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小田原の端々



小田原市南町、天神山にある旧小田原城内高校の校舎の解体工事が始まったのは今年の四月中旬。以降、速いペースで工事が進み9月に入ったころにはほとんどの校舎の解体が終わりコンクリートガラの搬出作業が続いていた。先日、散策の途中に旧小田原城内高校前を通ると解体工事が終わったようで敷地内から重機が無くなっていた。市道に面した一番下の敷地には校舎一棟とテニスコートと更衣室とプールがあった。校舎部分は全て解体されず1階部分の壁や柱が残されていた。更衣室とプールは解体され更地になっている。テニスコート部分は雑草に覆われているが、ポールや審判台は残されていたので今後もテニスコートとして使われるのかもしれない。市道から坂道を登り校門前へ。敷地を取り囲んでいたフェンスは撤去されていた。今回の解体工事では、敷地内の樹木の伐採はあまり行われなかったようで、校門脇にある大きなソテツはそのまま残されている。中庭を取り囲むように校舎3棟と体育館があった中段部分は体育館を残し更地になっていた。更地になった敷地を眺めると思ったよりも狭く感じる。結構密集して校舎が建っていたのかもしれない。グラウンドに面したピンク色の校舎も解体され、その隣にある部室棟みたいな建物は改修が施されたようで外壁の塗装が新しくなっていた。残された体育館は今後、国際医療大学の施設として利用されるようだが、解体された校舎からの連絡通路部分が断裂したままなのでこれから改修工事が行われるのかもしれない。天神山に40年以上あった旧小田原城内高校の校舎はほとんどが無くなってしまったが、卒業生の記憶の中には残り続けることだろう。

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