フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

具体と抽象

2020年08月04日 07時00分00秒 | 日々の出来事・雑記

今日は具体と抽象について考えてみましょう。

もちろん個人差はありますが、女性は具体的なもの、男性は抽象的なものが好きだと言われています。

何かを考えるときに、僕は抽象的に考えるのが好きです。

たとえば、「赤い」ものを思い浮かべてください、と言われたとします。

血、りんご、いちご、トマト、消防車、口紅、みたいなのを列挙しますよね。

このゲームをやったら、僕は負ける自信があります。

たぶん3つくらいで、うーんって唸って止まってしまう。

女性はこういうの強いですよね。

これは、「赤い」という抽象的な言葉を、具体的なものに変えていく作業です。

抽象→具体ですね。

逆に、りんご、バナナ、ぶどう、なし、キウイ、パイナップル、これらをひとくくりの言葉にしてくださいと言われたら?

正解は、果物です。

これは、具体的なものを抽象的な「果物」にくくる作業です。

具体→抽象ですね。

こっちのゲームはかなり強いかな。かなり難しい内容でも正解を出す自信はあります。

僕たちの頭の中は、この具体と抽象を行ったり来たりしているわけです。

この往復作業が人間の知性になります。

どっちが正しいとかではなく、その場合によって適切なものが要求されます。

じゃあ、ちょっと問題を出してみますね。

1、人を褒めるときは、具体的な言葉か抽象的な言葉かどっちがいいですか?

もちろん具体的です。「綺麗ですね」より「綺麗な肌をしてますね」のほうがいいでしょう。

2、責任を取りたくないときは、具体的な言葉か抽象的な言葉かどっちがいいですか?

抽象的な言葉ですね。

抽象的な言葉は解釈の余地がありますから、あいまいにしておくと責任回避ができます。

例えば、官僚や政治家の使う「遺憾です」とかです。遺憾には謝罪の意味はありません。

「〜の点について謝ります」だと、〜の点については責任を負います。

3、誤解を少なくしたいときは、どっちがいいですか?

それは具体的な言葉ですね。

さっきも言ったように、抽象的な言葉だと解釈の余地が残り、誤解されやすいです。具体的に話をしましょう。


こんな感じで、具体がいい場合と抽象がいい場合があります。

だから、どっちも使いこなせるように訓練しておくべきなのですね。

コメント
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