マララ・ユスフザイの名言

光の大切さが分かるのは、暗闇の中にいる時です。
声の大切さが分かるのは、声を上げるなと言われた時です
　　　マララ・ユスフザイ（国連本部で演説したパキスタンの少女）
　　　中日新聞「中日春秋」　２０１４年５月８日付け（朝刊）
　

学力テスト 学級新聞 指導のポイント（２）

主体と対象との関係を明確にする

　事実や出来事を説明したり、見聞や体験を報告したりする文章を書く場合、誰の目を通し、誰の行為や考えを中心に書くのかを明確にする必要がある。主体となる人物は、書き手であったり、中心となる人物であったりする。それに応じて対象となる事柄や、人物との関係を明確にする必要がある。例えば、「何（誰）が、何（誰）を、どうした」、「何（誰）が、何（誰）を、どうしたことを、誰は・・・と考えた」など、主体と対象との関係を明確にできるように指導することが大切である。とりわけ、一文が長くなってしまい、意味が不明確になることがあるので、相手に正しく意味が伝わるかどうかを検討するように指導することが重要である。

学力テスト 学級新聞 指導のポイント（１）

表現の効果を確かめたり工夫したりする

　書く目的や意図に応じ、自分の考えが明確になっているかを読み手の立場から客観的に評価することが重要である。そのためには、書いた文章を互いに読み合い、文章の間違いを正すことのみならず、中心となる事柄が読み手に明確に伝わっているか、題材の捉え方、題材の集め方や選び方は適切かなどを検討することができるような場面を設定して指導することが必要である。

学力テスト 学級新聞 出題の趣旨

　目的や意図に応じ、表現の効果を考えて書き換えることができるかどうかをみる。

　中心となる人物を主語にし、その人物の行動に焦点が当たるように書き換える問題である。
　ここでは、新聞委員が一年生を迎える会の様子について書いた学校新聞の記事の下書きを推敲する場面を設定した。前後の文脈を捉え、一年生と六年生との関係を適切に捉えながら、一年生を主語にした受動態の文に書き換えることが求められる。
　本問と過去の全国学力・学習状況調査との県連を見ると、平成２０年度の「国語Ａ」において、文の表現の効果を考えて、文章を推敲する問題を取り上げている。
　表現の効果を考えて書くためには、相手や目的に応じているか、自分の考えを明確に記述しているかなどの観点から表現を検討することが重要である。

※学習指導要領における領域・内容
　Ｂ　書くこと（第５．６学年）
　　オ　表現の効果などについて確かめたり工夫したりすること。
　言語事項（第５・６学年）
（１）オ　文及び文章の構成に関する事項
　（ア）　文や文章にはいろいろな構成があることについて理解すること。

※　評価の観点
　国語への関心・意欲・態度
　書く能力
　言語についての知識・理解・技能　　　　　

全国学力テストに学級新聞の問題が！

　２０１１年度の全国学力テスト　小学校国語Ａに出題された学級新聞の記事にかかわる問題を紹介します。

　次は、新聞委員の北川さんが「１年生をむかえる会」の様子を伝えた、学級新聞の記事の下書きの一部です。　　　　部分を「１年生が」を主語にして書きかえます。あとの（　　　）の中に入るふさわしい内容を、意味を変えないようにして書きましょう。


【北川さんの下書きの一部】

元気いっぱい一年生　みんなの仲間入り！

　四月十二日、きれいにかざった体育館で「一年生をむかえる会」がありました。進行係の合図のあと、六年生が、一年生の手を引いて、体育館に入場してきました。体育館いっぱいにひびきわたるたくさんのはく手。九十二人の一年生は、みんなにこにこ顔。
　～（下書きが続く）～

一年生が、（　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）、体育館に入場してきました。