ここ数年の目標にしてきた「Audax Japan BRM923北海道300km新パノラマ300」に出走し、なんとか完走することができた。
自分のサイコンでの計測は、途中でスタートの押し忘れがあったりで、距離や時間が正確ではないが、だいたい14時間30分くらいの所要時間だったと思う。
【リザルト】(自己計測)
タイム: 14:16:34
移動時間: 12:21:18
Elapsed Time: 14:49:33
平均スピード: 21.0 km/h
Avg Moving Speed: 24.3 km/h
最高速: 60.8 km/h
高度上昇値:4,216 m高度ロス:4,248 m
平均心拍:135 bpm最高心拍:176 bpm
平均気温:16.1 °C毎分気温:11.0 °C最高気温:29.0 °C
【補給】
PC1:ポカリ、塩黒糖一個
PC2:オニギリ一個、スニッカーズ、ポカリ、塩黒糖一個
PC3:アンパン一個、ポカリ、塩黒糖一個
PC4:カップヌードル一個、ポカリ、塩黒糖一個
留寿都:ウイダーインゼリー一個、ポカリ
PC5:パワージェル一個、塩黒糖一個
支笏湖温泉街:パワージェル一個
PC6:ポカリ、ブドウジュース
上記の他、各PCでオリジナルブレンドのサプリ (BCAA、VB、マルチミネラル、VC、アスリートソルト)を計6回補給。
これらの補給のおかげで、今回は足攣りはなかった・・・一回だけ左側の内腿が攣りかけたが、一瞬だけで、その後はなにもなかったかのように快調だった。
【服装】
使った物
上半身
・アンダーアーマーの長袖シャツ
・半袖ジャージ
・ソフトシェルジャケット
・ウインドブレーカー(ゴアテックス)
・半指グローブ
下半身
・レーパン
・SKINSタイツ
・レッグウオーマー
・Xソックス
使わなかった物
・長指グローブ
・シューズカバー
【トラブル】
ケイデンスがずっと計測できなかった。
原因はセンサーのズレ。
最初の30分はサイコンで心拍が拾えなかった。
原因不明。
【機材】
・フレーム:FOCUS CAYO
・サドル:Bontrager informRXL
・ハンドル:shimano Vibe
・ステム:shimano vibe
・シートポスト:shimano vibe
・コンポ:SRAM FORCE(コンパクトクランク50T-34T、スプロケ28T-12T)
・ホイール:キシリウムSL
・タイヤ:GRANPRIX4000S
・サイコン:Edge500
・ライト:ultra Fire(型番不明)、TOPEAK(型番不明)
【その他装備】
・ヘルメット:モストロ
・サングラス:Jowbone
・リュック:ドイター・スーパーバイク
【行程】
【5:00】頃に集合場所に到着し、siro_pugさん、seiさん等にご挨拶。
前日は、喉と鼻の具合が悪くてあまり眠れず、寝不足状態での参加は不安でいっぱい。
天候は若干肌寒いくらいの感じで、登坂ではジャケットを脱ぐ事になりそうなくらい天気に恵まれた。
ブリーフィングを経て、あいうえお順に10分間隔のローリングスタート。
【6:00】先発組として車検完了後にバラバラと出発。
札幌市内の信号待ちで、後ろからeasyさんに声をかけていただき、ご挨拶。
iwanさんの強烈なダッシュについてゆけず、信号にひっかかってしまいR5に出る前に一人旅に。
5号線の信号で追いつくものの、みなさん信号ダッシュが速くて、ドラフティング効果の恩恵を受けるどころか、見えなくならないようにがんばってついてゆくだけで精一杯。
【7:23】小樽市内で左折して少し登ってPC1へ到着。
飲み物だけ購入し、サプリメントと塩黒糖を補給して早々に出発。
毛無峠は初めて走るので、どういう道なのか不安ばかり。
いきなりものすごい坂から始まって、まさか、この斜度がずっと続くのか?とビクビクしながら登り、後ろを振り返ると誰もついてきていないし、前を走る方もはるか彼方にちらりと見えるだけなので、やはり一人旅を覚悟。
今回は、完走を確実にするために、登坂でも心拍が150~160の間を維持するように無理しないことを決めていた。
伝家の宝刀「フロント34T、リア28T」(SRAM FORCE)を駆使してシャカシャカと脚の重さだけでペダルを回すような感じで登り続けた。進まないけど楽だった。コンパクトバンザイ!!
