「# Italiano、インターネットにおけるイタリア語とは?」エリーザ・コリーノ講演会に行ってきました(2018.10.18日)@イタリア文化会館
ネットで時々 イタリア人の書いたコメント等を読むのですが イマイチわからなくて... というわけで行ってきました「# Italiano、インターネットにおけるイタリア語とは?」!!
CMC(Computer-Mediated Communication/コンピュータを介して行うコミュニケーション) についての様々な調査結果をお話していただきました
ネット上でのやり取りは 伝統的な書き言葉や話し言葉とも少し違う "parlato scritto"(書かれた話し言葉)であること 話しているように書くが 短い文ですぐに書くのでミスも多い そのミスもあまり気にしないというネット特有の特徴があるのですね
お話は私にとっては高度で 完璧な通訳に助けられましたが スピードも早く追いつきませんでした
絵文字について その効果や使い方 あるとないとの差について例を示しながら
チャットは 人数も多く瞬時にフィードバックされ 短い文でやりとりします
さらにネットの常時接続が始まってから爆発的に環境が変わり スマホやタブレット端末の普及に伴ってさらに増えていっています
断片化(frammentazione) マルチ現実性(multirearità) マルチ様式(multimodalità) 双方向性(interattività) の4つの特徴があり 様々な年代で様々な研究がなされたことについての報告がありました
il testo: ここでは テキストについての例を挙げて la Repubblica誌の紙媒体と ネット媒体の双方を画面に出して比較してみました
内容は?画面のデザインは? 言語の差こそほとんどないが ジャーナリストの個人ブログとなってくると少し様相は違ってくるそうです 例えば語数の比較等
昔の手書きの時代から 音声や映像をも含むハイパーテキストの時代へと変わり 何がどう変化したかについて お話いただきました 文字が情報の波に埋もれてしまう現代社会...
またテキストも読者が自由に組み立てられる拡張テキスト(testo aumentato)となって 今までにはなかったテキストのメカニズムが出現していること等...
quoting (引用)のメカニズムについて: これはFacebookやTwitter等のテキストの構造に影響を与えてゆきました
heh, mah, no? cioè, ecco, Boh... 等の談話(対話)様式で会話を強調したりしますが Twitterではハッシュタグ #の使用 # lolの意味について 動詞より名詞が主に使用されること等 話しことばとは違う独自のストラテジーがあるとのことです
iconicità(アイコン化): これは例えばfaccine(顔文字)が 補完的な役割を果たすのですが その他にもオノマトペ(onomatopea/擬音語) 大文字で書く 強調して書く(arivooooとか e-v-i-d-e-n-t-eとか) 等がありますが 80年代の若者言葉あたりから この傾向が出てきていたそうです
他にも 文法を無視した様々な書き方を紹介していただきました さらには学生たちからのメールから その特徴やミスを見つけ出したり... 私もイタリア語をずっと勉強してきましたが 正しく書くことばかり考えて(検定のため) 想像もつきませんでした(笑)
emoticon(絵文字)も 文のトーンを和らげるのに役立ち つけると印象ががらりと変わりますね ミス(gli errori)も 意図的なエラー タイプミス スペリングを知らないため 等の種類があります
19世紀の庶民の書簡の考察では 大文字と小文字の使い分け 文の分割等もあやふやだったとのこと
italiano selvaggio (未開の/野蛮なイタリア語) について:
ここでは ネットのデジタルライティングの様々な特徴 例えば投稿者の文法ミスやスペルミスを直したがるユーザーを グラマーナチという等 また 先生は死んだというサイトや 5つ星運動を揶揄するサイトの中で qをg gをcと書いたり italianoをわざと itaglianoと書く例も示していただき punteggiatura(句読点)も伝統的ではなくなる等 思わず頭がくらくらしました(笑)
まとめでは multidiscorsività (マルチ口語体) のバラエティーの広がりから イタリア語はどこへ向かっていくのか? それは複雑な様相を見せており 少なくともネット上の新しい書き言葉の形を学び獲得して 使ってゆかなくてはならないとの結論でした
さらに質疑応答では 日本では女子高生が新語を生み出すのがトレンドだが イタリアでは?との問いに イタリアでは年代や場所に関係なく 違う年代が違うメディアを使っている(たとえばFacebookは25才以上の人が使う等) 有名人ブログのフォロワーの言葉から生み出されることが多いが すぐに消えてしまうとのこと
またTwitterでは 文の構造は年代も場所も関係なく 2つの短文から成っていること等も紹介していただきました
家に帰ると この日の夕刊にたまたま「すぐに消える?流行語」という記事があり 現れてはすぐに消える新語も多いのだなぁとあらためて感じましたが もうあまり若くない私は できれば長く残るものを身に着けたいなと感じました
「# Italiano、インターネットにおけるイタリア語とは?」は こちら
とても興味深いイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に 心よりお礼申し上げます
*ご注意: 当サークル名(漢字ではなくローマ字)のなりすましメールがもし届いても 開けずに削除お願いいたします 既に対処済みですが まだ届くことがあります
詳しくは こちら
イタリア語ランキング
にほんブログ村
ネットで時々 イタリア人の書いたコメント等を読むのですが イマイチわからなくて... というわけで行ってきました「# Italiano、インターネットにおけるイタリア語とは?」!!
