切って)あって どれ程時間と労力を費やしたのだろうかと思いました

思い切って行ってよかった!!  切り絵(剪画)でイタリアを堪能してきました💛 

切り絵師・俊寛展:
2020年7月27日(月)~8月1日(土) 11:00~18:00 (最終日17:00)
於 gallery UG (千代田区神田1-14-11 ヤマダビル1階)

切り絵師・俊寛のサイトは こちら

展覧会の案内や様子は こちら

お知らせくださった モーリの剪画(切絵)を愉しむ!!のブログに この場を借りまして心よりお礼申し上げます💛

* 若い頃は実は漫画を描いていたので スクリーントーンを切り続ける日々を過ごしていたのです(笑)


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visuali italiane - イタリア人写真家16人展 -のお知らせ(2020.2.1823)@Roonee 247 fine arts (ルーニィ 247ファインアーツ)

2020年02月08日 | イタリアの美術館・博物館
visuali italiane - イタリア人写真家16人展 -のお知らせ(2020.2.1823)@Roonee 247 fine arts (ルーニィ 247ファインアーツ)


世界中にイタリアの写真を紹介してるマレルバ財団のプロジェクト 「visuali italane」とルーニィがコラボレーション!
日本であまり見ることのない現代イタリア人作家の作品をどうぞご覧ください

2020年2月18日(火)~23日(日) 12:00~19:00 (最終日 16:00まで)
会場: Roonee 247 fine arts (ルーニィ 247ファインアーツ)
中央区小伝馬町17-9 さとうビル4階
アクセスは こちら

ギャラリートークとパーティ 2020年2月22日(土) 18:00-20.00

展覧会は こちら


* 情報をいただきましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます

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「ダ・ヴィンチ没後500年 夢の実現展」に行ってきました(2020.1.7/1.26まで開催)@代官山ヒルサイドフォーラム

2020年01月08日 | イタリアの美術館・博物館

「ダ・ヴィンチ没後500年 夢の実現展」に行ってきました(2020.1.7/1.26まで開催)@代官山ヒルサイドフォーラム



学校法人桑沢学園 東京造形大学主催の「ダ・ヴィンチ没後500年 夢の実現展」に行ってきました (無料)

代官山ヒルサイドフォーラムには初めて行きます ちょうど2時から「復元制作報告会」が始まるところでラッキーでした♪

学生さん達が 池上英洋先生をはじめとする教員の皆様のご指導を受けて 500年前のダ・ヴィンチが実現しようとした作品 あるいは途中で欠けてしまった作品等を再現してくれました 全16作品の展示 これは世界初の試みとなるそうです

その制作過程 絵画 彫刻 メディア 機械・建築部門に分かれ 様々な才能を持つ多くの方たちがれぞれの過程に関わり フライヤーを作るところから始まり オープンの迫る中 一生懸命に作業されてこの日を迎えられ さらにまた鑑賞ガイド等も 日々進化し続ける過程を知ることができました 


未着色だった「聖ヒエロニムス」に彩色を施したものは 緋色のマントがこんなにも鮮やかだとは...驚きました

未完に終わった史上最大の騎馬像計画「スフォルツァ騎馬像」 それを最初に構想されたポーズでの復元に挑戦しました 

水に浸かったためか切断されてしまった「ジネヴラ・デ・ベンチ」の下の部分を 当時のスケッチ等から再現しました 美しい手だったのですね...

ラ・ジョコンダ(モナ・リザ)」当時の姿...こんな明るい肌の色だったのですね 

最後の晩餐」の再現は実に素晴らしく 報告会を聞いている最中 絵が当時のものにじわじわと変化してゆくのですね そして動く...アニメーションで表現し まるで彼らが話し出しそうに感じました また 正しい部屋のサイズも再現されていました 

「サルヴァトール・ムンディ」(個人蔵) 「洗礼者ヨハネ」 「受胎告知」「糸巻きの聖母」等全16作品も復元されておりましたが 驚いたのはあの「アンギアーリの戦い」を 許可を得て完全な絵画として再現し (コピー不可) それを立体の像として再現してあるのを見た時です

多くの人物が絡みあっている様を 見比べながら鑑賞しました

数々の工学系発明品」 これはひとつの部屋に レオナルドが考えた様々な機械の模型が展示されており 今までに聞いた講演会を思い出しながら ひとつひとつ眺めました
「投石器」「自動ロースト器」コストがかかりすぎて実現できなかった「マルチキャノンシップ」 「太鼓自動演奏車」「旋回橋」「二頭立て戦車」等々...バラエティーに富んでいます

また 二階に上がると「大墳墓計画」の模型があり 大きすぎて実現できなかったとのことですが わかります...


