帯ちゃんシリーズ、第三弾!
今回は、帯ちゃんことさっちゃん自身が想い出語りをしています。
さっちゃんのパパはすでに父と呼ばれる時代となりましたので、
題名を少々変更致しました。引き続き、喜怒哀楽をお楽しみ下さい!
題して『 さっちゃんと父 』、どうか宜しく、お見知り置き下さい。。。
≪其の12≫ 危ない訪問者
「あっ、さちこ。ちょっと出かけてくるけどお客さん来るから
待っててもらってな。すぐ帰るから。」
えっ、誰くんのん?・・・あ、もう行っちゃったよ。
やだなあ~、私、苦手なんよね。人の対応。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「こんちはー、誰かいますか?」
「は~い、聞いてます。母はすぐ帰ってくる言うてましたけど。」
「じゃあ、待たせてもらいまっさ!」
えぇぇぇぇ~、上がれ言うてないのに
勝手に上がってきて~なんやねん。
と、家にあがり込む奴がいた。こんなやつに限ってこうだよ。
人をじろじろみてさあ。
「ふ~ん。。。。キスしたことあるか~?」
ーーーそうきたか!
小学生に言う言葉か~?恥を知れ~~!
「おっちゃんが教えたろか~?」
---いらんわい!
あほちゃうかあ、恥ずかしい!
「乳、でかいなあ~。」
ーーーどついたろかあ!ほっとけー!
せめて、胸といってくれ~!!
おっと、寄るな!こっちへ来るんじゃな~い!
このとき私は小学6年生。成長は早い方であった。
昔の私はそれはそれはおとなしく、人を目の前にすると
何もしゃべれない子なのだった。
ん?・・・そこのあなた!!
えーって言った?えーって。。。 (ま、ええけど!)
ーーー とにかく、
心の中の気持ちだけはしっかりと持ってはいたのだけれど、
そこはほら、まだ純情無垢なおこちゃまのさっちゃんだったから、
頭の中で思い浮かべるだけだった。
しかし、この時は凄く、危なかったと思う。
たまたま本当に、母がすぐ帰って来て
「誰?何してんのん?」
と大声を出してくれたので助かったのだが。
私はそれ以後一人の時は必ず、鍵をかけるようになった。
母も二度と一人で対応させないようになった。
”ええ、娘さんいてはるやん。”という言葉が怖かった。
私はこのことは誰にも言えなかった・・・。
今回初めて父に伝えるために書いた。
気になること全て書き綴っておきたい。
そのためのもの、そういうブログなのである。
この日以来、男である父にも嫌悪感が
少しずつ現われてきてしまった。
マリー