さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

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さっちゃんと父 ★ 11 ★

2008年07月16日 13時05分01秒 | 実家の想い出

帯ちゃんシリーズ、第三弾!

今回は、帯ちゃんことさっちゃん自身が想い出語りをしています。

さっちゃんのパパはすでに父と呼ばれる時代となりましたので、

題名を少々変更致しました。引き続き、喜怒哀楽をお楽しみ下さい!

題して『 さっちゃんと父 』、どうか宜しく、お見知り置き下さい。。。

 

 

≪其の11≫ 酒癖

 

「さっちゃん、またお父ちゃん、寝てたで!!」

 

「迎えに行ったらんと、あかんのと違う?」

 

 

っんとにもう!まいど まいど困った父さん   だよ。

 

ホ~ント、お父さんの酒癖の悪さには参ったね。

もうすぐ、家に着くってのに・・・

いっつも下のおばちゃんが、呼びに来てたね。

 

しかも、どうよ!

 

お母さんがいないときに限って、そうなんだよね~。

小学生の私がどうやって運べっていうのん?

 

「あっ、いいです。ほっといてください。

 起きたら帰ってきますよ!」

 

え~~、冷たいやっちゃっ て思われるぅ・・?

だってさあ、小学生の力だよ。

背だって低いしどうやって連れて帰れっていうねんなぁ!!

少し寝て、酔いが冷めれば帰ってくるやん!

 

ほっとけーほっとけー、ねえ、ほっとけーさん。




ほら、

仏(御先祖)さん達がみてるってさ。極寒の地域でもないしー、

灼熱砂漠でもないんやから大丈夫、大丈夫、死にゃあしないさ!

なあんてのが、その時の私だったなあ。

お気楽っていうか・・天然って言うか・・

 

あっ、そうそうおおらかな気持ちの持ち主って言うてんか!

 

まっ、こんな時は、一番近くに住んでるおばちゃんがいつも

連れてきてくれたんだけどね。よく、うちのお風呂を提供してた

こともあって、ほっとけなかったんとちゃうやろか。

一応、遠い親戚でもあったらしいし。

 

 

 

 

こんなことも私が中学になると随分減ってきた。

思春期を迎えた娘に少しでも遠慮したのだろうか・・・?

いや、それよりもむしろ、金銭的な問題を具体的に

処理しなければどうにもならなくなってきていたのだろう。

一度、死への誘惑(=逃げる)に惑わされた後は、腹をくくっ

たのであろう。全てを投げだす覚悟ができたものと思われる。

まだ、迎えていなかった退職だが、その退職金の前借りをした

ようである。たぶん、働いてきた年月分だとは思うが・・・いや、

もしかしたら本当に全てかもしれない。詳しくは話さなかったが、

 

 「全部借金に使うてしもうたわ。おまえに・・

    一銭も残してやられへんけど堪忍やで!!」

 

と言っていたのは、確かである。

 

 

 

 

 

 images

   初代犬「忠太

 

 

            

 つづく。。。

コメント (5)
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