   ↑
 二階からの眺め

パンフレットは 一筆書きによるエンブレム これは一筆書きが書かれる過程を見られて ずっと見続けていました♡
そしてレオナルドの左利きによる「鏡文字」を生かしたデザインです 

最後に 池上先生... 第4回フォスコ・マライーニ賞授賞式に行きたかったのですが スピーチコンテスト直前で行かれずすみませんでした!!

ヴァーチャルですが これはこれでとても面白く興味深かったです💛
何年か前にイタリア文化会館で開催された「ウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアム展」を思い出しました

東京造形大学の素晴らしい試みに圧倒されました ダ・ヴィンチが今の時代に生きていたら 自分の作品がこのようなテクノロジーによって再現されたことに どんなにか驚いたことでしょう!!

まさにそれが この「夢の実現」展が目指していことなのです
そう 「レオナルドがかつて抱いた夢の一部を 500年後の今 実現させる」ことなのです


見どころは こちら

開催のお知らせは こちら(2020.1.5~1.26)



いただいたチラシ パンフレット


ついでに すぐそばにある 重要無形文化財「旧朝倉家住宅」も見学してきました♡
大正時代の数少ない和風住宅で 十数部屋もある豪邸です 玄関横に1室だけ洋室があります 本当に広い... 回遊式庭園も眺めてきました ^^) _旦~~



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ダ・ヴィンチ没後500年 「夢の実現」展が開催されます(2020.1.5~26)@東京造形大学

2019年12月26日 | イタリアの美術館・博物館
ダ・ヴィンチ没後500年 「夢の実現」展が開催されます(2020.1.5~26)@東京造形大学


東京造形大学が レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年記念「夢の実現」展を代官山ヒルサイドフォーラム(代官山ヒルサイドテラスF棟内)にて開催いたします

ダ・ヴィンチ没後500年 「夢の実現」展


2020年1月5日(日)〜2020年1月26日(日)
於 代官山ヒルサイドフォーラム(代官山ヒルサイドテラスF棟内)  埼京線恵比寿駅下車他
   渋谷区猿楽町18−8
11:00〜20:30(入館は20:00まで)
※1月5日(日)は12:00開館、1月8日(水)は15:00閉館

主催:学校法人桑沢学園 東京造形大学
観覧料:無料


【「Zokei Da Vinci Project」について】

2019年は レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500 年目にあたります

東京造形大学ではこれを記念して「Zokei Da Vinci Project」の名のもと レオナルドの芸術について学び 未完成作品や欠損した作品の他 構想段階で終わった作品などをヴァーチャルに再現する試みを 2019年度の授業で実施しています

ルネサンス期を代表する有名な芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチは 67年の生涯で作品を生み出しました
その内現存する絵画作品は16点で そしてその中で完全な姿で残っている完成品は4点
つまり未完成や欠損 修復の必要がある状態にある作品が 12点存在します

それらを今回 東京造形大学の学生と教員が協同で参画する「Zokei Da Vinci Project」にてヴァーチャル復元し 完成状態を再現した16点を 「夢の実現」展にて展示します

レオナルドの現存する絵画全作品を完全な状態でヴァーチャル復元するのは 世界初の試みです

またレオナルド・ダ・ヴィンチは芸術の他にも建築学や物理学 力学など多分野に渡って精通していました

今回の「夢の実現」展では 彼の計画していた巨大騎馬像や工学系作品 仮想空間 巨大建築なども 現代の技術を駆使しながら 立体実現(縮小モデル)やVRなどによって再現致します

ダ・ヴィンチ没後500年 「夢の実現」展は こちら

今年はダ・ヴィンチ没後500年記念とあって いろいろなイベントが開催されていますが 来年1月も楽しみですね!!

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「みんなのレオ・レオーニ(Leo Lionni for everyone)」展に行ってきました(2019.7.24)@損保ジャパン日本興亜美術館(~9.29) 

2019年07月25日 | イタリアの美術館・博物館
「みんなのレオ・レオーニ(Leo Lionni for everyone ー Reading Leo Lionni, again ー)」展に行ってきました(2019.7.24)@損保ジャパン日本興亜美術館(~9.29)



「スイミー」でおなじみのレオ・レオーニ展に行ってきました!!