どこがピークなのかわからずモヤモヤしながら登っていると、レーサーさんがスルスルと無言で楽そうに走りながら追い抜いて行ったのが印象的だった。
山中牧場でソフトクリームでも、と思っていたけど開店前。がっくし。
キロロを過ぎて、倶知安まではまだまだ。
途中の若干下り基調のところでエアロバーを装着した2名のラーダーにスコーンと抜かれ、慌ててもう一名の先行していたライダーと飛び乗った。それもほんのわずかな間で、倶知安への左折信号でバイバイ。
山を抜けて倶知安に出ると、エアロバーを装着した外国人の親子にスコーンと抜かれた。
倶知安の市街地に入って、PC2がわからずうろうろ。10分ほどのタイムロス。
【10:01】PC2は、ニセコヒルクライムの駐車場の近くだった。
PC2では明太子おにぎり一個とスニッカーズを補給。
自宅に電話して無事に走っていることを伝えて出発。
R5をしばらく走って岩内方面へ左折。
前に走っている人は遥か彼方だが、直線が長いところではチラチラ見えていた。
PC3前のシークレットポイントの少し前で先行ライダーを抜き、シークレットポイントでブルベカードにチェックをもらい、岩内市街へ右折。岩内市街へ下っている途中で折り返しでパノラマラインへ向かうレーサーさんとすれ違った。
【11:34】岩内市街に入ってからPC3は、本当にこの坂の下なのか?と少し戸惑いタイムロス。
結局、直進すればよいだけだった。
春のBRM423のPCでご一緒させていただいた休憩中のNさんと少しおしゃべり。
このPCでは、本格的に食事している方もちらほら。
それを見ていると、自分も食べなきゃだめなのかな?と不安になったが、身体が食べ物を要求していない感じだったので、あんぱんだけ無理矢理押し込んで補給終了。
いよいよ本日のメインイベントであるパノラマラインへ出発。
シークレットポイントで励ましをいただき、ほんとうにありがたかった。
登っても登っても神仙沼駐車場は見えてこなかった。
目標が見えないというのは、なんとモチベーションに影響をあたえるのだろうか、
なにも見えない霧の中にゴルフボールを打ち込むようなもので、モヤモヤしながら登り続けた。
サイコンに表示される斜度はあまり大きくないし、脚の重さだけでペダルを回している感覚は続けられているので辛くはなかったが、とにかく長かった。
左側に駐車場が見えてきた。これが神仙沼駐車場か?
駐車場をすこし過ぎて、寒くなってきたのでジャージの上にジャケットを羽織って進んだ。
空気が冷たくて気持ちいい。
走り続けていると、いつしか見覚えのある道に出た。
ニセコヒルクライムの下山ルートだ。
ここまで来たら知っている道、走った事がある道ばかりなので、気持ち的にとても楽になった。
ニセコ方面に左折する交差点でNさんに追いついたが、さすがにNさんは速い。すぐに見えなくなった。
【13:56】PC4の手前の交差点を左折して1kmも行かずに「ミルク工房」がある。
ここで補給する事が目標の一つだったが、雲行きが怪しくなっていたのでミルク工房での補給は諦めて、PC4のセブンイレブンでカップヌードル。塩分補給が重要なので、スープまで飲み干した。身体が暖まった。
補給を終えたNさんが先に出発。
自分もトイレを済ませて出発。
出発してすぐにバラバラと雨が降り出したが、すぐに降雨区域を抜けることができた。
ニセコの道の駅を過ぎたあたりでPC4で一緒だった2人組のライダーに追い抜かれたが、この方たちは少し先でパンクに見舞われていたようだ。停止して声をかけたところ、「大丈夫」とのことだったので先を急いだ。
【15:18】ルスツリゾートの前にあるセイコーマートで2本のボトルが満タンになるようにドリンクを補給。
少しエネルギー不足を感じたのでウイダーインゼリーを5秒くらいでチューッと補給。
もう、ここまで来れば、見慣れた景色、走り慣れた道なので、気分が楽になった。
大滝に向けて留寿都から喜茂別への坂を下り右折。
この先に、自分の中では最大の難関と考えていた「広島峠」がひかえている。
