3月12日、1年間学んできたNVR(ネイチャー・ボランティア・レンジャー)養成講座も閉講式を迎えた。閉講式に先立って、京都ノートルダム女子大学の菅井先生の講演「自然に親しむことは人間の中核を創ること」を聴講した。
『何はともあれ名前を知ること、覚えることが自然観察であることと勘違いしていませんか』と、先生は説いてくれたが受講する側からすると少しでも名前を知ったり覚えたりしたいものだ。ただ、覚えられないという現実がある。先生に、“雀について知っていること全てを書いてみなさい、いくつぐらい書けますか? ”等々、矢継ぎ早に質問されたが多くは思い浮かばない。確かに、一つの物事・事象については真剣には“観察”していなかったということを改めて知ることになった。
~自然の全面を見るためには見ている側自身の自然、つまり「内なる自然」の認識が不可欠である。自己という内面性の根底が内なる自然である。また、人間性(human nature)の「性」=「nature」が現れ出る根源が「内なる自然というものである」~ ~自然界は、一期一会の出会いである~ と。
とにかく、対象物と向き合ってよく観察(洞察)することによって
今まで知らなかった事象に出逢うことでいたく感動することだってあるだろう。そこに「自然」を発見し、自然の不思議を知ることに繋がっていくのであろう。幸いにも、自然観察の森で1年という期間に勉強したことを糧にして自然を知り、数多くの感動を体験していこうと思う。今日は、仲間と一緒に各自「認定書」を手交していただいた。
閉講式の後に、友の会の方々と一緒に自然薯パーティで会談、夕方にはお別れ会に参加する。NVR養成講座に参加されたメンバーの個々の才能の優秀さには正直なところ驚かされた。