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英語は生きていくのに不可欠な手段に

2007-06-20 00:19:47 | 語学


と会場を埋め尽くした出席者に語りかけた。氏は、 1
現在すでに英語は母語話者を上回る数の人々が第二、
第三言語として使用している、そして 2 現在から将来
にかけて人口統計、政治経済の成長率・活力から見て
アジアが重要になっていく、3 そこで用いられるコミュ
ニケーションの言語が英語になっていくことなど、英語
を取り巻く状況が激変していくことを様々な資料を用い
て分析し、未来を予測した。(David Graddol, ‘English
Next’)

マレーシアの市民はマレー系、中国系、インド系からな
り、多くが英語を含めて複数言語を話す。中でも中国系
は広東語など方言、標準語である普通話、マレー語、英
語をこなす。そのような地でこの大会が開催されたのは
大変意義深いことであった。

ここ数年、英語はもはやネイティブ・スピーカーの独占
物ではない、非母語話者同士が英語で話すことが圧倒的
に増えているときに、欧米の文化的コンテキスト(欧米
に特有の生活・文化的場面)で教えるのは実際的でない
し、望ましいことでもない、という考え方がよく述べら
れる。(例、早稲田大、矢野教授)。また、英語のモデル
にしても、アジア独自のものができあがってきても自然
である、という考え方が浮上している。(このような中
にあってネイティブ・スピーカーの出席者は何か矢面に
立たされ、責められているような思いがしているようで
ある。)

また、ノッティンガム大学のロナルド・カーター教授は、
これから英語の教師は複数言語を身につけ、多文化を背
景に持つことが望ましい、と述べた。グラッドルは話し
の中でアラビア語使用が急増していること、中国語使用
が他をはるかに圧倒する将来を展望していた。それを聞
いて、私はすでに定年に達しているがこの二言語を学ん
でいる自分の選択が間違っていなかったことを確認でき
たのであった。

情報源:
http://www.britishcouncil.org/learning-research-english-next.pdf
AsiaTEFLのホームページ

追記 出席者の構成は当然マレーシア人が圧倒的多数を
占め、中国人、韓国人が次ぎ、日本人は大変少ない少数
派であった。開会や晩餐会の初めに祈り(アラビア語、
英語)が捧げられ、晩餐会にアルコールが皆無であった
のが印象的であった。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (026043)
2007-06-21 02:41:56
 そうですね。もはや「できたらいい」ではなく、「できないと困る」ものかもしれません。しかし、教育のルート上で、どのレベルまで到達させるかについては、まだ議論が足りないと思います。
 ところで、先生。僕にもう一度言語学を手ほどきしてくれませんか?どうにも、構造主義を理解する上で不可欠なようです。それに数学もいるとか。数学嫌いで社会学部入ったのに・・・。ほんと世の中巧く出来てるものです。
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言語学と構造主義 (NJ(言語学))
2007-06-21 06:20:48
> もう一度言語学を手ほどき・・

喜んで、と言いかけて、ウム!?言語学と構造主義?勉強します。勉強しながらでもよろしければ、メールででもお手伝いできるかもしれません。
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Unknown (026043)
2007-06-22 03:32:11
 お願いします。メールを下さい。というのも、以前から独自に取り組んでいる課題(ブログに書いてるやつです。)をやるときにシステム論を応用しようとしたのですが、先日読んだ本によるとどうやらシステム論の「差異」や「システムの再帰性」に関わる部分が構造主義と繋がっており、構造主義はまた言語学や数学と関わっているといいます。
 大雑把に言えば、「差異」の分出は言語の恣意性と、時間の可逆性と非可逆性は言語の超越性などとクロスしているようなのです。
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今のわたしには  ;-) (NJ(構造主義))
2007-06-24 18:45:50
貴君の「英国留学&授業日記」の方にmessageを送りました。

どんどん研究を進めている貴君の問いに簡単には応えられません。
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無しでも生きてます (金豚)
2007-07-09 16:51:02
英語力ゼロでも生きてます。
これからも、死ぬまで、英語力ゼロで生きて行きます。

御心配なく・・・充分生きていけそうです。
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世界の多くの地域では (NJ(日本では確かに))
2007-07-09 21:22:17
この種の発言をする(引用する)度に、実は金豚さんの存在が気になりながらしています。

上の引用は英国人が言ったものですが、フィリピンやマレーシアなど多言語の国をはじめ、グローバル化する世界で今後そうなるだろう、と予見したものです。

もちろん、金豚さんが反論されるように日本や中国など多くの国では英語なしでも生活ができ、社会が動いていくと思います。ただ、広い視点で見れば交易や外交なしで国や社会は立ち行かないわけで、英語が大きな役割を果たしていくことは、現実であると思います。

(矛盾していますが、私には英語の絶対的優勢に抵抗の気持ちもあるのです。バランスを取るためにエスペラント語をまた始めるかもしれない、と感じています。現在アラビア語を離さないで勉強しているのも、韓国語も手放さないでいるのもそんな気持ちが後押ししています。)
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英語はやはり必須ではないかと (ken)
2015-08-19 10:04:50
私が社会人となって痛感したのが米国留学での英語力がいかにいろいろな側面で役に立ったかという事実でした。

金融業界とIT業界のキャリアが一番多かったのですが

金融業界ですと現実はブラックショールズ式などの理論などもそうですが米国の株式や金融市場の影響力は多くさらには金融理論の書籍などは日本語もありますが英語文献のほうが実質的におおく豊富でした。


IT業界ですと先端のプロジェクトマネジメント、先進的なソフトウェアハードウェア、など日本語に訳される前に英語で読んだほうが早かったです。翻訳のタイムラグがけっこう無視できなかったです。

欧米、アジア、ヨーロッパへの海外出張でも会議は実質的に英語での議論や商談、仕事上での会話でlingua francaとしての重要性がかなりありました。

モルモン教会は本部が米国ユタ州であり教会幹部も英語圏の人々が多くモルモン経典も英語がもととなっています。

私も英語中心の現状には抵抗の気持ちがありせめて国連公用語からということで他の言語も学んでおりますがそれらを学習する際にも英語での解説書のほうが豊富という事実があり私的には米国の豊富な教会関連の資料を読んだり理解したりするのにモルモンの信者にとっては英語は必須ではないかとの私見です。

日本語で高度な文献を読めるというのは日本語がそれだけ高度な内容も記述できる言語ということでとても幸せなことなのですが日本語という閉鎖世界ですとどうしても限界はあります
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大いに同感 (NJ)
2015-08-19 23:16:00
(分野は全く異なりますが)大いに同感です。今、日本にいても、日によっては半分くらい英文を目にしているのではないかと思います。(じりじりとしか英語力は向上していませんが。)
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