対偶婚、縄文時代から古墳時代まで、いや、もっと長くあったのかもしれません。
簡単に言ってしまうと、婚姻や男女の関係において女性が主導的な役割を果たしていたというのか。
学術的に言われる対偶婚の特徴は、妻の性の非閉鎖、流動的結婚、女性による結婚と性関係決定権・求婚権・離婚権の保持、女性の合意を前提とする性慣行、性愛の独自なあり方、売買春の不在等であるとされています。
父系家族社会の価値観と正反対ともいうべき、女系家族社会でしょうか。
先住民族は殆どが女系家族社会と聞いていましたが、実は古代の出雲も日本もそういう社会だった、そして、農村社会などでは江戸時代までそういう社会だったようなんですね。
かねがね、政治に象徴されるように、今の社会は男主導で作られてきた結果、極度の制度疲労に陥ってしまっているように感じてきました。
僕的には、強欲資本主義克服や、平和主義貫徹には、女が主役で男は女性の直感的な思いを現実化させるブレーンに徹するのが良いのかな、って。
詩人の高良留美子著「花ひらく大地の女神」で初めて知った“対偶婚”、女性が中心の婚姻と性の形態はまさに女系家族社会。
対偶婚や古代の婚姻形態をもっと知っておきたいと、ネット検索した結果出会った関口裕子、古代史・女性史が専門の在野の歴史学者。
彼女の「日本古代婚姻史の研究」を読みたいとネットで探しまくる中で、この本への書評に答えるという論文。
よくぞここまで完膚なきまでにという、書評に対する反論。
お見事の一言に尽きると思ったし、2002年60代での逝去が惜しまれると思う一方、1994年の書評への答えは、この書評者の研究人生を暗転させたのではと、、、
梅原猛は、専門家が前言を撤回することの困難さに言及していましたが、本来、専門家の発言は相当の用意周到さが求められるのかも。
それで思い起こすのは、古代出雲に関して、東出雲と西出雲について、一方がもう一方を征服して一つの出雲となったとの見方が大勢?のような感を抱くのですが、それって根拠はおありですか?と。
前述の書評じゃないけど、専門家なんだから根拠を示しながら論理だてて示して欲しい、何て、、、
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