遊 悠 素 敵

なんて事ない日々を、野の花や野菜の花とともに綴っています。

認められない≪コニシキソウ≫

2015-08-31 14:49:08 | 認知症

今日は雨の予報でしたが、晴れています。
空模様が気になりながらも、洗濯物を干し、畑の草引きです。
目標が近づき、楽しくなっています。

今日は楽しくない話題で恐縮ですが、苦手な方はスルーしてください。私自身の無知の反省文です。


小さな花と実が見えますか?

テレビで、家族に認知症患者の居られる お医者様のお話がありました。

認知症の確定は難しいと言います。本人には解らないと言いますが、「そうでは無い。」と仰います。
自分でも自分のことが、変である。行動に自信が持てないなどの自覚がある。そうです。
自分で自分が変?って感じる事は、さぞ不安な事でしょう。

ハハ(姑)も、「このままだと変になる。家にばかり居たらいけない。デイサービスに行く。」と、言い出したのです。
不安な思いで、どうにか解決を、、でも認知症と認めたくない。ましてや家族に、そう思われたくはない。
一人悶々としていたのだと思います。

それまでハハ(姑)との付き合いを出来るだけ避けていました。そのいきさつは後日、
絶ったのではなく、出来るだけ、係わらないでおこう、行く度、悔しい思いをしていましたから、、

そんな中、不思議と思うことが増えてきました。

今までは、義妹にもとハハ(姑)に言付ければ、義妹が立ち寄った時に渡してもらえたのです。
義妹に、ついでの時にといっておけば、買い物などのついでに寄るなど、、それで済んでいました。
それが負担になったようなのです。義妹から、「直接貰いによるから、預けないで、」と言われました。
それが、どんな状態だったのか、深く聞くこともしませんでしたが、何故?でした。

今思うと、預かった事を忘れてしまう、覚えていられない。義妹が取りにきても思い出せない。
預かったものを見ても、なんなのか?何故ここにあるのか解らない。
覚えてる自信がなくなって、不安で仕方なかったのでしょうね。

掛かってきた電話に出られなかった。と、我が家からの電話では?と確認の電話が頻繁になりました。
義妹宅には勿論、他の親戚にも確認の電話をするようになったのです。

で、着信記録が付いた電話に換えしました。
けど、使い方を覚えられない。 これは、たんに機会に弱いと片付けておりました。
で、家にいることの多い私が、その都度呼びつけられ、着信記録の確認をするのですが、
ずっと、着信は無いのです。
私達もですが、たぶん義妹たちもハハ(姑)に電話しないようにしていました。
もし行き違いがあって、ハハ(姑)を不安にさせてはいけないと思ったからです。

「着信は無いようですよ。」 と、言っても、ハハ(姑)は納得せず、私が操作出来ないからと決め付け、
「どうせ解らんと思た。」の捨て台詞、
呼びつけられ、叱られたのでは、私にしても不愉快です。
『思ったんだったら、呼ばなきゃ良いでしょ』って、心の叫びです。認知症や幻聴などとは思いも寄りませんでした。

ちょうどハハ(姑)ンチの勝手口で立ち話中、電話が掛かってきたことがありました。
ハハ(姑)に、「電話ですよ。」って、言っても聞こえないようなのです。不思議な顔をして出ようとしません。
仕方がないので、私が駆け込んだのですが間に合わなかったことがありました。
この音が聞こえないの、、、どういうこと?

ハハ(姑)はハハ(姑)で、確かに聞いた電話が誰のものか解らず、掛かってもいないと言われ
たぶん、自分ではすぐに出たつもりの電話も応答がないってことが度重なっていたのでしょう。
だったら不安ですよね、だから、あんなに、しつこく掛けた先を調べようとしたのだと納得できます。

更に、その医師の話し、
そんな自分の行動を隠そうとするのだそうです。

その点も納得できます。私が操作を知らない所為と決め付ける事で自己防衛してたのでしょう。

その時、もっと認知症の知識があれば、「私が掛けたけど、大した用事じゃなかった。」とか、
「知らない番号だから、間違い電話でしょう。」とか、、言ってあげる知恵があれば、

少しは不安を取ってあげられたのに、と思ったのでした。





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10 コメント

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そのときはねえ (ようちゃんばあば)
2015-08-31 18:53:06
あとででも そう理解してあげられたことは いいことじゃないですか。
きっとこれからの人生に なにかしら役立つと思います。
私はまだ二人の両親がいて そういう話を聞けば なるほどなあ と分かるのに
いざとなると 日々 のど元まで出かかって飲み込む言葉が多く
やっぱり その瞬間瞬間は うまく対応してあげられないことが多いです。
ちょっと落ち着く「こういう気持ちなんだろうなあ いずれは自分も・・・」なんて
思ったりするんですけどね。
でも ひとの体験談は 繰り返し聞くことで 頭のすみにブレーキ役となって現れて
後悔しないで済む場面に 役立っております。
返信する
ようちゃんへ (のん太)
2015-08-31 19:53:58
今、認知症に付いての番組が増えてる気がします。
その前は、自分の問題としてみていなかったので気がつかなかったのでしょうか?
この先生が仰ってるとおりなら、自分でも気がつけるはずです。
認めたくないけど、早ければ進行を遅らすことも出来るし、
病気だという認識があれば、少しは、、
そして経験者は語る的に、発信するのもいいかと、、

