ニセコクラシック前からの体調不良を抱えたまま、回復の兆しもなく、ますます悪化している状態でしたが、回復へのきっかけになればと考えてDNFせずにスタートしました。
スタートする前から心臓の様子がおかしく、妙な息苦しさを感じていました。
そのせいか、まったく脚に力が入らず、ただただ惰性でペダルを回し続けるのみで、撮影してもらった写真の表情は、まるで「死神」のように蒼白でめが死んでいました。
胃部も重たさを感じており、いまにも吐きそうな気持ち悪さでしたが、モンスターエナジーでジェルを無理矢理流し込んで走り続けました。
このときは、ほんとうにカフェインの威力を実感しました。
もうヘロヘロでやめようと考えていても、モンスターエナジーを飲んだ直後は、意識も鮮明になり身体にも元気が戻ってきたように感じて走り続けられましたが、その効果も半周…
わずかなアスファルト路面ですらペダルを回すことがキツく感じ、集中力も落ちて、カーブで何度か落車してしまいました。
そもそもMTB初心者の自分としてはクロスカントリー的なコースは初体験で、ギャップの越え方やカーブの走り方など、前走者の真似をしてみようとしても、なかなかうまくいかずスムーズに走れませんでした。体重移動や重心の意識がまったくダメな感じを受けました。
そんなレースとは言えないグダグダな状態でしたが、なんとか走り切ることができましたが、後片付けを終えて運転席に座ったら、もう動くことすらできず、ただただ呆然と土砂降りがおさまるのを待っていました。
少し小降りになった頃を見計らって、駐車場の正面にある温泉で汗と泥を流しましたが、浴槽につかろうという気が起きないくらい疲弊していて、頭や身体を洗いながら肩で息をしている状態でした。
表彰式を途中で抜け出して、帰路の途中で砂川の「ナカヤ」さんで予約していたアップルパイを回収し、岩見沢でフェスに参加している子供を迎えに行くため時間調整で三笠イオンの駐車場で休んでいましたが、胸とお腹の気持ち悪さがマックスで、動くこともできませんでしたが、「なにか食べなくっちゃ」とレース会場で配られたお弁当に箸をつけました。
不思議なことに、食べて気分が悪くなるわけでもなく、美味しく完食しました。
それでも、胸とお腹の気持ち悪さは続いていて、運転席でただ時間が経つのを待っていただけでした。
子供から電話連絡があり、フェス会場に迎えに行き、自宅まで戻りました。
運転中に少し回復してきた感じもありましたが、たぶん「安全に」という緊張感が感じさせていただけだったのでしょう。家に着いてバイクを片付けるのも大仕事に感じるほどで、夜も心臓がドキドキして気になって眠れず...
そのまままったく回復することなく、トレーニングも積めないままサロベツ100マイルロードレースをむかえることになりました。