文句あるか。ない。
後はぐうすかぐうすか寝るばかり。
文句があればこうはいかなかったが文句はなかった。
つける文句が見つからなかった。
文句あるか。ない。
後はぐうすかぐうすか寝るばかり。
文句があればこうはいかなかったが文句はなかった。
つける文句が見つからなかった。
いい一日だったなあ。朝も昼も夕方も農作業してただけだけどね。それで十分いい一日だった。秋日和を満喫した。空の色がよかった。座禅ならぬ農作業禅だった。こころがからりと晴れた。
愛というあたたかい食べ物が彼のこころの胃袋にははいっていませんでした。落ち葉を集めた焚き火がちょろちょろ燃えていたのですが、ひとり石の座布団に座っている彼は寒くなってぶるぶる震えました。膝小僧がもう一方の膝小僧を抱くのですが、震えはなかなか止まりそうにありませんでした。彼の身近かなところに蟷螂がいて小さく斧を振り上げておりました。愛というあたたかい食べ物は売り買いができませんので、厄介なのでした。そこでいつまで待っていてもなかなか得られませんでした。歩いて探し回ってみても得られませんでした。