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自転車ロードレースやロングライドの話題が中心です。
脊椎関節炎と付き合いながら生活しています。

厚別~定山渓~中山峠~喜茂別~広島峠~美笛峠~支笏湖~ポロピナイ~滝野~厚別 一周コース

2008-05-06 13:41:23 | 自転車
今シーズンの大きな目標の一つである「厚別~定山渓~中山峠~喜茂別~広島峠~美笛峠~支笏湖~ポロピナイ~滝野~厚別 一周コース」を走ってきた。
脚に刺激を入れておこうと、「昭和の日」に支笏湖線ショートコースでがんばり過ぎたためか、どうも前日の夜に脚から疲労が抜けず、少し重くて鈍い痛みが残ったような感覚だった。
朝早く出発するつもりで早めに床についたが、遠足前日の小学生のようにワクワクしてなかなか寝付けなかった。(笑)
5:00に起き出して、前日の夜に作っておいてくれた稲荷寿司とポトフの朝食に、いつもより大目のサプリメントを摂取して、のんびりテレビを見ながら出発準備。トイレも快調で、グリコCCDドリンクを作って、持ち物チェックをして準備完了。なんと予定より1時間も早く、6:00ぴったりに出発することができた。
通り慣れた滝野への道を右折して羊が丘通をドームまで走り、西岡に抜けて、紅桜庭園を過ぎて石山通に出た。

このあたりまで走ってくると、いつもは車でしか通らない道なので自転車で走ると新たな発見があって面白い。
定山渓はまだまだだ。早朝にもかかわらず自動車の通行量は多いように感じた。ときどきダンプやトレーラーがすぐ脇を轟音をたてて過ぎてゆく風圧で押されたり引かれたり・・・音で覚悟ができているので驚かないが、これがトンネルの中だったら・・・。(怖)
いつも走っているところは、ほとんど信号がないルートばかりなので、この道は信号が多くてストレスになるなあ。(笑)
それにしても、この時点で既に右太腿内側と左ふくらはぎには違和感が・・・。

今日はTTではないので、急がずに景色も楽しみながら走ろうと考えていたので平地の心拍は150程度を目安にしていたが、ここまであまり苦しい場面がなかったので心拍計を確認して走っていなかった。
道路情報館のあたりで心拍計を見ると・・・「0」・・・になっていた。実は、さっきのダンプに巻き込まれて「俺は死んでいるのか?」(笑)
センサーをずらしてみたり心拍計をリセットしてみたりしたが、脈拍は再開しない。なんだか嫌な感じ・・・。しかし、よく状況を考えてみるとセンサー部の電池切れの兆候(少し離れると心拍を拾ってくれなかったことがあった)があったのを思い出した。定山渓に7:30に到着し、セイコーマートでトイレ休憩のついでに電池を買って入れ替えてみたらバッチリ復活!

定山渓の足湯に入っていこうと思ったがタオルを持っていないのでそのまま通過。ここから中山峠まではおよそ1時間くらいと予想。
「定山渓」・・・ここから先には「定山渓トンネル」という自転車乗りの間では走行注意とされている恐怖のトンネルがある。もしかしたら今見ている定山渓の風景を見るのはこれが最後になるのかも(笑)・・・などと余計なことを考えながら黙々と進んだ。
中山峠は支笏湖に比べたら全然キツクない、という話も聞いている。一方で、かなりキツイという話も聞いている。だが、登り坂に関しては受ける印象の個人差が大きいと感じている。登り坂が得意な人もいれば苦手な人もいるし、走り慣れた道である場合とはじめての道では受ける印象もまったく違うものになるだろうし、走る目的によっても違うだろう。なので、登り坂に関するコメントは話半分に聞いておくことにしている。

ここから本格的に登坂が始まる。
ここから中山峠まで16km。登りの距離は長いが、それほど勾配はキツクないのでヒイコラするほどの峠ではなさそうとの予想どおり、がんばらなくてものんびり登れるし、路肩が広く整備されており、気持ちよく走れる道だった。もっとも、ここでTTをやったら、距離が長い分だけかなりキツイ登りだという印象を受けることになるのだろう。
自動車で登っていると、あっという間に峠に着くし、景色を楽しむことはなかったが、自転車でゆっくり登りながら眺める中山峠までの景色は新鮮だった。