西新宿の損保ジャパン日本興亜美術館には いつもと違って夏休み中の子供連れが多くて 小さな子供さんも見に来ていて 見ていて嬉しくなりました♡ ← あまりまわりに小さい子がいなくて(笑)

ところどころのコーナーで その原画が展示してある絵本が 座って読めるようになっていて 子どもたちが熱心に読んでいました

この絵本 おうちにある!!という可愛い声に レオ・レオニの絵本が日本でも愛されているのだとわかり嬉しかったです♡


第1章 レオとアート (Leo and Art)

ここではレオ・レオニのルーツ 1910年オランダに生まれ イタリアに暮らしていた彼の若い頃の油絵等が見られました「黒いテーブル」シリーズは印象的で 黒の上だと色がきれいに見えるとの言葉に私も納得!


第2章 自分探し (Searching for the Self)

数か国に住み 数か国語を話したレオの 自分のアイデンティティを探す作品の数々... ここにありました
スロバキア国立美術館所蔵の『スイミー』の幻の原画5枚!! 
隣に展示されている絵本とは若干違うのです 違う絵なのですよね
原画展に出品するために書いたのか 受賞後に所蔵のために再制作したのか 今もって謎だそうです

スイミーは 子どもたちの小学校の教科書で読んでいてなつかしく また会場でもアニメが流れて 子どもたちが熱心に見入っていました (1974年から日本の国語の教科書に登場したため 私は子どもの頃は読んでいません)


第3章 平和を求めて (Demanding Peace)

ユダヤ系のため大戦中 1939年に米国に亡命したそうです そこでイラストレーター グラフィックデザイナーとして活躍していました
製菓モッタ パネトーネの広告 フォーチュン誌の表紙 ポスター等多数 絵本はまだですね

1959年に 孫のために作った絵本で 絵本作家としてのデビュー作でもある「あおくんと きいろちゃん」には人種差別へのメッセージが込められていますね 
あおくんときいろちゃんが やがては重なると みどりいろになるのですね...
 
「ひとあし ひとあし」という作品には 逃げて戦わずという 不戦の誓いが込められているそうです
ベトナム戦争の頃に描かれた「あいうえおの き」 そして 優劣をつけて憎しみ合う人間のおろかさをあらわした「みどりの しっぽの ねずみ」 いがみ合う無意味さを伝える「ぼくのだ! わたしのよ!」等...

ラストの「6わのからす」は 対立から対話へ というメッセージが込められていました
政治や思想的圧力から逃れて 絵本の世界に入ったのですね


第4章 リアル? フィクション? (Real? Fiction?)

ここでは 「想像肖像」 「プロフィール」シリーズ等に続いて 「平行植物(Parallel Botany)」シリーズが展示されていました
トスカーナ地方のアトリエで 架空の植物がブロンズで創られていったのですが 彫刻も絵も なかなかに興味深く 続く映像でも 自宅の庭に多くの作品をおいてあり ひとつひとつを説明するレオの姿(60代くらい?)に 長い一生での作品づくりの変遷を見る思いがしました

レオのアニメづくり

続くこのコーナーでは 絵本づくりの実演ビデオで イタリア語を聞いたり 素材や塗り方等での効果の違いを見ました

アニメはインドとイタリアで作られたそうです コラージュ(はり絵) モノプリント(転写) マーブリング(墨流し) スタンピング(型押し) フロッタージュ(こすり絵) などさまざまな技法で 絵本の原画が創られていました


ひっさびさに童心に還り 楽しいひとときが過ごせました 

ダブルでの怒涛の検定試験が無事終わって ほっとしました~(;´∀`)


みんなのレオ・レオーニ」(2019.7.13~9.29)展は こちら


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いたばしボローニャ原画展の初日に行きエレナ・パゾーリさんの講演会を聞いてきました(2019.6.29)@リニューアルなった板橋区立美術館(2019.6.29~8.12)

2019年06月30日 | イタリアの美術館・博物館
2019イタリア・ボローニャ国際絵本原画展の初日に行きエレナ・パゾーリさんの講演会を聞いてきました(2019.6.29)@リニューアルなった板橋区立美術館(2019.6.29~8.12)


板橋区立美術館の開館40周年 リニューアルオープン記念の「2019イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」の初日に行ってきました!