自転車を始めたばかりの3年前に中山峠から広島峠を通るルートを走って、広島峠で何度も自転車を降りて休憩した辛い記憶があったので、広島峠はきびしい峠だという思いこみがあった。
今回はまだ脚の重さだけでペダルを回せている感覚が続いているし、辛いと感じる間もなくピークに到着。
なんだか拍子抜けした感じ・・・。
【16:27】美笛方面へ左折してPC5へ。
スタッフさんが寒い中、屋外で待っていてくれた。
お二方とも優しい方で、疲れていた心をほんわかとした気分にさせてくれた。
椅子に座らせていただき休んでいると、先行しているとばかり思っていたNさんが現れた。
ルスツのコンビニに寄っていたとのことで、その間に追い越してしまったのだろう。
スタッフさんによると、自分が7番目の通過者とのこと。
できるだけナイトランの距離を短くしたかったので、早々に出発。
ここからはスタッフさんの助言もあり、ウインドブレーカーを羽織り、レッグウオーマーを装着した防寒装備で走行。
トンネルを抜けて湖畔まで爽快に下り、速度が35km/hを下回らないように、心拍が160を超えないように急いだ。
まだ空は明るく、路面も見えていた。
暗くなって路面が見えにくくなってきた、苫小牧と支笏湖温泉街への分岐で本格的にライトを点灯。
間もなく支笏湖温泉街に到着。既に周囲は暗く、街灯がない場所は真っ暗。
温泉街の駐車場の街灯があるところで少し休憩。
パワージェルを補給し最後の登りに備えた。
ドリンクが少なくなっているのが心細かったが、もうゴールは近いし、常磐から先には自販機もコンビニもあるので、少々の喉の渇きは我慢する事にしたのだが、これが失敗だった。
支笏湖線を登りはじめて街灯がまったくない区間に入ると、心細くなった。
前を見ても後ろを見てもなにも見えない。聞こえるのは、森の中をうごめく大きな動物(たぶん、鹿だろう)の気配だけ。
ヘコヘコとサイクリングロード(歩道)を登っていると、左後ろ側からシャカシャカとペダルを漕ぐ音が聞こえてきた。
「ああ、だれか追いついてきたんだな。」と思い振り返るが、ライトは見えず、誰もいない。
またしばらくすると、同じようにペダルを漕ぐ気配がするが、やはり振り返ると誰もいない。
そのうち、ペダルを漕ぐ音がパコポコと馬の蹄の音のような音に変わった。動物の息づかいも聞こえる。
まさか、鹿が自分を追うように車道を登ってきているのか?と想像したとたんに恐ろしくなってケイデンスが上がった。
振り向く事ができず、登り続けて辛くなって止まった。
すると、ペダルの音も蹄の音も聞こえなくなった。
自分のペダルを漕ぐ音と、ヘルメットにぶら下げたLEDライトが揺れてヘルメットに当たる音が、車道側の林に反射して聞こえていたのだろう。なんだかホッとして後ろを振り返った。
やっぱり、真っ暗。なにも見えない。誰もいない。
オコタン分岐までの間にかなりの汗をかいていた。
無風であったし、冬装備で走っているので身体は熱くなっていた。
自分の息づかいの音とペダルを回す音だけが聞こえていた。
顔がべっとりと汗で濡れたままだったので、身体の方はかなりの発汗だったのだろう。
のどが乾いてドリンクをグビグビ飲んでいたら、恵庭峠でドリンクが尽きた。
ライトの電池を交換し、バルブを締め直し、もう一個ライトを追加した。
ここまでは、安全のためにサイクリングロード(歩道)を走っていたが、これから先の下りは、むしろ車道の方が安全と思い、車道に出てウインドブレーカーの前を全開にして下った。冷たい風が気持ちよかった。
いつものようにブレーキをかけることなく、スピードを上げて下った。
気持ちよかった。
路面補修部分も心配していたほどの荒れではなく、いつものスピードで下りきった。
いつもは、恵庭分岐を過ぎたあたりで脚が攣ってしまうのだが、今回はまったく攣らずに済んだ。
登りを淡々と進み、最後の真駒内カントリークラブ前の坂を上りきったとき、「これで今日は、もう坂がないよな!」と独り言が口をついて出た。
常磐駐車場を過ぎてお尻が冷たい事に気がついた。
