3月23日(祭日)に予定している“古典日本髪で街歩き@大社”の開催は、歌舞伎の始祖として知られる出雲阿国と深いご縁のある地だからなのですが、、、
実は、出雲阿国は古典日本髪を流行らせた方でもあるんですね。
ただ、阿国は、当時の男の髷を結い男装だったようですので、かぶき踊りに参入してきた遊女などが美を競う中で発展してきたのでしょうか。
京を席巻した出雲阿国
出雲阿国のお墓参りの後に買い求めていた「出雲阿国と阿国かぶき~出雲からみた阿国~」(山崎裕二著)を読み終えました。
阿国の踊りは卓抜だったようで、ややこ踊りで京にのぼり、瞬く間に評判となり他の追随を許さぬ存在となったようです。
しかし、ややこ踊りは稚児の踊りなのでいつまでも続けられない、著者は14歳でいったん国元に帰り、新たな修行をしたのではないかと。
満を持して再び京に上ったのは17歳の時、新たな芸風を確立し、またもや瞬く間に京都を席巻した。
しかし、次々と阿国のかぶきを真似するものが現れ、賀茂川の河原に遊女系の芝居小屋が立ち並ぶようになった。
そして、4年後には京に見切りをつけ、江戸に、、、
いつ、国元に帰ったのかは定かではないようですが、国元に帰ってからは尼寺で法華経を読誦し、蓮歌を楽しむ日々だったとか。
日本の歴史を変えた女性リーダー
いずれにしても、女性の権威など全くなかった時代に、うら若き女性が新たな芸を確立し、歌舞伎にとどまらず、さまざまな日本の芸能史の起点となった。
日本舞踊も、阿国がいなければ存在しえたのかどうか、また、今のような形になったのかどうかとも言われているとのこと。
ある意味、大きく日本の歴史を変えた女性のリーダーだったのかも。ジャンヌ・ダルクのように。
ただ、ひとつ面白い話は、戦国から江戸の初めまでの歴史を綴った「当代記」には、あまり美人じゃなかったと書かれていること(^^;;
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