昨晩は、北海道JA新すながわの組合長・部長・課長とホクレンと、JA新すながわ「ゆめぴりか」のブランド化戦略の話をしながら会食をしていた。
JA新すながわで栽培されている、差別化「ゆめぴりか」は
1.高度クリーン(節減対象農薬:当地比7割減/化学肥料:当地比5割減)極低タンパク(6.3%以下)
2.特別栽培(節減対象農薬:当地比5割減/化学肥料:当地比5割減)極低タンパク(6.3%以下)
3.高度クリーン(節減対象農薬:当地比7割減/化学肥料:当地比5割減)低タンパク(6.8%以下)
4.特別栽培(節減対象農薬:当地比5割減/化学肥料:当地比5割減)低タンパク(6.8%以下)
の4タイプ。
そして、その頂点が「高度クリーン(節減対象農薬:当地比7割減/化学肥料(窒素成分):当地比5割減)極低タンパク(6.3%以下)」である。
双葉社から発行されている「あきたこまちにひとめぼれ」の、コミック第2巻の1話「幻の米」でも紹介したお米である。
「ゆめぴりか」は、流通価格は上昇し続けているものの、流通量と販路が広がるにしたがって、消費者からの評価が下がり続けてしまっている。
ブランド米と言い続けるには、やや厳しい現状とも言える。
その中で、本当・本物の「ゆめぴりか」を知ってもらうための、最後の切り札となるのお米である。
道内には、「ゆめぴりか」のタンパクをもっと下げる事が出来る地域もある。
しかし、安易に下げ過ぎてしまうと、「ゆめぴりか」としての特徴や良さが無くなってしまい、逆に美味しくない。
現在スーパーなどで販売している「タンパク7.4%以下」の「ゆめぴりか」よりも、1.1%低い「タンパク6.3%以下」の「ゆめぴりか」は、「ゆめぴりかの」中の「ゆめぴりか」。
「ゆめぴりか」が持っている特徴を、最大限に引き出すことが出来る。
さらに、節減対象農薬:当地比7割減/化学肥料(窒素成分):当地比5割減の「高度クリーン」という設定は、「ゆめぴりか」としては究極・極限の設定値。
お酒で言うと「高度クリーン・タンパク6.3%以下」は「大吟醸」で、「高度クリーン・タンパク6.8%以下」が「吟醸」といえる。
したがって、「ゆめぴりか」でありながらも、既に流通価格は「新潟県魚沼産コシヒカリ」と同等となってしまっている。
そのため、差別化米を専門に扱っている全国のお米屋でも、販売しきれない存在となっている。
テレビや雑誌で、必ず自分が紹介しているにも関わらず、自分のお店以外で、なかなか販売していないのも、残念ながら此れが原因の1つとなっている。
であるが、手に入る機会があった時には、ぜひ食べてみてもらいたい。
「ゆめぴりか」とは、こういうものだという事が、一瞬にして判ってもらえると思うからである。