新しくなった板橋区立美術館...前日(6.28)には皇族も出席されたオープニングセレモニーが開催され ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア プロダクト・マネージャーのエレナ・パゾーリさんもボローニャからかけつけてくださり 彼女の講演会を初めて聞いてきました♡ 市口桂子先生の「ボローニャ物語」で存じ上げておりましたが 直接お話を聞くのは初めてです

美術館はどこもかしこもきれいで新しくなり ラウンジも新しくできました ここでゆったりできます
初日から2日間は無料開放で出入り自由!! 多くの方がつめかけていました(#^.^#)
私はまずは講演会のために早くから入口で待ち構えていました(笑) ←絵はあとからゆっくり鑑賞しました♡

← 下はアトリエと カフェ・ボローニャ 売店です

講演会場の前に この美術館を設計した 村田政眞(まさちか)という建築家の展示がしてありました
この方はなんと イタリア大使公邸(港区三田)の設計も手掛けたとのことで モダニズムに転向し 日本の風土や伝統を意識しながら建築設計をされたとのことです
なんと 板橋区立中央図書館 私が通っていた区内の保育園も設計されたとあり 突然身近に感じました(#^.^#)

また 毎年見ている会場の映像では 入賞された日本人等の絵本作家さん方のインタビュー そして審査員のコメントを聞きましたが 「手描きの作品が最近減っているのは残念 コンピューターで創るのがすべてではない どちらを選考に残すか迷った時の最終決断をする時に 手描きのオリジナルが見られないのは残念」とのコメントが心に残りました

また 特別展示のクロアチアの若手イラストレーター ヴェンディ・ヴェルニッチのビデオでは 草原でのスケッチのシーンがあり 自然の中で描くと絵がのびのびする 表現に広がりが出るとの言葉に 草の上に腰かけて 鳥の声を聞きながら 黙々と画材を塗る姿に 私たちが日ごろ忘れかけたものを思い出しました
 
     *    *    *

エレナ・パゾーリさん(ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア プロダクト・マネージャー)の講演会「世界にはばたくブックフェア」は 英語で行われ 通訳はこの原画展のコーディネーター ローマ在住の森泉文美さんです

ブックフェアはここ数年 大変精力的な彼女の働きもあり 絵本だけでなく様々な分野にその世界を広げています どんどん膨張しています!
80ヶ国から 1,442人の参加があり 20の賞が設けられ 2,9万人のビジターが訪れ 海外からの訪問が20%増えています
テーマは「愛とアイディア」とのこと  

このボローニャ国際絵本原画展は 原画で応募できる世界でひとつのコンペであり 毎年1,5万枚もの原画(1人につき5枚)が送られてきます 
それらの原画をどう審査するか? この会場の一番大きな部屋に 500ものテーブルに並べて(壮観です!) 出版関係2名(クリエイターとしてやってゆけるかを見るため)・クリエイター3名の 審査員5名が審査するという大変な作業です ← この様子は会場のビデオでだいたい毎年見られます

そして 5名の審査員は毎年総入れ替えするので 昨年ダメでも今年は全くちがった作品が入賞することもあり あきらめずにチャレンジし続けてほしい!! とのメッセージをいただきました 

また 原画をボローニャの外に巡回させるというアイディアは板橋区が最初であり 今は世界各国に巡回されているが このアイディアに感謝しますとのこと 板橋とは30年以上の交流があります

ここ2年ほど Digital Media (デジタルメディア)の分野にも広がりました 
年報(Annual)も発行され続けています 
"Pitti Immagine Bimbo"という フィレンツェの子ども服のブランドとのコラボで 4年前からファッションの世界にも足を踏み入れました

中でも特筆すべきは 新人の絵本作家をめざす方たちのための企画 "Illustrators Survival Corner"が3年前からできたそうです
ここでは 6千人のイラストレーターたちが 3つのグループに分かれて マスタークラス(駒形克己さんのレクチャー等) ワークショップ(ポートフォリオの作り方 インタビューの受け方等を指導) そして SMSでプロモートするノウハウなども学ぶことができる まさにサバイバルの貴重なコーナーですね ありがたい!!

