『ドイツの家と町並み図鑑』(久保田由希・チカ・キーツマン著/㈱エクスナレッジ発行)を読みました
学生時代にドイツ語を学び始めた頃に テキストに写真のあった「木組みの家」をFachwerkhäuserというのだと知り その頃からドイツの家並みが大好きになりました🏡
本の紹介文より:
「普通の家」から見えてくる、新しいドイツの魅力
絵本から抜け出てきたような中世の木組みの家、茅葺き屋根の古民家、世界遺産にもなっているモダニズム建築の団地……。
まだまだ日本人には知られていないドイツ各地の個性豊かな建物を、独自の視点でたっぷり紹介。さまざまなスタイルの家がどうして生まれたか、その背景にある風土や歴史も合わせて読み解きます。
・装飾豊かなファサードが魅力の中世商人の家「ギーベルハウス」
・ブルーノ・タウト設計のカラフルでモダンな団地
・マンガやアニメにも登場する、中世都市を囲む「市壁」が今も残る町
……などなど、お城やバウハウスだけではない、驚くほど多様なドイツの家と町を発見できます。
ヨーロッパの風景をリアルに描きたい創作者のための資料としてもどうぞ。
・装飾豊かなファサードが魅力の中世商人の家「ギーベルハウス」
・ブルーノ・タウト設計のカラフルでモダンな団地
・マンガやアニメにも登場する、中世都市を囲む「市壁」が今も残る町
……などなど、お城やバウハウスだけではない、驚くほど多様なドイツの家と町を発見できます。
ヨーロッパの風景をリアルに描きたい創作者のための資料としてもどうぞ。
* * *
あとがきには 「ベルリン・ブランデンブルク探検隊」を著者のお2人が結成し 地元の給水塔の本を自費出版されたことがきっかけで ドイツ全国の身近な建築を幅広く取り上げた一般向けの本がこれまでなかったことから 専門家ではないものの建築好きな著者のお二人がこの本を作る運びとなったとのこと とてもわかりやすく美しい写真満載で 楽しく読ませていただきました📖 ← ドイツの給水塔は 観光資源としても使われていたことを 今回初めて知りました😲
第1章 ドイツの家の基礎知識 Basiswissen deutsche Wohnhäuser
アルトバウ(Altbau)は 「古い建築」という意味ですが 労働者のための大都市にできた集合建築で 建築様式は歴史主義とのこと
ドイツ在住の友人の家もこんな感じでした 中庭があって…
モダニズムジードルンク(Siedlung der Moderne) 大戦後に生まれ 直線的でシンプルな建築です Siedlungは 集落、団地という意味です
スターリン建築(Stalinistische Architektur) 社会主義的要素を取り入れた新古典主義建築で 装飾が多く 砂糖菓子職人建築とも呼ばれたそうです
クラインガルテン(Kleingarten)は 「小さな庭」の意味で 賃貸性の市民農園ですが 週末に自然に親しみ 自給自足にも役立ちました
第2. 一軒家 (Häuser)
木組みの家(Fachwerkhäuser) 南ドイツ フロイデンベルク ツェレなど各地の木組みの家が紹介されています
市壁(Stadtmauer)で囲まれた中世都市 市壁は街を囲む防御施設でした
第3章 集合住宅 (Wohnungen)
アルトバウ Altbau
グロースジードルング・ブリッツ(Großsiedlung Blitz) こちらはベルリンにある馬蹄型の労働者用住宅ですね
ジードルング・ブルフフェルトシュトラーセ(Siedlung Burffeldstraße) フランクフルトにあるジグザグハウスと呼ばれるモダニズム・ジードルンクです ジグザクなのでよく日が当たります☀
ヴァイセンホーフジードルンク(Weissenhofsieldung) シュトゥットガルト郊外にあり、ファン・デル・ローエ、ル・コルビュジエ、W.グロピウス等のモダニズムの建築家が展覧会のために作りました
グロースジードルンク・ジーメンスシュタット(Großsiedlung Siemensstadt) ベルリンにある 健康的で衛生的な住居という住居コンセプトによって6人の建築家によって造られたジードルンクです
スターリン建築(Stalinistische Architektur)は 東ベルリンにある 社会主義の国の権威を示す建築です
ドイツの街並みのそれぞれの様式と その成り立ち等がわかり 興味深い 写真満載の1冊です💕
『ドイツの家と町並み図鑑』の本は こちら