CMC(Computer-Mediated Communication/コンピュータを介して行うコミュニケーション) についての様々な調査結果をお話していただきました
ネット上でのやり取りは 伝統的な書き言葉や話し言葉とも少し違う "parlato scritto"(書かれた話し言葉)であること 話しているように書くが 短い文ですぐに書くのでミスも多い そのミスもあまり気にしないというネット特有の特徴があるのですね
お話は私にとっては高度で 完璧な通訳に助けられましたが スピードも早く追いつきませんでした
絵文字について その効果や使い方 あるとないとの差について例を示しながら
チャットは 人数も多く瞬時にフィードバックされ 短い文でやりとりします
さらにネットの常時接続が始まってから爆発的に環境が変わり スマホやタブレット端末の普及に伴ってさらに増えていっています
断片化(frammentazione) マルチ現実性(multirearità) マルチ様式(multimodalità) 双方向性(interattività) の4つの特徴があり 様々な年代で様々な研究がなされたことについての報告がありました
il testo: ここでは テキストについての例を挙げて la Repubblica誌の紙媒体と ネット媒体の双方を画面に出して比較してみました
内容は?画面のデザインは? 言語の差こそほとんどないが ジャーナリストの個人ブログとなってくると少し様相は違ってくるそうです 例えば語数の比較等
昔の手書きの時代から 音声や映像をも含むハイパーテキストの時代へと変わり 何がどう変化したかについて お話いただきました 文字が情報の波に埋もれてしまう現代社会...
またテキストも読者が自由に組み立てられる拡張テキスト(testo aumentato)となって 今までにはなかったテキストのメカニズムが出現していること等...
quoting (引用)のメカニズムについて: これはFacebookやTwitter等のテキストの構造に影響を与えてゆきました
heh, mah, no? cioè, ecco, Boh... 等の談話(対話)様式で会話を強調したりしますが Twitterではハッシュタグ #の使用 # lolの意味について 動詞より名詞が主に使用されること等 話しことばとは違う独自のストラテジーがあるとのことです
iconicità(アイコン化): これは例えばfaccine(顔文字)が 補完的な役割を果たすのですが その他にもオノマトペ(onomatopea/擬音語) 大文字で書く 強調して書く(arivooooとか e-v-i-d-e-n-t-eとか) 等がありますが 80年代の若者言葉あたりから この傾向が出てきていたそうです
他にも 文法を無視した様々な書き方を紹介していただきました さらには学生たちからのメールから その特徴やミスを見つけ出したり... 私もイタリア語をずっと勉強してきましたが 正しく書くことばかり考えて(検定のため) 想像もつきませんでした(笑)
emoticon(絵文字)も 文のトーンを和らげるのに役立ち つけると印象ががらりと変わりますね ミス(gli errori)も 意図的なエラー タイプミス スペリングを知らないため 等の種類があります
19世紀の庶民の書簡の考察では 大文字と小文字の使い分け 文の分割等もあやふやだったとのこと
italiano selvaggio (未開の/野蛮なイタリア語) について:
ここでは ネットのデジタルライティングの様々な特徴 例えば投稿者の文法ミスやスペルミスを直したがるユーザーを グラマーナチという等 また 先生は死んだというサイトや 5つ星運動を揶揄するサイトの中で qをg gをcと書いたり italianoをわざと itaglianoと書く例も示していただき punteggiatura(句読点)も伝統的ではなくなる等 思わず頭がくらくらしました(笑)
まとめでは multidiscorsività (マルチ口語体) のバラエティーの広がりから イタリア語はどこへ向かっていくのか? それは複雑な様相を見せており 少なくともネット上の新しい書き言葉の形を学び獲得して 使ってゆかなくてはならないとの結論でした
さらに質疑応答では 日本では女子高生が新語を生み出すのがトレンドだが イタリアでは?との問いに イタリアでは年代や場所に関係なく 違う年代が違うメディアを使っている(たとえばFacebookは25才以上の人が使う等) 有名人ブログのフォロワーの言葉から生み出されることが多いが すぐに消えてしまうとのこと
またTwitterでは 文の構造は年代も場所も関係なく 2つの短文から成っていること等も紹介していただきました
家に帰ると この日の夕刊にたまたま「すぐに消える?流行語」という記事があり 現れてはすぐに消える新語も多いのだなぁとあらためて感じましたが もうあまり若くない私は できれば長く残るものを身に着けたいなと感じました
「# Italiano、インターネットにおけるイタリア語とは?」は こちら
とても興味深いイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に 心よりお礼申し上げます
*ご注意: 当サークル名(漢字ではなくローマ字)のなりすましメールがもし届いても 開けずに削除お願いいたします 既に対処済みですが まだ届くことがあります
詳しくは こちら
イタリア語ランキング
にほんブログ村