こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

中空知の訪問

2017年01月12日 17時56分32秒 | Weblog


北海道のJA新すながわは、沖縄や福岡などを訪問していた。
今日自分の元には、ホクレン、JAたきかわ、中空知エコ米生産共和国の訪問があった。
 
投稿記事を読み続けている人であれば、昨年末に起きた産地の失敗を覚えているかもしれない。
自分も、その時には、そうとうブチ切れていたし!
でも、早急に、シッカリとした対策を取ってくれたことで、自分の怒りも昨年中で納まっていた。
 
失敗は失敗で良い。
続けいていたブランド化計画である。
どこかで気が抜けてしまっていたということは判る。
 
大切なのは、それに対する産地の対応だ。
忘れてしまっていたのであれば、思い出してくれれば良い。
「気を引き締めなければ」と気付いてくれれば良い。
 
だから、その失敗は、もう笑い話である。
それよりも、今日お願いしたのは、次のステージに進めない現実からの脱却である。
 
多くの人たちが気付き始めている「北海道米ブランド」の衰え。
「ゆめぴりか」という声を聞かなくなった。
「北海道米が美味しい」という声も無くなった。
聞こえてくるのは「北海道米って美味しくなくなった」「北海道は質が下がった」という失望と疑いの声。
 
ブランドルールである「3年後のブランド化計画の修正」をすることが出来ず、力関係に負けて、その場の雰囲気に流された結果が、北海道ブランドの失速となってしまった。
 
失速し始めた時ではなく、明らかに失速してしまった北海道ブランド。
復活させる期を逃してしまった北海道ブランド。
「北海道米プロジェクト」を作った自分だからこそ見える、ラストの修正と復活。
であるが、このラストチャンスの大修正をしたくても、自分の意見や計画は採用されない。
なので、打つ手はない。
 
でも、中空知エコ米生産共和国だけであるのなら、まだやり方はある。
しかしそのためには、今のステージから、次のステージへと進んでもらわなければならない。
 
頑張り続けている。
いろいろと努力している。
でも結果になっていない。
進歩していない。
空回りしていることが、手に取るようにわかる。

ステージに進むにも、タイムリミットはある。
中空知エコ米生産共和国のタイムリミットは、年内。
 
原因を見つけることが出来るか。
時間は無くなっている。
 
自分は。
次のステージへ進むための入り口で。
まだ、待っている。 
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教えてあげなきゃ

2017年01月12日 17時04分48秒 | Weblog


30年問題以降、産地としてシッカリと生き残っていくために、頑張り始めた産地がある。
個人プレーの限界を感じ、地域として将来を見据えた体制を作って行こうとしている。
  
何度も言っているが、個人生産者で生き残っていけるのは、全国の生産者の中の、極1塊の生産者だけである。
それ以外の生産者は、多分頑張っていても生き残っていくのは難しいだろう。
昭和時代の流通は通用しなくなる。
 
国の農業に対する考え方も変わってしまう。
補助事業についても、いつまでも続けられるはずはない。
流通も、外国産が国内に入ってくることで、大きく変わってしまう。
担い手がいない産地は、技術が有る無い関係なく、自然消滅していく。
山間地の棚田は荒れ果て、自然環境は激変していくだろう。
当然、放置水田が関与してしまう災害も大きくなってしまう。

30年以降の農業は、なにもかもが変わってしまう。
その中で生き残っていこうとするのであれば、今までの考え方は100%使い物にならない。
 
荒廃した、人がいなくなった地域に、どんなにやる気があり技術を持った生産者が1人残っていたとしても、お米作りは出来ない。
地域環境を利用し、自然水を大量に使用するお米作りは、地域全体での管理が無ければ、品質と量を確保することは出来ない。
 
しかし、危機感が芽生えて、「生き残るためへのブランドを作ろう」と考えても、直ぐには出来ない。
継続していくブランド、進歩するブランドを作っていくためには、それに合った手法がある。
ブランドとして恥じない基準と言うものがある。
 
やっぱり、真剣になった産地に対しては、それを教えてあげなければならない。
有る産地のお米を見て、つくづく思った。
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