日伊協会主催『イタリア文化辞典』出版記念講演会に行ってきました(2012.2.20)
イタリア文化会館アニエッリ・ホールにはこの夜 『イタリア文化辞典』執筆者の方々をはじめとする大変著名な方がたや関係者等が一堂に会し イタリア統一150周年・日伊協会創立70周年記念出版『イタリア文化辞典』の出版記念講演会が開催されました
ロビーでは 丸善出版(株)のはからいで この『イタリア文化辞典』が手にとって読めるようにアレンジされており この文化辞典出版の記事が載っている『週刊 読書人 2/17号」『図書新聞 3051号』が配布されていました
まずは司会の英 正道日伊協会会長が挨拶 3年前にこの企画が出たことを話し 続いてU.ドナーティ館長の挨拶 このお二人は20年以上にわたり 1995,6年の「イタリアにおける日本」や愛知万博等で 西本委員長と共に日伊文化交流を担ってこられました
続き西本晃二編集委員長(東京大学名誉教授)の挨拶 英会長の音頭取りで始まったこの企画ですが イタリアは大変個性の強い国でなかなかまとまらずという苦労談を話され 今日のこの挨拶でこの大事業も無事終了し 感無量との挨拶に会場からは大きな拍手
執筆陣27名 全11分野 約340ものテーマを網羅した これほどぶ厚い600ページもの本であっても とてもとてもイタリアをコンパクトにはまとめきれない との言葉に同感です
講演に移り まずは西川恵毎日新聞社専門編集委員による「ベルルスコーニ後のイタリア」
ベルルスコーニが辞任し2011年11月16日にモンティ政権が発足してからほぼ100日になろうとする時期の講演とあって会場は注目
イタリアではモンティ政権発足後 空気が一変し イタリアに対する悲観論はひとまず後退 この実務者内閣が財政再建と成長促進という明確な方向性を示し 来年(2013年)5月までの任期とあって 今のところ支持率も高く 北部同盟以外は支持 世論は国の状況の深刻さを認識しており市場も信任しているとのことでした (いただいた図書新聞には 危機になると政治家ではなく実務家が入る とありました)
* この講演要旨は2012.2.24(金)付毎日新聞夕刊「イタリアの落ち着き」(西川氏によるコラム)に紹介されています
次の講演は 田中英道東北大学名誉教授による「イタリア文化の歴史的価値」
イタリアと同じく日本もまた文化大国であり 特にイタリアは 他の国々が合理性の上に立ってすすめている近代化を否定し 歴史を保存し活性化し続けている国であり(システィーナ礼拝堂より高い建物を作らせない等) 日本もまた古墳等が残り古いものが保存されている国であるはず
またかの有名なミケランジェロの『最後の審判』が修復された際に あとから腰布が描き加ええられたものであることが判明し 実はミケランジェロは裸の人々つまり 最後の審判をひたすら待ち続ける人々を描いていたのだということ また日本は自然信仰が根強くあり 「神より前に自然がある」と考えそれが西欧と異なる 等々多岐に渡り奥深い話がなされました 終了後はイタリア文化会館よりワインサービスがありました
この本は個人で所蔵するもよし 図書館や学術機関などに置いてもらうのもよし 「どのページから読んでも面白い」「目から鱗が落ちる話」がこの辞典の狙いとのことで イタリアをまったく知らない人にも読んでもらいたいとのことです(図書新聞より)
ここから 内容の一部が見られます
この講演会開催のお知らせは こちら
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イタリア文化会館アニエッリ・ホールにはこの夜 『イタリア文化辞典』執筆者の方々をはじめとする大変著名な方がたや関係者等が一堂に会し イタリア統一150周年・日伊協会創立70周年記念出版『イタリア文化辞典』の出版記念講演会が開催されました
ロビーでは 丸善出版(株)のはからいで この『イタリア文化辞典』が手にとって読めるようにアレンジされており この文化辞典出版の記事が載っている『週刊 読書人 2/17号」『図書新聞 3051号』が配布されていました
まずは司会の英 正道日伊協会会長が挨拶 3年前にこの企画が出たことを話し 続いてU.ドナーティ館長の挨拶 このお二人は20年以上にわたり 1995,6年の「イタリアにおける日本」や愛知万博等で 西本委員長と共に日伊文化交流を担ってこられました
続き西本晃二編集委員長(東京大学名誉教授)の挨拶 英会長の音頭取りで始まったこの企画ですが イタリアは大変個性の強い国でなかなかまとまらずという苦労談を話され 今日のこの挨拶でこの大事業も無事終了し 感無量との挨拶に会場からは大きな拍手
執筆陣27名 全11分野 約340ものテーマを網羅した これほどぶ厚い600ページもの本であっても とてもとてもイタリアをコンパクトにはまとめきれない との言葉に同感です
講演に移り まずは西川恵毎日新聞社専門編集委員による「ベルルスコーニ後のイタリア」
ベルルスコーニが辞任し2011年11月16日にモンティ政権が発足してからほぼ100日になろうとする時期の講演とあって会場は注目
イタリアではモンティ政権発足後 空気が一変し イタリアに対する悲観論はひとまず後退 この実務者内閣が財政再建と成長促進という明確な方向性を示し 来年(2013年)5月までの任期とあって 今のところ支持率も高く 北部同盟以外は支持 世論は国の状況の深刻さを認識しており市場も信任しているとのことでした (いただいた図書新聞には 危機になると政治家ではなく実務家が入る とありました)
* この講演要旨は2012.2.24(金)付毎日新聞夕刊「イタリアの落ち着き」(西川氏によるコラム)に紹介されています
次の講演は 田中英道東北大学名誉教授による「イタリア文化の歴史的価値」
イタリアと同じく日本もまた文化大国であり 特にイタリアは 他の国々が合理性の上に立ってすすめている近代化を否定し 歴史を保存し活性化し続けている国であり(システィーナ礼拝堂より高い建物を作らせない等) 日本もまた古墳等が残り古いものが保存されている国であるはず
またかの有名なミケランジェロの『最後の審判』が修復された際に あとから腰布が描き加ええられたものであることが判明し 実はミケランジェロは裸の人々つまり 最後の審判をひたすら待ち続ける人々を描いていたのだということ また日本は自然信仰が根強くあり 「神より前に自然がある」と考えそれが西欧と異なる 等々多岐に渡り奥深い話がなされました 終了後はイタリア文化会館よりワインサービスがありました
この本は個人で所蔵するもよし 図書館や学術機関などに置いてもらうのもよし 「どのページから読んでも面白い」「目から鱗が落ちる話」がこの辞典の狙いとのことで イタリアをまったく知らない人にも読んでもらいたいとのことです(図書新聞より)
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