遊 悠 素 敵

なんて事ない日々を、野の花や野菜の花とともに綴っています。

鎧→宮本 輝、≪ホタルブクロ≫

2008-06-11 10:57:37 | つれづれ

頂いた≪ホタルブクロ≫が、咲きました。これも頂いたものです。
一輪、顔を上げてるのが、よーく見ると、蛍ならぬ蟻さんが、訪問中です。
 そばかす繋がりです。

【幻の光】の、主人公の女性に。母にも、私にも、 ある。

カイさんのブログで見た【鎧】の風景  宮本輝の【海岸列車】を、思い出しました。

新聞に連載されていた【海岸列車】を、読んでいたのですが、
その中の【鎧】の風景が、心に残っていました。
カイさんが届けてくれた(私の為じゃないんですけど)風景は、想像通りのものでした。

新聞小説の方は、その新聞の購読を打ち切ったので、
一時中断でしたが、ま、そのうち単行本になるだろうと・・・・。
結局、文庫本になってから、読み終えました。

宮本輝の作品は、私にはしっくりするもので、一時よく読んでいました。
久し振りに、本箱の中を探すと、【海岸列車】は、無く、?
短編集【幻の光】、エッセー【命の器】そして、カイさんも読んだという【錦繍】が、出てきました。

雨の今日、朝から、自堕落に【幻の光】を、読み始めました。
確か映画にもなったと聞いた気がします。能登の曽々木が舞台です。

心の中に、暗い思いを持って生きる女の人が、似合う奥能登です。
能登のとと楽と言われるほど、逞しい女の人で溢れる輪島の朝市。
(実は、実家の周りのごく一部しか知らないんですが。)

裕福ではないけど、フツーの人の、フツーの暮らし
心の奥にある痛みを、悲しみをあやしながら過ごす日々
フツーの人、フツーの生活って、実は、無い。
十人十色、百人百様。


昨日、里の母の職歴を改めて聞きました。
昭和16年から、5・6年代用教員をしていたそうです。
戦後、正規の教員が戻ってきた事と、正規ではない事に、気が咎めてたようで、退職しました。
この時、そのまま勤め続けた人、勤めながら、正規の教員資格を取った人。
母は、普通の奥さんになりたかったのでしょうか 
この後、結婚生活が破綻して、二人の子供をかかえて、仕事を見つけるのは、大変だったようです。

でも今まで、それについての愚痴を聞いたことはありません。
ただ、子供達がいなかったら、頑張れなかったと。言うのみです。
かなりの意地っ張りです。

祖母たちが、母に感謝しろ、親孝行しろと、事ある事に言いました。
はっきり言って、負担でした。
あまりに言われると、母の不幸は、私の所為じゃないと、反発したものです。

心の叫びですが。

あ、愚痴ってしまいました。

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