そろそろ覆道が見えてきた。覆道に入る前にヒップバッグに取り付けた赤色フラッシュライトを点滅させて後方から目立ちやすいようにした。覆道手前の橋は路側帯が狭く欄干も高くないので自転車の上から橋の下をチラリと見ると、クラットきそうな感じだった。
覆道内の路面状況が心配だったが、路面も整備されており砂利やガラスのかけらなどもほとんどなく、快適に走ることができた。

この覆道を越えると「定山渓トンネル」が見えてくる。
時間も8時くらいだったので交通量も多くなってきた。大型車も多い。交通量の少ないうちに通過してしまおうというもくろみは見事に外れてしまった。
自動車よりも怖かったのは、トンネル内の排気ガスと埃だ。目はハードコンタクトレンズなので埃が入ってしまうと痛くて目を開けていられなくなるのでトンネル内でふらついてしまうことになる。かといって透明レンズのサングラスをそのために調達するのもどうかと思い、トンネル内はサングラスをはずして走行することになった。

定山渓トンネルの入り口手前で一旦止まって、前後のフラッシュライトの点滅を確認し、念のために反射タスキをかけて、サングラスをはずした。
耳を澄ませて自動車の音が少なくなったときに一気にトンネルに突入!・・・「あれ?」そんなに暗くないし、路面もきれいだし、それほど狭くない・・・しかも、トンネルの出口が見えているので安心感もあるし、登り勾配も緩いので重いギアをかけて一気に走り抜けてしまおう!と、およそ40km/hで走行し、途中で2台くらいの乗用車に抜かれたものの、対向車もほとんどおらず恐怖を味わうことなく定山渓トンネルを通過することができた。よかった~。
たまたま交通量が少ないタイミングで走り抜けることができたので、自分の印象としては、「それほど怖くもない」というものになってしまうが、やはり漫然とトンネルに侵入してよいというものではなく、万全の準備の上に十分な注意をはらって走るべきだと思う。

途中で水が湧き出ているところがあったので記念撮影。この水は飲用には適さないとのこと。
ここまで来ると、恐怖のトンネルを越えた安心感もあって、なんだかピクニック気分であちこち寄り道したくなってしまったが、漏れ出た水で地面がぬかるんでおり、SPD-SLシューズの通気口から水が入ってしまい、ちょっとブルー・・・。

中山峠の道の駅まであと1kmの看板が見えた!あんまり達成感はないものの、やはり気分のいいものだ。
車のエンジンは甲高い音を上げてものすごいスピードで登ってゆく。一瞬、車が途切れると、自分の自転車のタイヤが路面を転がる音だけが聞こえてくる。支笏湖線だと、自分のヒイコラ言う息遣いが聞こえてくるのだが。(笑)
峠をゴールに見立てて少しスピードを上げてみたが、やっぱり気分が乗らずのんびりモードのまま8:45に峠に到着。

およそ3時間走り続けて空腹感は感じていなかったが、補給としてカロリーメイトを1パック食べた。
峠までの行程では、それほど寒さを感じなかった。下りに備えてウインドブレーカーとレッグウオーマーを装着していると、こういう格好は珍しいのか、何人ものアジア系観光客に写真を撮影されてしまった。(照)
時間が早いからなのか、ここまでで自転車乗りには会わなかった。中山峠では休憩で自転車から離れた間にイタズラされてしまったという話を聞いたことがあるので、売店やトイレは行かずにさっさと下ることにした。

下りは爽快の一言。ペダリングしなくてもかなりのスピードが出たが、やはりペダルを回していないと落ち着かない。(笑)
途中で橋の継ぎ目の段差に気づいたが対処しきれずにガツンと強い衝撃を感じた。幸運にもパンクしなかったので助かった。
スピードの出る下り坂も終わった頃に前方に綺麗な山が見えてきた。気温がかなり高かったのだろうか、ここでウインドブレーカーもニーウオーマーも不要になった。
9:25に喜茂別のセイコーマートに到着し、おにぎりと飲み物で補給。近くの川の土手に座って雪の残る山を眺めながらおむすびを食べた。
川のせせらぎを聞きながら、のんびりポカポカと暖かくて気持ちよかった~。

おにぎりを食べていると地元のおじさんが「自転車でどこから来てどこまで行くの?」と声をかけてきた。
おじさんも仕事に戻り、食べ終わったゴミを袋に入れて、さあ出発・・・あ、ゴミをどうしよう・・・?ゴミ箱もないし、そのまま捨ててゆくわけにはいかないので、ブラケットにひっかけてゴミ箱のあるところまで持ってゆくことに。結局、このゴミは大滝の道の駅まで一緒に行くことに。(笑)
それにしても、暑い・・・。

