フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

夕方の横断歩道で

2020年08月23日 07時00分00秒 | 日々の出来事・雑記

2日くらい前の夕方の出来事です。

東京はまだ30℃近くあって、暑くて頭がボーとしていました。

家に帰る途中、僕は自転車に乗っていた。

そして、大きな公道の横断歩道で信号待ちをしていた。

僕の待っている横断歩道の右隣に、大きな街路樹があって、その脇にツツジの低い木があった。

そのツツジの木から突き出るように長い雑草が生えていた。

いつもは注意深い僕ですが、その時は暑くて頭が働かず、街路樹と雑草が死角になっているのに気づかなかった。

信号は変わり、青になった。

僕は反応が速く、元気がいいので、いつもならすぐにパッと横断歩道を渡る。

しかし、その時はボーッとしていて、二秒くらい反応が遅れた。

そして、自転車のペダルに足を乗せ、横断歩道に入った瞬間、信号無視をした車が僕の前を通りすぎた。

たぶん、黄色がおわり、赤になってから、急いで突っ込んできたのだろう。

猛スピードの車は、僕の自転車の前輪に、かするくらいの距離だった。

もし、信号が変わって、いつものように素早く横断歩道を渡っていたら、間違いなく即死だったろう。

それくらいのスピードだった。

車の運転手も、街路樹が死角になって僕が見えなかったに違いない。

ここ何年かで、一番死に近づいた瞬間だった。

久しぶりに頭に血がのぼってしまい、怒りで拳が震えた。

もし、追っかけて運転手が捕まえられたら、怒鳴りつけて喧嘩になっただろう。

でも、自動車は遠くに消えていった。暑くて追いかける気力もなかった。

しばらく自転車を漕ぎながら、怒りを鎮めようと試みた。

怒りは思ったよりすぐに収まった。

なぜかって?

だって、今、僕はこうして無事に生きているし、なんの問題もない。元気そのものだ。

そして、僕は思った。この生命は拾った命だ。

死んでしまったのに、神様にもう一回生き返させてもらった命。

そう考えたら、怒る理由はまったくない。

むしろ、すげーラッキーだったな。

「オレってさいこうー」と叫びたくなった。

叫びませんでしたけれどね。

まあ、結局、何でもポジティブにもっていくのが僕のいいところです。

最後は、自慢話になりましたね。

すいませんでした。

コメント (4)
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