7月に入ってから、いらないメールばかりが届いていて、産地などからのメールは少なかったのだが、なんだか今日は、朝から、お米関係のメールが多く、そのやり取りも多い。
7月に入ってから、いらないメールばかりが届いていて、産地などからのメールは少なかったのだが、なんだか今日は、朝から、お米関係のメールが多く、そのやり取りも多い。
お年寄りでも子供でも、始めてお米に触る人でも、簡単に、お米を研ぎ過ぎず、品種の特徴を感じやすくするための、お米を研ぐためのボール。
その名も「米スターボウル」。
この「米スターボウル」が、実は自分の開発であったという事実を知っている人も、いまではほとんどいない。
販売スタート時は、頻繁に完売していて、多くのマスメディアが取り上げてくれた「米スターボウル」であるが、似たようなボールが安く販売され続けた事で、話題から消えてしまっていた。
その「米スターボウル」が、8月後半に、全体的に基本性能をアップし、完全リニューアルして、販売がスタートする。
自分がテレビ等でご飯を炊く場合、土鍋を使う、鍋を使うという企画以外は、絶対に炊飯器を使用する。
テレビ局等は、カメラ映りが良い事から、なにかと土鍋を使いたがる。
であるが、一般的な事として、炊飯器を使用している消費者が圧倒的に多い。
なので自分は、それを断ってでも炊飯器でお米を炊いている。
そうしなければ、アナウンサーさんや芸能人さんが、お米を食べた時のコメントが、そのまま消費者の体感と一緒にならないからである。
同様の理由から、消費地の実情と照らし合しても、羽釜は、もっと使用することは無いのである。
お米を炊く時は、水と火だけしか使用しない。
なので、何で炊くのかによって、味わいも特徴も、大きく変わる。
プロとして必要なのは、品種の炊き上がり特徴を、お米の知識が無い消費者に対して、判りやすく伝えて、その特徴を、そのまま消費者が体感して、納得してもらう事である。
だからこそ、使用している消費者が少ない土鍋などではなく、多くの消費者が使用している、炊飯器を使用しているのである。
炊飯器と土鍋とでの、「炊き上がり特徴の違い」と言う事であれば、自分も何度かしている。
土鍋も鍋も羽釜でも、どれも炊き上がり特徴が違っていて、どれも美味しいと思う。
それについては、否定どころか、大いに認めている。
時間の無い時や忙しい時には炊飯器。
週末ののんびり出来る時は土鍋。
そんな時代を作りたいと思っているのだが、現実は、1歩も2歩も、その手前で止まってしまっている。
こだわり米、差別化米を専門に取り扱っている「はくばく:旧 和穀の会」主催の「花キラリ説明会」が、7月1日に大阪で開催され、8日は名古屋で開催された。
そして、15日が東京となる。
主催側からも参加のお願いが来ているので、さっきまでは「暑い日で嫌だけど行くかぁ」となっていたのだが、「土鍋で炊いた6品種の食べ比べ」という、意味の無い企画が名古屋会場であったとSNSで書かれていて、同じ事を東京会場でもするのであれば、産地も自分も、明らかに時間の無駄でしかないので、欠席しようと考え直した。
産地がプレゼンテーション出来る時間は、わずか15分しかない。
その時間内に全てを話す事は、まず不可能。
したがって、その後にある産地ブース毎での、試食だったり米屋との会話する時間が、産地にとっても、米屋にとっても、絶対に必要なのである。
しかし、食べ比べをしてしまうと、産地にとって大切な時間を失ってしまうし、差別化している産地・品種の説明をしていて、その品種を試食するのであれば、全ての品種に個性が出ている事から、特徴に違いがある事を確認するだけでしかない。
それに、食べ比べなんていう事は、米屋が自分の販売のためにするのが常識であって、わざわざ、時間が足りない場所でする事ではない。
どうしても、皆で食べ比べをしたいのであれば、それだけのために、別の日に開催するべきだと思う。
更に、多くの消費者が使用している炊飯器なら、まだ情報として使えるかも知れないが、まだまだ使用している人が少ない、土鍋で炊いた品種の結果であるのなら、お客様との会話にも使えない。
大阪会場では、何時もと同じ説明しか出来ない産地もいて、米屋から「マンネリ」と指摘された事から、名古屋会場と東京会場に産参加する産地は、昨年との違いと変更点、修正と改善、目標と成長。
更に、産地として、何処を目覚しているか、どんな産地に成りたいのか等を、シッカリと伝える気持ちで、会場に来ていたはずである。
産地にとっては、伝え切れなかった残念さが残っただろうし、米屋も、せっかくのチャンスを、自ら潰してしまったと思う。
全く、何のための開催なのだろう。
時間の無駄でしか無いのなら、自分は行かない。
欠席。
もっとも、欠席の方が、参加する米屋にとっては有り難いだろうと思う。
会場に、変なピリピリ感が無くなるからね。