美笛方面へ左折。ここは名水亭に行くときに通るのでよく知っている道だが、やはり自転車で走ると印象はまったく違っていた。
ほぼ平坦な道なのだが、向かい風と生の牛糞臭に苦しみながら走った。
広島峠への登りはけっこう厳しく、違和感のあった右太腿や左ふくらはぎがだんだん怪しくなってきた。やはり、支笏湖往復くらいの距離を走行するのでいっぱいいっぱいの脚になってしまっているのかもしれない。軽い負荷で長時間走るための筋肉(遅筋?)が弱いのだろうか?つってしまうタイミングは、いつも軽い負荷でクルクル回しているときなのだ。
途中で手を滑らせてドリンクボトルを落としてしまったが、幸いにも車通りがなかったので無事に回収できた。
厳しい登り坂といっても支笏湖に比べたら楽なのだが・・・それでも、ここまでで100kmくらい(?)走っている脚にとってはキツイ登りだった。

10:35広島峠に到着。上りきって気持ちが緩んだのか、左ふくらはぎの内側部分が軽くつってしまったがストレッチをしたら復活。
ここからは走りなれた支笏湖までわずかな距離なので、情けない脚にイライラしながらも気持ちは萎えずに維持することができた。
自転車の足元にあるゴミ袋は喜茂別から一緒に走っている自分のゴミなので、引き続きブラケットにひっかけて大滝道の駅まで一緒に走った。
広島峠を下って右折すると名水亭方面、道なりにまっすぐ進むと大滝の道の駅と美笛峠方面だ。

10:50大滝の道の駅に到着。1億円トイレで用を足してみた。自動演奏ピアノに聞き入っている人もいた。
ようやくここでペットボトルなどのゴミを手放すことができた。
売店でラフランスの果汁入りソフトクリームを買って外で食べた。ほてった身体に冷たいアイスが気持ちいい~。
気持ち的には、「支笏湖までもうすぐ」ということで、もう札幌に到着したような気になっていたが、それは甘かった・・・ここからが長かったのだ。

11:18美笛峠に到着。
峠といっても、登り坂といえるほどの坂はないのでヒルクライムというイメージで走ると戸惑うかもしれない。
ここのトンネルもけっこう長いので、フラッシュライトと反射タスキを確認し、サングラスをはずしてトンネルに突入。トンネル内は下り坂(?)のようで、かなりスピードを上げて走ることができた。
去年のツールド北海道のテレビ放送で、このトンネルを走る場面があったが、その映像と自分の走りが重なって、プロの走りを見た感動を思い出して少しウルウルきてしまった。
トンネルを越えると支笏湖まで豪快な下りだ。路肩の砂に注意しながらスピードを上げてカーブを駆け抜け、前を行く自動車と距離を開けられないようにがんばってペダルを回し続けてみた。直線に入って自動車は離れていったが、風を切って走ることの楽しさはやはり何物にも換えがたい。

左手に支笏湖が見えて湖畔の道路を走り続けるが、景色は変わらないし、向かい風だし、支笏湖温泉街までなかなかたどり着けず気持ちが萎えてきた。
それにしても暑い・・・いったい何度あるんだろう?と考えながら、ドリンクボトルの残量に気をつけて温泉街を目指した。支笏湖温泉街の手前で、ようやく一人の自転車乗りとすれ違った。ポロピナイの坂を越えてきたのだろうか?軽く挨拶を交わすと俄然元気が戻ってきた。

12:25支笏湖温泉街に到着。
トイレを済ませて、しばらく温泉街をウロウロし、ドリンクを補給した。
駐車場から出ようとすると、駐車場のおじさんが「こんにちわ。暑いね。今日は27度あるよ。」と教えてくれた。この季節にはびっくりの気温だが、どうりで暑かったわけだ。

スカイロードをポロピナイに向けて走り、キャンプ場が見えてくると見慣れた風景に気持ちが楽になった。
ポロピナイを素通りしようと考えていたが、気温を聞いてしまったおかげで急に水分補給が心配になって、もう一度自販機でドリンクを補充し滝野に向けて出発した。
走りなれたポロピナイの坂も、100km以上走ってきた脚にはキツイものがある。TTではないので踏み込むことなくダラダラと登ってゆき、オコタン分岐点で自宅に到着予定の電話をしようとしたが「圏外」だった。
ちょっとぐったりしながら下り始めると、かなり前の方に自転車が2台走っているのが小さく見えたので、なんとか駐車場までには追いつこうとがんばってペダルを回したのが間違いだった・・・。恵庭への分岐の手間で追いついた!と思ったら、2台とも恵庭方面に右折していってしまった。がっくり。
ここであらためて自宅に到着予定を知らせようと電話をかけている途中で、両足の太腿の内側に妙な感触を感じて、見下ろしてみると膝上内側の筋肉が異常に盛り上がっている・・・そして激痛・・・つってしまったのだ。この部分をつるのははじめての経験だ。電話を終える頃には痙攣はおさまっていたのでそのまま走り続けることができたので助かった。
この道は、走りなれた道だからだろうか、なんだか安心感があった。