このあたりは少し前まで雨が降っていたらしい。
真駒内方面へ左折したが、ここから先の路面状態は最悪だった。
石山通に出て、自販機やコンビニの横を過ぎるたびに飲み物を買おうか迷ったが、もう30分もせずにゴールなのだから、ゴールのコンビニでドリンクを買えばいいやと考えて先を急いだ。
さすがに市内に入ると信号で停止することが多かったが、それもまた楽しかった。
信号停止からのゼロスタートで加速してゴールに向かう感覚を何度も味わえたから。
【20:32】西10丁目のローソンでドリンクを購入して、ゴール地点へ。
ゴールでは2名のスタッフさんが待っていてくれた。
レシートを確認して、メダルを申し込んで、少し装備の事など話しをして、迎えにきた車に自転車を積んで帰宅した。
車の中で飲んだポカリは最高に美味かった。
補給は十分だったのだろうか、空腹感は感じなかった。
やたらに喉が渇いた。
のどの渇きは当然かもしれない。起床時の体重は68kg、帰宅時は66kgだった。
そのぶんだけ水分が汗で出てしまったのだろう。
レーパンもジャージもジャケットも汗でべっちゃべちゃになっていた。
今回は、鼻と喉をやられていて、鼻水を垂らしながら、咳き込みながらの走行だったし、ニセコあたりから謎の膝痛に悩まされたし、ほとんどソロ走行だったので、フィジカル的にけっこう辛かった。
それでも完走できたのは、スタッフさんの暖かい励ましや、参加者同士の励まし合いがあったからこそだと思う。
みなさん、ありがとうございました。楽しかったです。
自分のサイコンでの計測は、途中でスタートの押し忘れがあったりで、距離や時間が正確ではないが、だいたい14時間30分くらいの所要時間だったと思う。
【リザルト】(自己計測)
タイム: 14:16:34
移動時間: 12:21:18
Elapsed Time: 14:49:33
平均スピード: 21.0 km/h
Avg Moving Speed: 24.3 km/h
最高速: 60.8 km/h
高度上昇値:4,216 m高度ロス:4,248 m
平均心拍:135 bpm最高心拍:176 bpm
平均気温:16.1 °C毎分気温:11.0 °C最高気温:29.0 °C
【補給】
PC1:ポカリ、塩黒糖一個
PC2:オニギリ一個、スニッカーズ、ポカリ、塩黒糖一個
PC3:アンパン一個、ポカリ、塩黒糖一個
PC4:カップヌードル一個、ポカリ、塩黒糖一個
留寿都:ウイダーインゼリー一個、ポカリ
PC5:パワージェル一個、塩黒糖一個
支笏湖温泉街:パワージェル一個
PC6:ポカリ、ブドウジュース
上記の他、各PCでオリジナルブレンドのサプリ (BCAA、VB、マルチミネラル、VC、アスリートソルト)を計6回補給。
これらの補給のおかげで、今回は足攣りはなかった・・・一回だけ左側の内腿が攣りかけたが、一瞬だけで、その後はなにもなかったかのように快調だった。
【服装】
使った物
上半身
・アンダーアーマーの長袖シャツ
・半袖ジャージ
・ソフトシェルジャケット
・ウインドブレーカー(ゴアテックス)
・半指グローブ
下半身
・レーパン
・SKINSタイツ
・レッグウオーマー
・Xソックス
使わなかった物
・長指グローブ
・シューズカバー
【トラブル】
ケイデンスがずっと計測できなかった。
原因はセンサーのズレ。
最初の30分はサイコンで心拍が拾えなかった。
原因不明。
【機材】
・フレーム:FOCUS CAYO
・サドル:Bontrager informRXL
・ハンドル:shimano Vibe
・ステム:shimano vibe
・シートポスト:shimano vibe
・コンポ:SRAM FORCE(コンパクトクランク50T-34T、スプロケ28T-12T)
・ホイール:キシリウムSL
・タイヤ:GRANPRIX4000S
・サイコン:Edge500
・ライト:ultra Fire(型番不明)、TOPEAK(型番不明)
【その他装備】
・ヘルメット:モストロ
・サングラス:Jowbone
・リュック:ドイター・スーパーバイク
