テレビなどに出演すると、必ず産地の生産者からの売り込みがある。
自分が栽培したお米を売り込むという事に対して、悪いことだとは思っていない。
しかし、「どんなお米ですか」「どんな環境ですか」「どんな土ですか」「地力はありますか」「土壌バランスはどうですか」「どんな栽培ですか」JAS有機ですが」「特別栽培米ですか」「どんな特徴が出ていますか」「グレーダーはいくつですか」「石抜き機と色彩選別機は持っていますか」「等級検査は受けていますか」「今年は何等でしたか」「購入しているお客様からの評価はどうですか」等を聞いても、「美味しいお米です」「農薬を減らしています」「米作りに適した環境が良い場所です」「自身はあります」など、誰もが言う、当たり前すぎる、使い物にならない解答ばかり。
自分が必要としている「売るために必要な回答」は、何度聞いても返ってこない。
それでは無理である。
そんな程度で売り込めると思っているのだろうか。
流通というものを、簡単に考えられていては困る。
等級検査を受けていないお米は、産地・品種などをいう事は出来ない。
栽培についても証明できなければならない。
そんなお米を、自分が買うことはありえない。
トレサビリティが無いお米は、絶対に扱うことはない。
もしも販売してしまったら、店が廃業に追い込まれてしまう。
昔と今は違う。
売りたければ、口だけでなく、それなりの対応をしてからにしてもらいたい。