SUBGROUND

自転車ロードレースやロングライドの話題が中心です。
脊椎関節炎と付き合いながら生活しています。

ニセコヒルクライム

2011-08-07 22:10:53 | 自転車
リザルト:S5 14位 41:50 自己ベスト更新

自宅から倶知安まで1時間45分くらい。
昨晩の札幌は蒸し暑くて寝苦しかったが、寝不足という感じはしない。
倶知安は気温は高いものの湿度が低くて助かった。

受付を済ませてアップにコースを少しだけ登って、戻って補給して一休みしていて気づいたら、周りに選手の姿がなくなったので、焦ってスタート位置へ。
並ぶ場所が良く分からなくてうろうろしているうちに、最後尾になってしまった。

レースが始まって、できるだけ先頭が見える位置にまで上がろうとギアをかけるが、先行する選手がたくさんコース上に詰まっていてなかなかうまく前に出られない。少し勾配が強くなってくると集団が縦に伸びてばらけはじめたので、先頭集団を目指して徐々に前に上がって行った。
ワイスゲートで先頭集団のお尻に追いついたが、これ以上がんばったらゴールできないかも、と弱気になって自分のペースに切り替えた。徐々に遠ざかる先頭集団がああああ。

その後は落ちてくる選手をパスしながら自己ベストを目指して登り続けた。
残り3kmの地点で、「あれ?おかしい。去年は、ここでもうやめようと思うくらい心臓も脚も苦しかったはず。」と感じた。
もっとスピードを上げる事を考えれば良かったのだが、同じくらいのスピードで走る選手に合わせてしまった。
そのおかげで心拍が少し下がった。

残り3kmから抜きつ抜かれつしてきた同じカテゴリーの選手は、勾配がきつくなるとダンシングで駆け上がってゆく脚を持っている手強い選手だった。この選手を目標にしようと気持ちを切り替えて、残り300mから離れないように注意しながら走った。
既にスピードを上げはじめているが、残り100mで腰を上げた!
遅れないようにギアを上げて強く踏み込んだ。
残り50mで差が開いた。
ケイデンスを上げる。まだ上げられる。いける。
残り30mで射程圏内に追いついた。
ゴール5m手前でケイデンスをマックスまで上げた。
お尻がはねかけている。
もう、引き脚は関係ない、踏むだけ踏んだ。
ぎりぎりで追い抜いた。
彼も、意識していたのか悔しそうにしていたが、笑顔でお互いをたたえ合った。
これこそスポーツの根底にあるものなのかもしれない。
楽しかった。これがレースなのか。

ゴール後にサイコンのストップを押し忘れ~。(笑)
ゴール直後は自己ベストなのかどうかさえわからなかった。
しかも、なぜだかケイデンスが記録されていなかった。
心拍は記録されていた。
最高心拍は192で過去最高。
平均心拍も過去最高で182。
サイコンの記録を解析してスピードががくっと落ちた地点のタイムは、オフィシャルのタイムより少し速かった。
いずれにしても自己ベストを更新したので素直に嬉しい。

参加人数が急増したことでライバルが増えたのか、順位は去年の10位から14位に交代。
トップとは5分以上の差。
毎年、少しずつでもトップとの差が縮められればと思う。