【行程】
【5:00】頃に集合場所に到着し、siro_pugさん、seiさん等にご挨拶。
前日は、喉と鼻の具合が悪くてあまり眠れず、寝不足状態での参加は不安でいっぱい。
天候は若干肌寒いくらいの感じで、登坂ではジャケットを脱ぐ事になりそうなくらい天気に恵まれた。
ブリーフィングを経て、あいうえお順に10分間隔のローリングスタート。
【6:00】先発組として車検完了後にバラバラと出発。
札幌市内の信号待ちで、後ろからeasyさんに声をかけていただき、ご挨拶。
iwanさんの強烈なダッシュについてゆけず、信号にひっかかってしまいR5に出る前に一人旅に。
5号線の信号で追いつくものの、みなさん信号ダッシュが速くて、ドラフティング効果の恩恵を受けるどころか、見えなくならないようにがんばってついてゆくだけで精一杯。
【7:23】小樽市内で左折して少し登ってPC1へ到着。
飲み物だけ購入し、サプリメントと塩黒糖を補給して早々に出発。
毛無峠は初めて走るので、どういう道なのか不安ばかり。
いきなりものすごい坂から始まって、まさか、この斜度がずっと続くのか?とビクビクしながら登り、後ろを振り返ると誰もついてきていないし、前を走る方もはるか彼方にちらりと見えるだけなので、やはり一人旅を覚悟。
今回は、完走を確実にするために、登坂でも心拍が150~160の間を維持するように無理しないことを決めていた。
伝家の宝刀「フロント34T、リア28T」(SRAM FORCE)を駆使してシャカシャカと脚の重さだけでペダルを回すような感じで登り続けた。進まないけど楽だった。コンパクトバンザイ!!
どこがピークなのかわからずモヤモヤしながら登っていると、レーサーさんがスルスルと無言で楽そうに走りながら追い抜いて行ったのが印象的だった。
山中牧場でソフトクリームでも、と思っていたけど開店前。がっくし。
キロロを過ぎて、倶知安まではまだまだ。
途中の若干下り基調のところでエアロバーを装着した2名のラーダーにスコーンと抜かれ、慌ててもう一名の先行していたライダーと飛び乗った。それもほんのわずかな間で、倶知安への左折信号でバイバイ。
山を抜けて倶知安に出ると、エアロバーを装着した外国人の親子にスコーンと抜かれた。
倶知安の市街地に入って、PC2がわからずうろうろ。10分ほどのタイムロス。
【10:01】PC2は、ニセコヒルクライムの駐車場の近くだった。
PC2では明太子おにぎり一個とスニッカーズを補給。
自宅に電話して無事に走っていることを伝えて出発。
R5をしばらく走って岩内方面へ左折。
前に走っている人は遥か彼方だが、直線が長いところではチラチラ見えていた。
PC3前のシークレットポイントの少し前で先行ライダーを抜き、シークレットポイントでブルベカードにチェックをもらい、岩内市街へ右折。岩内市街へ下っている途中で折り返しでパノラマラインへ向かうレーサーさんとすれ違った。
【11:34】岩内市街に入ってからPC3は、本当にこの坂の下なのか?と少し戸惑いタイムロス。
結局、直進すればよいだけだった。
春のBRM423のPCでご一緒させていただいた休憩中のNさんと少しおしゃべり。
このPCでは、本格的に食事している方もちらほら。
それを見ていると、自分も食べなきゃだめなのかな?と不安になったが、身体が食べ物を要求していない感じだったので、あんぱんだけ無理矢理押し込んで補給終了。
いよいよ本日のメインイベントであるパノラマラインへ出発。
シークレットポイントで励ましをいただき、ほんとうにありがたかった。
登っても登っても神仙沼駐車場は見えてこなかった。
目標が見えないというのは、なんとモチベーションに影響をあたえるのだろうか、
なにも見えない霧の中にゴルフボールを打ち込むようなもので、モヤモヤしながら登り続けた。
サイコンに表示される斜度はあまり大きくないし、脚の重さだけでペダルを回している感覚は続けられているので辛くはなかったが、とにかく長かった。
左側に駐車場が見えてきた。これが神仙沼駐車場か?
