藤井聡太棋聖が、王位のタイトルを取って二冠になりましたね。
おめでとうございます。
もう、藤井くんなんて気軽に言えなくなりました。藤井先生です。
それでは、今日は将棋に関する話をしましょう。
昔、さんまさんが、「必死」について熱弁を振るっていました。
「人生、必死に生きてきた。生きることに必死だった。だけど、必死って、必ず死ぬって書くんだよね。深いでしょ」と。
最近は何でも動画が見つかります。便利な世の中ですね。
「必死」は、将棋用語です。「必至」とも書きます。
まあ、「必ず死ぬ」で意味はあってると思います。
次の手で玉が必ず死にます。
でもね。必ず死ぬんですが、手番はこっちが握ってるんです。
わかります?
将棋を知らない人は分かりづらいかもしれませんね。
将棋は順番に指していきます。手番がこっちとは、自分の番がこっちにあるということです。
それで、次の手で詰まされる状態になっていて、もう逃げられない。
しかし、手番はこっちが握っている。
だから、次の手で殺される前に、相手を殺してしまえばいい。
殺すとは、相手の王を詰ますことです。詰まされる前に、詰ませばいいんです。
詰ませられないときに限り、負けになります。
だから、必死に(一生懸命、死にものぐるいに)詰ませよ、ということです。
さんまさんは、ここで頑張らないと、死んでしまうような状況で頑張っていたということですね。
ただ、手番はさんまさんが握っていたんです。
じゃあ、違う場面を設定してみましょうか。
イメージしてください。
190センチくらいある屈強のテロリストに銃を突きつけられている。
「極秘情報が記録されているUSBを持ってるな。ある場所を教えろ。あと10数える間に教えないと撃つぞ」と脅かされている。
まさしく必死状態です。
でも、行動のターンはこっちが握っている。
どうしますか?
教えたら用無しになって殺されるかも知れませんよ。
でも、教えないと殺される。
右足の横に鉄パイプが転がっている。拾って殴りかかりますか?
あなたが女性で魅力があったら、色仕掛けも可能かも。その前にベットでお楽しみはどう?とかね。
1 2 3 4…… 時間は一刻一刻すぎていく。
選択肢は色々あります。
さあ、どうします?
これが必死です。
命がけで頑張ってください。
健闘を祈ってます!