こんな奴と絶対友達になりたくないのに、友好に接しないといけない場面がありますよね。
たとえば、銀行強盗です。えーっと思うかもしれませんが。
銀行強盗が人質をとっているときです。それで、人質交渉をするときです。
怒らせると人質の命はありません。ピストルで頭をドキューンとやられます。
こんな最悪な場面で、交渉人になったとき、どうやって友好関係を築きますか?
実は、臨床心理学に基づいたマニュアルがあります。
シンプルな4つの方法です。
この方法は、イライラした人や怒った人と友好関係を築くときにも使えます。
1、落ち着いて、ゆったりとしたペースで話す。
相手の失礼な言葉にも、腹を立てずにゆったりとしたペースで話してください。
相手の怒りは時間とともに収まります。
2、傾聴する。
相手の話にしっかり耳を傾けて、また、そうしていることを相手に知らせてください。
そのときに、くれぐれもあなたの意見を差し挟まないようにしてください。
話を聞いてくれる人を、脳は無意識に友人だと判断します。
3、相手の気持ちにラベルを貼る。
話を聞いている際に、相手の気分に焦点を合わせてください。
今、彼は辛い思いをしている。今、彼は怒っている。などとラベルを貼ってください。
そして、「それは辛いですね」「それは怒るのも無理はないですね」などと彼の感情に反応してください。
それだけで、相手の興奮は収まってきます。
4、相手に考えさせる。
自分の意見は言わず、質問して相手に考えさせよう。
たとえば、「私に何かできますか?何かしましょうか?」「どうしたらうまくいくと思いますか?」など。
間違っても、解決策を相手に押し付けてはいけません。押し付けは怒りに変わります。
あくまで、相手に考えさせること。
そうすることで、相手は感情が収まり、理性をつかって冷静になっていきます。