駐車場をすこし過ぎて、寒くなってきたのでジャージの上にジャケットを羽織って進んだ。
空気が冷たくて気持ちいい。
走り続けていると、いつしか見覚えのある道に出た。
ニセコヒルクライムの下山ルートだ。
ここまで来たら知っている道、走った事がある道ばかりなので、気持ち的にとても楽になった。
ニセコ方面に左折する交差点でNさんに追いついたが、さすがにNさんは速い。すぐに見えなくなった。
【13:56】PC4の手前の交差点を左折して1kmも行かずに「ミルク工房」がある。
ここで補給する事が目標の一つだったが、雲行きが怪しくなっていたのでミルク工房での補給は諦めて、PC4のセブンイレブンでカップヌードル。塩分補給が重要なので、スープまで飲み干した。身体が暖まった。
補給を終えたNさんが先に出発。
自分もトイレを済ませて出発。
出発してすぐにバラバラと雨が降り出したが、すぐに降雨区域を抜けることができた。
ニセコの道の駅を過ぎたあたりでPC4で一緒だった2人組のライダーに追い抜かれたが、この方たちは少し先でパンクに見舞われていたようだ。停止して声をかけたところ、「大丈夫」とのことだったので先を急いだ。
【15:18】ルスツリゾートの前にあるセイコーマートで2本のボトルが満タンになるようにドリンクを補給。
少しエネルギー不足を感じたのでウイダーインゼリーを5秒くらいでチューッと補給。
もう、ここまで来れば、見慣れた景色、走り慣れた道なので、気分が楽になった。
大滝に向けて留寿都から喜茂別への坂を下り右折。
この先に、自分の中では最大の難関と考えていた「広島峠」がひかえている。
自転車を始めたばかりの3年前に中山峠から広島峠を通るルートを走って、広島峠で何度も自転車を降りて休憩した辛い記憶があったので、広島峠はきびしい峠だという思いこみがあった。
今回はまだ脚の重さだけでペダルを回せている感覚が続いているし、辛いと感じる間もなくピークに到着。
なんだか拍子抜けした感じ・・・。
【16:27】美笛方面へ左折してPC5へ。
スタッフさんが寒い中、屋外で待っていてくれた。
お二方とも優しい方で、疲れていた心をほんわかとした気分にさせてくれた。
椅子に座らせていただき休んでいると、先行しているとばかり思っていたNさんが現れた。
ルスツのコンビニに寄っていたとのことで、その間に追い越してしまったのだろう。
スタッフさんによると、自分が7番目の通過者とのこと。
できるだけナイトランの距離を短くしたかったので、早々に出発。
ここからはスタッフさんの助言もあり、ウインドブレーカーを羽織り、レッグウオーマーを装着した防寒装備で走行。
トンネルを抜けて湖畔まで爽快に下り、速度が35km/hを下回らないように、心拍が160を超えないように急いだ。
まだ空は明るく、路面も見えていた。
暗くなって路面が見えにくくなってきた、苫小牧と支笏湖温泉街への分岐で本格的にライトを点灯。
間もなく支笏湖温泉街に到着。既に周囲は暗く、街灯がない場所は真っ暗。
温泉街の駐車場の街灯があるところで少し休憩。
パワージェルを補給し最後の登りに備えた。
ドリンクが少なくなっているのが心細かったが、もうゴールは近いし、常磐から先には自販機もコンビニもあるので、少々の喉の渇きは我慢する事にしたのだが、これが失敗だった。
支笏湖線を登りはじめて街灯がまったくない区間に入ると、心細くなった。
前を見ても後ろを見てもなにも見えない。聞こえるのは、森の中をうごめく大きな動物(たぶん、鹿だろう)の気配だけ。
ヘコヘコとサイクリングロード(歩道)を登っていると、左後ろ側からシャカシャカとペダルを漕ぐ音が聞こえてきた。
「ああ、だれか追いついてきたんだな。」と思い振り返るが、ライトは見えず、誰もいない。
またしばらくすると、同じようにペダルを漕ぐ気配がするが、やはり振り返ると誰もいない。
そのうち、ペダルを漕ぐ音がパコポコと馬の蹄の音のような音に変わった。動物の息づかいも聞こえる。
まさか、鹿が自分を追うように車道を登ってきているのか?と想像したとたんに恐ろしくなってケイデンスが上がった。
振り向く事ができず、登り続けて辛くなって止まった。
すると、ペダルの音も蹄の音も聞こえなくなった。
自分のペダルを漕ぐ音と、ヘルメットにぶら下げたLEDライトが揺れてヘルメットに当たる音が、車道側の林に反射して聞こえていたのだろう。なんだかホッとして後ろを振り返った。
