今年のニセコヒルクライムは、去年の第1回大会との比較ではあらゆる面で「楽」だった。
まず、第一に気候が良かったことが上げられる。
第1回大会では、朝まで雨が降っていたため路面が湿っており、その後のカンカン照りで気温も湿度も上がってしまい、サングラスがずっと曇ったままだった。サングラスが曇るくらいの速度でしな登れてなかったということなのだけど、とにかく湿度が高くて汗による冷却がほとんど効かなかった。しかも、ヘルメットの上に通気性を悪くする布のキャップを着けなければならず、暑さに拍車をかけることになってしまった。
それに比べて、今年は気温は30度を超えていたものの、湿度がそれほど高くなく、汗による冷却効果が実感できたし、キャップがないことで冷却効果はさらに高まった。
余裕がなくてボトルに手を伸ばせなかったのが本当のところなのだが、ほとんど水分補給をしなくても済むくらいの発汗量だった。大汗かきの自分としてはびっくりするくらいの発汗量の少なさ(それでも、常人と比べたらものすごく汗をかいていたはず。)だったので、熱中症の危険はまったく感じることなくゴールまで走ることができた。
次に、自転車が変わったことがあげられる。
フレームを1サイズ小さくしたため、かかりがよくなったように感じているが、もっとも大きな変化はクランクをノーマルからコンパクトにしたことだ。
意識してコンパクトにしたというよりは、お買い得な自転車にたまたまコンパクトが付いていたので、そのまま使ったというだけのことなのだけど、ケイデンスを上げて走ることで筋肉と心肺への負担が減ったと感じている。
去年まではケイデンスを上げると心拍が上昇して辛かったのだけど、今年は何故かケイデンスを上げても心肺が辛くない・・・辛いんだけども去年とは異質の辛さだった。
サイコンのセンサー位置がずれてケイデンスが記録されていなかったので、去年との比較ができないのが残念だが、コンパクトクランクに換えてタイムが良くなっているのだから、ケイデンスは去年よりも高かったはず。
フレーム自体は軽いものではないが、ホイールも分不相応な勝負ホイールに換えたし、バイク上部に位置するサドル、ステム、ハンドルを軽量なものに換えたことで軽快感は向上したと感じている。
次に、コースレイアウトが去年よりは頭に入っていたことで、ペース配分が良くなったように感じている。
試走時は、それほど追い込んで走っていないのだが3本登ったことで、勾配がきつくなるところと緩くなるところをおおまかに覚えられていたことと、勾配がきついところの距離が把握できていたので、「まだ登るのか?」とネガティブな発想にはならずに「あとちょっと頑張れば緩くなる」と、精神的に楽に走れたことが大きかった。
次に、スタートからワイスゲート近辺までの勾配が緩い区間でどんどん前に行けたことが大きかった。
スタートは並ぶ時間が遅かったため、ほとんど最後尾に近い位置だったが、農業高校正門前からのリアルスタートから頑張って先頭集団まで追いつこうとどんどん前に行った。
第1回大会では、まさかのパレードスタートダッシュについて行けず、緩斜面でも前に詰まった選手をうまくかわして上がってゆくことができずに急勾配区間に入ったが、時既に遅く、急勾配区間で前をとらえる力はなかった。
今年は、ワイスゲート付近でなんとか先頭集団の最後尾までたどり着いたが、その時点でけっこうな心拍数まで上がっていたため、これから先の急勾配区間でへたってしまうことをおそれてペースダウンしてしまった。
ここで意識的にペースを下げたため、心拍数が少し下がって、その後の急勾配区間にヘロヘロではない状態で入ることができた。
先頭集団のスピードを利用できる位置にいられれば、もっと脚を温存できたのかもしれないが、風の抵抗があるとしても、前にいる選手を少しずつ抜いてゆく走り方が楽しかった。
抜いた後に徐々に後が離れていって、しばらくすると音が聞こえなくなり人の気配が消えてゆくのも快感だった。
その逆に新たな息づかいとタイヤの音が聞こえるのもワクワクして楽しかった。
次に、残り3kmからゴールまでの距離表示ができたことで、精神的にとても楽に走れた。
第1回大会のときは、もうゴールだろうと思っていたときに、観客から「あと2kmだぞ!!」と言われて、まだそんなに登らなければならないのか?と、がっくりした記憶が鮮明に残っている。
今年は、残り距離の表示と自分の脚の残りぐらいを冷静に比較して走ることができた。
特に、ゴールまで300mの表示は最後のダッシュをかける距離をはかるのにとても役に立った。
最後に、7月の毎週末にテイネ山で登りの練習ができたことが大きかったと思う。
「登りに慣れていた」のだと思う。
そんなこんなで、第1回大会のときはゴールすることだけで精一杯で、ペース配分することもできず、周りを見る余裕もなく、とにかく暑くて辛い大会だったが、今年は曲がりなりにもペース配分を考えて実行することができたし、周りを見て走りを合わせたり変えたりすることができたし、「もうダメ・・・」とペースをがっくり落とすこともなかったし、自分なりに「レース」の雰囲気を感じることができたし、ゴールしてからもへたり込むほどやられてなかったし、楽しかった。とにかく楽しかった。
しかし、「もっと追い込んでも良かったんじゃないの?」という気持ちも少しだけある。
順位にこだわりがないのかといえば、ないわけではないし、鶴見さんに負けたのも悔しい。
でも、今年はこれでいいのだ。
来年、参加することができれば、第1回、第2回とは違った走りをしてみたい。