ほんとに理解不能な、自分たちの常識で対応できないことが
柔軟に対応って、とは言っても難しかったです。
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(゜うェ´゜)・・・ (キミコ)
2015-08-31 21:55:09
最近健康や病気の知識に関する番組が増えてきました
もちろん興味があるので出来るだけ見ますけれども
認知症に関するものは全部父との思い出に結び付くのです^^;
いちいち思い当たる事があって その時の自分の対応の情けなさを考えると
もういたたまれない思いが 父が亡くなって丁度10年になるのですが
それでもするのですよ・・・

のん太さんがそう思うのは当たり前ですよ
この先もっと思い当たる事に行きあたってつらい気持ちになる事でしょう

でもこれまでの日本人ほぼ全員がそんな知識を得ていた訳でなし
ほぼ全員が親を亡くしてから同じ思いに駆られているのですよ^^;
お互いあまり自分を追い込まないようにしましょうよ・・・
(*ToT)人(T-T*) おおっ友よ
返信する
我がこととして (ルイコ)
2015-08-31 22:45:37
 のん太さんとの出会いはたしかお姑さんに変化が見られのん太さん自身が迷っていらした頃かと思います。
 ブログののん太さんに出会うと介護の始まりの頃の自分を思い出したりと重なる部分があり他人事でないような気がしたものです。
 混乱しながらも看取り、今年は初盆の供養をして差し上げられたのん太さんは今度はお嫁さんが大事な助っ人ですね。

こうして世の中廻っていくんだな。。。と思うと同時に最近は自分の認知症が心配になります。やはり認めたくない高齢者になると思いますが・・・。傍らに誰かいてくれることが大きな安心ですね。
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ありのままで (maria)
2015-09-01 00:49:49
こんばんは。
のん太さんはお優しい方ですね。
独り住いの方など、不安になり出したら本当に不安でしょうね、、、
しかも波が有るように思いますよ。

私も実家の母が辻褄の合わない話をした時に、怒ったりはしませんが最初はそれは誰々でしょ、と正しい名前を教えたりしてました、、、
後で認知症の人にはありのままを受け入れてあげて、安心させて上げるのが一番だと分かりました。
分かってても毎日世話をしてくれてた実の姉は、時には母と言い合ったりしてましたよ^_^
それで姉をストレスから解放してあげなくてはと、デイサービス等公的機関を利用するように 私が姉に勧めました。

もう一つ思う事、私達は母と娘で言い返したり時には喧嘩になっても直ぐ忘れますが、これが義理のお立場ですと本当に計り知れないご苦労もお有りかとお察しいたします。

特に女性同士がその辺りを理解し合って、男性たちにも協力をお願いし認知症で不安に陥ってる人を少しでも楽にして上げられたら良いですね。
これから明日は我が身の私にとってもそう願いたいものです^_^
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おはようございます。 (バジル)
2015-09-01 09:19:47
きっとこのブログの中身以上のいろんなことがあったんだと思います。
私なんて自分の母親の介護だったのに実親のせいもあって
ひどくつらく当たったこともあり今になり物凄い後悔をしてしまいます。
母は一人暮らしでしたから物忘れは激しかったのですが認知症には最後までかかりませんでした。
いつか自分の身にも起こることと思いながらも、その場では負担に思ったり、
かみ合わない会話で不愉快になったりしますよね。
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キミコさんへ^^ (のん太)
2015-09-01 16:02:47
ハハ(姑)は負けん気の強い人で、なにかで私の方が上手く出来たり
誰かが誉めてくださると、ご機嫌な斜めで八つ当たり、私にです。
なので、ハハ(姑)には逆らわないようにしてたのですが、
認知症と確信してからは、怒らないことを誓いました。
プライドを傷つけないように、それだけは守る。
これは守れたので、後悔は無いのですよ。
ただ、知らなかったこと、気がつかなかったことがあったなぁ~って、
認知症って、カテゴリーを作ったので、
誰かの参考になれば、自分の時のためにと書きました。
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ルイコさんへ (のん太)
2015-09-01 16:06:57
そうでした、あの時の励ましの言葉、私だけじゃないって思えることは、
気持ちの支えでした。今そんな状態の方が読んでくださって、
参考になったら、あの時のルイコさんたちからの励ましに
代えられたらと思って、思いついたことを書きました。
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mariaさんへ (のん太)
2015-09-01 16:15:42
そうなのです、ハハ(姑)の記憶違いを修正する事で
思い出してくれたら、と思って、
でも、そのまま受け入れる方がいいのだと気付くようになり、

元々、別に暮らしていたのですが、到底一人では暮らせないって感じるようになり、
どういう暮らし方が良いのか?模索してる時に入院し、
そのままでした。
別に暮らしてて同居って言うのは、お互いに努力しなければなりません。
ハハ(姑)にはそれを望めませんから、ストレスをどう回避するか、
大きな問題でした。
認知症患者の家族の問題の理解は難しいようです。
それが、家族を悩ませます。私の発信で少しお役に立つといいのですが、
スルーしないで読んでいただかなくてはいけませんでしたね^^
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バジルさんへ (のん太)
2015-09-01 16:19:37
姑である事で、遠慮はありましたが
ハハ(姑)の様子を見て悲しくなったりもしましたが
肉親ほどではなかったのだと思います。
そのぶん冷静に対応できたと思います。
入院中、パニックになったときは聞くのも見るのも辛いものでした。

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