こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

寝ていない理由

2010年02月25日 01時12分15秒 | Weblog
あと2時間もすれば、また玉川島屋への納品時間となる。
だから、本当なら少しでも仮眠しなければいけないのだが、実は寝るのが少々怖い。
なぜなら、ここ数日、同じ夢を繰り返し見ているからなのだ。

良い夢なら、いくらもても良いのだが、この夢はリアルすぎる。
どんな夢なのかというと・・・

自分には妻と病弱な子供が一人いるらしい。

あるとき、その子供の体調を治すのに、緑を増やしていくと良いと、誰からか教わり、自分はそれから、レンガほどの大きさの、植物の種が入っている種籾シートを、1枚1枚ありとあらゆる場所に貼り続けていくのだ。

それこそ、雨が降ろうが、雪が降ろうが、休むことなく貼り続けていくため、自分の手は風雨に晒され血だらけで、身体もやせ衰えていく。

その姿を見て、周りの人は笑ったり、馬鹿にしたり、さらには張ったシートをはがしてしまう人もいるのだが、それでも、もくもくと1枚1枚張り続けていくのだ。

そして、山から道路から、家の壁まで、地球上の全てに種物シートを貼り、もう数枚貼れば、地球上の全てをシートで埋め尽くせるという時に、自分は力尽きてしまう。

なのに、どう言う訳か、倒れた自分の姿は人間ではなく、全身を種籾で覆いつくされていて、自分が倒れることによって、地球の全てが緑で埋め尽くされるというもの。

こんな夢だから、目覚めたときは最悪。
酷いときには吐き気までする。

全ての産地よ、早く元気になれ。
そうすれば、こんな夢も見なくてすむと思うから。
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蘇らす事が出来るのか

2010年02月25日 00時48分14秒 | Weblog
佐賀県を代表するブランド米「あうち」を管理している農協と、「天川コシヒカリ」の生産者の計7名が、久しぶりに訪問してきた。
もっとも一時期は、「佐賀とは会いたくない」という気持ちに自分がなっていたので、来たくても来れなかったとは思うが・・・

産地が説明してくる内容については、自分が考えている通りだったので、そのまま受け入れることは出来た。
大丈夫。少し疎遠となっていても、まだ考え方は同じ方向を向いている。

しかし、このままでは、この「あうち」ブランド米は生殺しだ。
「あうち」ブランド米のポジションが、佐賀米の中で薄れている。
今のままでは右にも左にも動くことが出来ない。
消滅していくだけだ。
「あうち」というブランド米が消えてしまったら、佐賀米にはもうブランド米は残っていない。

過去には「上場コシヒカリ」や「七夕こしひかり」などの九州内ブランド米もあって、一時期は自分も熱心に販売してみたりしたが、地元が、栽培方法などについいて消費地の要望にこたえてくれなかったことから、消費地での勢いは完全に無くなってしまっている。
今すぐ店頭から排除してしまっても、「ないの。あっそう。じゃ違う産地で」といわれる程度だろう。
残るは「ひのひかり」「夢しずく」「天使の詩」
そして、どうやって売ればよいのか判らない「さがびより」

ただの佐賀米だったら、東京の消費地では存在できない。
というより、わざわざ運んでくる理由が無い。
だからこそ、消費地で佐賀米という存在を示すために「あうち」を作ったのだ。

「あうち」ブランド米
どうやったら、もう一度蘇らせる事が出来るのか。

新しい米穀部長は、小さなこだわり米を考えるよりも、大型流通を中心に考えているように感じてしまったし、やってもいないうちから、絶対に大丈夫みたいな事を、堂々と口にしているため、まだ完全に信用することが出来ない。

では、1地域として、JA唐津・JA佐賀と一大戦争をしてまでも、強引に突っ走るほうが良いのか。
それだと、産地に負担が大きすぎる。

JA唐津としては、過去となってしまってはいるが、それでも「上場コシヒカリ」を前に押し出すか、若干ではあるが危機感が出てきているようなので、「上場夢しずく」での仕切り直しも考えているようだから、「あうち」については考えてもらえないだろう。

JA佐賀の考え方では、たぶん「あうち」は生き残れない。

それなら、佐賀県庁に頼んだらという考えもあるのだが、農協とも地域ともコンタクトをせず、全く動いていない佐賀県庁の農産課では、100%役に立たない。

どうする。
どうする「あうち」ブランド米。
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努力は認める

2010年02月25日 00時05分52秒 | Weblog
23日に、環境保全型農業推進コンクールで農林水産大臣賞を受賞した、宮城県JA栗っこの「瀬峰農場」のブランド化についての打ち合わせをした。

消費者に配るためのパンフレットを作ってきたり、店頭に飾れる手作りのPOPを作ってきたりと、産地側として考えられることを、思いつくまま実行して持ってきた。

内容は、全く時間に余裕が無い、約1ヶ月程度で考えてきたことからすると、合格ラインには入っている。
しかし、自分たちの努力を消費者に知ってもらうための言葉は、まだまだ不足していた。

よって、その部分を追加してもらうようにはお願いしたのだが、消費地の現状が最悪となっているため、以前ならそれでも良かった内容でさえも、どこか不足感がある気がしている。
したがって、それが何なのかを調べたいので、1回、玉川島屋で試食販売をしてみようと思っている。

問題はその後だ。

試食販売した後、産地の現状を考えて、そのまま継続して販売を始めてしまうほうが良いのか、それとも、完璧なブランド化の道筋を作り上げて、あえて22年産米から始めるのが良いかが、いくらシュミレーションしても結論が出ないのだ。

「そんなことは、試食販売が終わってから考えても良いのでは」という声が聞こえてきそうだが、それでは遅いのだ。
試食販売の結果までを予測して、やっとブランド化の1歩が始まるのだから。
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