やっぱり、真っ暗。なにも見えない。誰もいない。
オコタン分岐までの間にかなりの汗をかいていた。
無風であったし、冬装備で走っているので身体は熱くなっていた。
自分の息づかいの音とペダルを回す音だけが聞こえていた。
顔がべっとりと汗で濡れたままだったので、身体の方はかなりの発汗だったのだろう。
のどが乾いてドリンクをグビグビ飲んでいたら、恵庭峠でドリンクが尽きた。
ライトの電池を交換し、バルブを締め直し、もう一個ライトを追加した。
ここまでは、安全のためにサイクリングロード(歩道)を走っていたが、これから先の下りは、むしろ車道の方が安全と思い、車道に出てウインドブレーカーの前を全開にして下った。冷たい風が気持ちよかった。
いつものようにブレーキをかけることなく、スピードを上げて下った。
気持ちよかった。
路面補修部分も心配していたほどの荒れではなく、いつものスピードで下りきった。
いつもは、恵庭分岐を過ぎたあたりで脚が攣ってしまうのだが、今回はまったく攣らずに済んだ。
登りを淡々と進み、最後の真駒内カントリークラブ前の坂を上りきったとき、「これで今日は、もう坂がないよな!」と独り言が口をついて出た。
常磐駐車場を過ぎてお尻が冷たい事に気がついた。
このあたりは少し前まで雨が降っていたらしい。
真駒内方面へ左折したが、ここから先の路面状態は最悪だった。
石山通に出て、自販機やコンビニの横を過ぎるたびに飲み物を買おうか迷ったが、もう30分もせずにゴールなのだから、ゴールのコンビニでドリンクを買えばいいやと考えて先を急いだ。
さすがに市内に入ると信号で停止することが多かったが、それもまた楽しかった。
信号停止からのゼロスタートで加速してゴールに向かう感覚を何度も味わえたから。
【20:32】西10丁目のローソンでドリンクを購入して、ゴール地点へ。
ゴールでは2名のスタッフさんが待っていてくれた。
レシートを確認して、メダルを申し込んで、少し装備の事など話しをして、迎えにきた車に自転車を積んで帰宅した。
車の中で飲んだポカリは最高に美味かった。
補給は十分だったのだろうか、空腹感は感じなかった。
やたらに喉が渇いた。
のどの渇きは当然かもしれない。起床時の体重は68kg、帰宅時は66kgだった。
そのぶんだけ水分が汗で出てしまったのだろう。
レーパンもジャージもジャケットも汗でべっちゃべちゃになっていた。
今回は、鼻と喉をやられていて、鼻水を垂らしながら、咳き込みながらの走行だったし、ニセコあたりから謎の膝痛に悩まされたし、ほとんどソロ走行だったので、フィジカル的にけっこう辛かった。
それでも完走できたのは、スタッフさんの暖かい励ましや、参加者同士の励まし合いがあったからこそだと思う。
みなさん、ありがとうございました。楽しかったです。
夕方から雨予報だったので、先を急ぎすぎました。
ほとんどご一緒できなくて申し訳ありませんでした。
次にもしパノラマ300を走ることがあれば、タイム等を参考にさせていただこうと思います。
いやぁ、次元が違い過ぎますよ。
その後、お会いできなかったので
朝、ごあいさつできてよかったです(´∀`)
またイベントなどでお会いできましたら宜しくお願い致します<m(__)m>
ローラーなどの日々のトレーニング賜物でしょうか?
参考にさせていただきます!
来年は、是非ご一緒に。
>seiさん
ミルク工房は残念でした。
上空に真っ黒な雲がなければ・・・と悔やんでます。
>siro_pugさん
無事にゴールできてよかったですよね。
自分は、いつも一人で走っているので、仲間と一緒に走るという走り方にも憧れます。
いつか、一緒に手稲山に登りましょう!!
>iwanさん
iwanさんと僕のタイム差は、休憩時間の違いだけだと思いますよ~。
ブログの更新、いつも楽しみにしています。
とても、真似できそうにありません。
それにしても、支笏湖の暗闇は、
相当恐そうですね。笑
これで、今シーズンの大きな自転車イベントは終了のつもりでしたが、手稲山30分切りが残っていました。(>_<)
14時間30分でゴールですか。速いですね!
自分たちはnobukovさんより1時間遅れてのゴールでした。
お疲れ様でした。
お二方共にスピードがあったので、自分が留寿都のコンビニで休憩している間に追い抜いて行かれたのだとばかり思っていました。
私はといえば、ニセコあたりから謎の膝痛でスピードが上がらず難儀しました。
歳には勝てません。(笑)