もっと積極的に前の方でレースしてみたいと思う。
まず、第一に気候が良かったことが上げられる。
第1回大会では、朝まで雨が降っていたため路面が湿っており、その後のカンカン照りで気温も湿度も上がってしまい、サングラスがずっと曇ったままだった。サングラスが曇るくらいの速度でしな登れてなかったということなのだけど、とにかく湿度が高くて汗による冷却がほとんど効かなかった。しかも、ヘルメットの上に通気性を悪くする布のキャップを着けなければならず、暑さに拍車をかけることになってしまった。
それに比べて、今年は気温は30度を超えていたものの、湿度がそれほど高くなく、汗による冷却効果が実感できたし、キャップがないことで冷却効果はさらに高まった。
余裕がなくてボトルに手を伸ばせなかったのが本当のところなのだが、ほとんど水分補給をしなくても済むくらいの発汗量だった。大汗かきの自分としてはびっくりするくらいの発汗量の少なさ(それでも、常人と比べたらものすごく汗をかいていたはず。)だったので、熱中症の危険はまったく感じることなくゴールまで走ることができた。
次に、自転車が変わったことがあげられる。
フレームを1サイズ小さくしたため、かかりがよくなったように感じているが、もっとも大きな変化はクランクをノーマルからコンパクトにしたことだ。
意識してコンパクトにしたというよりは、お買い得な自転車にたまたまコンパクトが付いていたので、そのまま使ったというだけのことなのだけど、ケイデンスを上げて走ることで筋肉と心肺への負担が減ったと感じている。
去年まではケイデンスを上げると心拍が上昇して辛かったのだけど、今年は何故かケイデンスを上げても心肺が辛くない・・・辛いんだけども去年とは異質の辛さだった。
サイコンのセンサー位置がずれてケイデンスが記録されていなかったので、去年との比較ができないのが残念だが、コンパクトクランクに換えてタイムが良くなっているのだから、ケイデンスは去年よりも高かったはず。
フレーム自体は軽いものではないが、ホイールも分不相応な勝負ホイールに換えたし、バイク上部に位置するサドル、ステム、ハンドルを軽量なものに換えたことで軽快感は向上したと感じている。
次に、コースレイアウトが去年よりは頭に入っていたことで、ペース配分が良くなったように感じている。
試走時は、それほど追い込んで走っていないのだが3本登ったことで、勾配がきつくなるところと緩くなるところをおおまかに覚えられていたことと、勾配がきついところの距離が把握できていたので、「まだ登るのか?」とネガティブな発想にはならずに「あとちょっと頑張れば緩くなる」と、精神的に楽に走れたことが大きかった。
次に、スタートからワイスゲート近辺までの勾配が緩い区間でどんどん前に行けたことが大きかった。
スタートは並ぶ時間が遅かったため、ほとんど最後尾に近い位置だったが、農業高校正門前からのリアルスタートから頑張って先頭集団まで追いつこうとどんどん前に行った。
第1回大会では、まさかのパレードスタートダッシュについて行けず、緩斜面でも前に詰まった選手をうまくかわして上がってゆくことができずに急勾配区間に入ったが、時既に遅く、急勾配区間で前をとらえる力はなかった。
今年は、ワイスゲート付近でなんとか先頭集団の最後尾までたどり着いたが、その時点でけっこうな心拍数まで上がっていたため、これから先の急勾配区間でへたってしまうことをおそれてペースダウンしてしまった。
ここで意識的にペースを下げたため、心拍数が少し下がって、その後の急勾配区間にヘロヘロではない状態で入ることができた。
先頭集団のスピードを利用できる位置にいられれば、もっと脚を温存できたのかもしれないが、風の抵抗があるとしても、前にいる選手を少しずつ抜いてゆく走り方が楽しかった。
抜いた後に徐々に後が離れていって、しばらくすると音が聞こえなくなり人の気配が消えてゆくのも快感だった。
その逆に新たな息づかいとタイヤの音が聞こえるのもワクワクして楽しかった。
次に、残り3kmからゴールまでの距離表示ができたことで、精神的にとても楽に走れた。
第1回大会のときは、もうゴールだろうと思っていたときに、観客から「あと2kmだぞ!!」と言われて、まだそんなに登らなければならないのか?と、がっくりした記憶が鮮明に残っている。
今年は、残り距離の表示と自分の脚の残りぐらいを冷静に比較して走ることができた。
特に、ゴールまで300mの表示は最後のダッシュをかける距離をはかるのにとても役に立った。
最後に、7月の毎週末にテイネ山で登りの練習ができたことが大きかったと思う。
「登りに慣れていた」のだと思う。
そんなこんなで、第1回大会のときはゴールすることだけで精一杯で、ペース配分することもできず、周りを見る余裕もなく、とにかく暑くて辛い大会だったが、今年は曲がりなりにもペース配分を考えて実行することができたし、周りを見て走りを合わせたり変えたりすることができたし、「もうダメ・・・」とペースをがっくり落とすこともなかったし、自分なりに「レース」の雰囲気を感じることができたし、ゴールしてからもへたり込むほどやられてなかったし、楽しかった。とにかく楽しかった。
しかし、「もっと追い込んでも良かったんじゃないの?」という気持ちも少しだけある。
順位にこだわりがないのかといえば、ないわけではないし、鶴見さんに負けたのも悔しい。
でも、今年はこれでいいのだ。
来年、参加することができれば、第1回、第2回とは違った走りをしてみたい。
もっと積極的に前の方でレースしてみたいと思う。