他にもItalian Excellenceという企画があり 来年のテーマは ジャンニ・ロダーリ(Gianni Rodari)です
来年(2020)が生誕100周年とのこと 
ニュースは こちら

2021年はモスクワとのコラボで First Moscow Fair in 2021が開催予定とのこと フェローシップ・プログラムもあるそうです

ラガッツィ賞の受賞者は ベストセラーになることもけっこうあるそうです

各国で絵本のエキシビションを開催したいというリクエストにこたえるため カタログ(HPからダウンロードできます)を送り その開催地で買ってもらい展示するという方法も採用しているそうです

欧州のエリートたちが 児童書の世界の豊かさを 実はあまり知らないということの歯がゆさも伺いました

上海でも7年前から "Shanghai Impressions" として 小規模なコンペが始まっています ビジネス(著作権の売買)と文化のミックスの場として


Bologna Visual Identity
これは画像を見せていただきましたが 新しいフォントをどうやって創るかという試みで ワクワクしました♡

その他様々な試みが生まれ 発展し続けてており 目が離せません!!

 ← チラシ類

そのあとで 区内の絵本仲間たちとばったりお会いできたので 一緒に成増駅近くの カフェ&ギャラリー パティナに初めて行きました♡ 7/11(木)~16(火)までイランの絵本展をやるそうです!

ボローニャ国際絵本原画展」は こちら 
Bologna Children's Book Fair
は こちら 
来年は 2020年3月30日(月)~4月2日(木)の開催予定です♪

市口桂子先生の講演会リポート「イタリアブックフェア2019の「Bologna Children's Book Fair 小さな絵本屋の 大きな挑戦」に行き 市口桂子先生に初めてお会いしました(2019.3.23)@イタリア文化会館 」は こちら



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「2019 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が リニューアルなった区立美術館で開催されます(2019.6.29~8.12)@板橋区立美術館

2019年06月18日 | イタリアの美術館・博物館
「2019 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が リニューアルなった区立美術館で開催されます(2019.6.29~8.12)@板橋区立美術館



いよいよ改修工事も終わり 板橋区立美術館がお目見えします!!
リニューアルなった区立美術館の最初の展覧会が このボローニャ原画展です♡

2019年6月29日(土)~8月12日(月・祝)
開館時間:9時30分~17時 (入館は16時30分まで) 
休 館 日:月曜日
於 板橋区立美術館

2019 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展は こちら

板橋区立美術館は こちら

リニューアルを記念して6月29日(土)、30日(日)は無料開放します。

イベントは こちら

* この記事を書くと あぁもう夏が近づくのね~って感じ!



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ダ・ヴィンチの「裸のモナリザ」公開へ(2019.5.30)

2019年05月30日 | イタリアの美術館・博物館
ダ・ヴィンチの「裸のモナリザ」公開へ(2019.5.30)


ダ・ヴインチ没後500年
 さてもうひとつのニュースです
今朝(5/30)のNHKニュースで見ました(^.^)

フランスのパリ北方にあるシャンティイ城内の コンデ美術館に所蔵されている絵画「裸のモナリザ」が 
専門家による分析の結果 ダビンチが描いた可能性が非常に高いことが分かったとのこと(5/2)

この6月から記念展覧会を開催し 特別に展示するとのことです

モナリザが描かれたのは1503年以降とされ 「裸のモナリザ」は1510年前後の制作とみられます
ダビンチの工房で描かれたことは分かっていますが 弟子か本人の作かは不明とのこと


そして 今朝公開のTVニュース(5/30)によると 美術館によれば絵はダビンチの工房で「モナリザ」のあとに描かれ
弟子たちが別の絵の下絵として使ったとみられるそうです

さらに左利きの画家による筆遣いの跡もあることから 左利きだったダビンチ自身が筆を加えた可能性が高いとのこと

そして 胸に膨らみがある一方 腕は筋肉質に描かれているなど 男女両方の特徴があります
美術館は ダ・ヴィンチが「モナリザ」から着想を得て さらなる理想の美を追求して描いた可能性があるとしているそうです

コンデ美術館のマチュー・デルディック主任学芸員は 「男性的な美と女性的な美の中間と言えるでしょう
モデルがいて描かれたものではなく ダ・ヴィンチが追い求めた理想の美だと思います」と話していました

『「裸のモナリザ」ダビンチ作か=没後500年、専門家が分析-フランス』のニュースは こちら

『「裸のモナリザ」メディアに公開 ダビンチが加筆か』のニュースは こちら

* 写真を見るとたしかに 腕が筋肉質で少し太いですね...





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