「イタリアの魅力を発見 - 歴史、文化、芸術を巡る旅 ブルボン王朝の街カゼルタ (カンパニア州)」のセミナーに参加しました(2020.8.1)@リンガビーバ・イタリア語教室 - その1 カゼルタヴェッキア(Casertavecchia)
カゼルタのセミナー(オンライン)に参加しました リンガビーバ・イタリア語教室のセミナー参加は初めてです♪
カゼルタには2014年10月に行ったことがあり カゼルタ宮殿やカゼルタ・ヴェッキアを カゼルタ在住の友人Giulioに
くまなく案内していただきました💛
その旅行のレポート「オーダーメイドのナポリ・南イタリア旅行その6 カゼルタは王宮だけじゃない、石畳の山頂の街カゼルタベッキア!!」は こちら
まずは 世界遺産として:
「カゼルタの18世紀の王宮と庭園、ヴァンヴィテッリの水道橋、サン・レウチョの関連遺産」として 1997年に世界遺産(文化遺産)に登録されました
スペイン・ブルボン王朝のカルロス3世は 1734年にナポリ王に即位すると
曾祖父ルイ14世のヴェルサイユ宮殿に対抗するように 1750年にすぐさま新しい宮殿の建設を命じました
宮殿は中庭を囲み 1,200の部屋と 34の階段室を持ち 庭園は噴水と水路で装飾されたフランス式庭園
そして自然ながらも手の込んだイギリス式庭園があります
この水路の演出のために 40km離れた山から水を引く水道橋も作られました
ナポリ王フェルディナンド4世(カルロス3世の三男)が 産業育成のために築いたサン・レウチョの絹産業遺産群も含まれています
この絹産業に欠かせない水は 王宮に引かれた水路の水が使われたそうです
* * *
まずは カゼルタ・ヴェッキア(Casertavecchia)の紹介から始まりました
ここには特に思い入れがあります💛 丘の上から見た夜景の美しさと 石畳の建物や 美しいモデルさんの撮影シーンに出くわしたり...
中世の街はBorgo Medievale(中世の集落) と呼ばれ 地味な教会や石畳と石壁の集落ですが 人々に深く愛されているのですね
人口は少なかったように思います (200人くらいだそうです)
861年に最初の核となる Casa Hirta (高台の家 posto in alto)ができましたが これがカゼルタの語源なのですって
もともとゲルマンの一民族のロンゴバルド族(Longobardi)が支配していましたが サラセン人(Saraceni)の攻撃から山の上に逃げてできた街なのですね
あとからカゼルタの街ができるまでは こちらがもともとのカゼルタだったわけです
石畳の街並み
カゼルタ・ヴェッキア観光サイトは こちら
Borgo di Casertavecchiaのサイトは こちら
サン・ミケーレ・アルカンジェロのドゥオモ (il Duomo di San Michele Arcangelo)というドゥオモ(教会)があります
ここに使われた灰色の凝灰岩(tufo grigio)は ヴェスヴィオ火山から持ってきたものです
← サン・ミケーレ・アルカンジェロのドゥオモ Il Duomo di San Michele Arcangelo
面白いのは 中央身廊(navata centrale)にある18の雲母大理石(marmo cipollino)の円柱(colonne)がそれぞれ違っており
ローマ時代や中世の建築物から取ってきたもので つまりリサイクルなのですね!
円柱は重くて運べないため ティファティーニ山脈(monte Tifatini)の山に棲むという妖精(fate)が ひとつずつ頭に乗せて運んだという伝説があるそうです
八角形の外被(tiburio ottangonale)は アラブの影響を受けた(シチリアやアマルフィにもよくある)
2重に重なった小アーチ (gli archetti incrociati su due ordini)が刻まれていますね
フェデリコ2世の時代に建てられた鐘楼(campanille) もあります
窓がふたつある二連窓(bifora) となっています
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その2は カゼルタ王宮(Reggia di Caserta) です
* 写真は カゼルタヴェッキアの 石畳の街並み
その2に つづく
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