常盤の交差点を右折して滝野霊園を通過して滝野すずらん公園を目指す。途中で気が変わって、滝野すずらん公園で休憩せずに通過することに。その理由は「自然満喫倶楽部」のイチゴパフェだ!
「イチゴパフェ、イチゴパフェ・・・」とつぶやきながら向かい風の中走り続けて、看板を見ると「本日定休日」・・・あうぅぅ・・・ぐったりしながら14:00過ぎに帰宅。
朝に家を出てからおよそ8時間かかった。

汗でべっちゃりの服を脱いで体重を計ったら、なんと目標体重の68kgになっているではないか!今朝計ったら71kgだったので3kgも減ったことになるが、気温が高かったので汗で減った分がかなり多いのだろう。合計で3Lくらいの水分補給をしたにもかかわらず体重が3kgも減っているということは、おしっこは3回だけで600ccくらいかな?ということは汗だけで5Lくらい出て行ったのだろうか?
大汗かきの自分としては、今後もっと気温が上がったら、水分補給をもっときちんと計画しなければ熱中症になってしまうかもしれない。
ちなみに、走行から4日後には71kgに戻っていた。(笑)

帰宅してからはあわただしかった。子供が習い事から帰ってくる時間がせまっているので、さっさと風呂で汗を流して、一緒に水泳教室を見学。翌日からのルスツ行きのための食料やおやつの買出しを済ませて、夕食はサイゼリア。
夜はぐっすりと眠れた。

<走行データ>
走行距離 184.30km
走行時間 7:10:02 (支笏湖温泉街をウロウロした時間を含)
最高速度 69km/h
平均速度 25.7km/h



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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
キツかったです。 (nobukov180)
2008-05-06 16:37:02
自分の弱いところがわかったような気がします。鍛え直さなければ。(笑)
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お疲れ様でした。 (Miya)
2008-05-07 05:23:16
楽しみで前日からテンション高くなる感じ、良く分かります(笑)。
トンネルは、あまり苦痛ではなかった様ですね。
私はトンネルが大の苦手なので、余計苦痛に感じてしまうのかもしれません。
でも、一度走るとまた挑戦したくなりますよね。
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定山渓トンネルは、たまたま交通量が少なくなったタイミングで通過することができたのでラッキーでした。 (nobukov180)
2008-05-07 09:11:03
むしろ、支笏湖手前のトンネルが暗くて路面が荒れていて怖かったです。
今度は逆回りコースにも挑戦したいですが、支笏湖に着いた時点で売り切れかも。(笑)
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お疲れ様でした~^^ (keito)
2008-05-07 12:07:33
約7時間で完走@@! スゴイの一言です!
GW中に車で中山峠を通過しましたが、トンネルは怖そうですね・・・個人的には長くカーブした橋が恐ろしいデス((((;゜Д゜)))

自然満喫倶楽部のイチゴパフェ・・・ヤミツキになりますね♪イチゴの酸味で疲れが吹っ飛びます。(ああ・・・食べたい・・・)
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長距離といっても100km程度しか走ったことのない自分にとっては、無謀な挑戦だったのですが、なんとか無事に戻ってこれました。 (nobukov180)
2008-05-07 12:47:26
それにしても、イチゴパフェ・・・まさかの「定休日」にはへこみました。(笑)
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まさに凄い!の一言ですね。またまた今シーズンの目標突破で、だんだんハードルが高くなるのでしょうか(笑) (タクランケ)
2008-05-07 17:08:59
いずれにしてもお疲れ様でした。
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>タクランケさん (nobukov180)
2008-05-07 22:01:28
現在、目標を見失っております。(笑)
次なる目標は室蘭の天丼か?

>くりさん
膝の調子も完全に戻ったようで、また一緒に走れますね。エルフィンTTにそろそろ挑戦したいと考えています。こっちの目標は、とりあえず去年の記録を更新することです。
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