春の日の到来。
なんだか、いいなあ。
ヒヤシンスが色づいて来た。
植物たちはいつも平和。
高等生物を自称する人間さま、ねえ、どうです。
戦争なんか止めにしませんか?
春の日の到来。
なんだか、いいなあ。
ヒヤシンスが色づいて来た。
植物たちはいつも平和。
高等生物を自称する人間さま、ねえ、どうです。
戦争なんか止めにしませんか?
即興の7行詩 「沢水」 山鳩暮風
昨日 気温が上がった午後
日の隈山の裏手の小径を歩いた
沢水がちょろちょろ音を立てて流れていた
僕をほっとさせるものがある
させようとしているものがある
それを確かめて厳粛な気持ちになった
僕は沢の上流へもう少し進んで行った
6行詩 「詫びることが沢山ある」
詫びることが沢山ある
言えないでいる
高く高く山積みにしたままになっている
「ごめんね」を言うと
高い高い雪山が山ごと全部解けて消えるので
地上は大洪水になってしまうかもしれない
5行詩 「3月2日は弟の誕生日だった」
死んでしまってから
ゴメンねを言う
もっと仲良くしてれば良かった
3月2日は弟の誕生日だった
「おおい」の声が玄関に上がった
7行詩 「土手の道の毛虫と毛虫」 山鳩暮風
イヤだ ぜったいイヤだ 此処を通さないぞ
毛虫と毛虫が土手の道の真ん中で争っている
毛虫の長い毛がみんなトゲになった
お日様が降りて来て仲裁に入ったら
両方が折れてたちまちイイヨイイヨになった
毛虫の「イヤだ」は「イイヨイイヨ」にもなれる
そこのところがいいなあ
今朝の僕の3行詩 「春のおっぱい」 山鳩暮風
春が母さんのおっぱいになっている
急に生まれて来た百人の赤ん坊が
胸に抱かれておっぱいをごくごく吸っている
TUさんにいま逢えたらいいだろうなあ。
逢ってにっこりしてもらったらいいだろうなあ。
僕はいきなり元気いっぱいになるだろうなあ。走り出したくなるだろうなあ。
(足の悪い僕はほんの短い距離でも走れないけど)
(いやいや、はたして、にっこりしてもらえるだろうか?)
にっこりしてもらえそうにも思うが、不安も過る。
なにせもう30数年も逢っていないからなあ。何処でどうしているんだろうなあ。
ふっとTUさんのことが頭を過った。いろいろと助けてもらった。あの時から30歳も年を取っても、あの時のように「いい人」のままだろうか。
☆
逢わずにいよう。そっとしておこう。にっこりの明るい顔を保存袋に密封して冷蔵庫で凍らせておこう。ふふ、これが結論。
どうなんだろうねえ。どうだったんだろうねえ。
この頃、こんな疑問が噴き出てくる。
他者より賢くなるって、そんなに重要なことだったんだろうか?
賢くならなかったとしても、それでもそれでいいんじゃなかったんだろうか。
自分の中だけで賢くしてひっそりしている、というのはどうだろう。
(賢くなるとひっそりできなくなるんだろうか?)
やっぱり「おれは賢いんだぞ」「おれを馬鹿にするな」を言いたくなるんだろうね。
周りに来た誰彼にもそんな「目付き」をするようになるんだろうね。
(独裁者プーチンの目付きは鋭いね。まわりを威圧している。その冷たさにぎょっとするね)
ひっそり静かにしていられる人は賢い人なんだろうね、それだけで。
草はひっそりしているね。木もひっそりしているね。みな静かにしているね。野も丘も山も林も森も、静かにしているね。
ニンゲンは威圧をするけど、彼らは威圧をしないね。ニンゲンは服従を強制させるけど、彼らはしないね。しなくてすむんだろうね。
原子力発電所を空爆し始めたね。どうなるんだろう? してはならないことを、し始めたね。破滅の時が近付いて来ているね。破滅をさせる権利を持っていると思っている指導者が、はたして世界一の賢人だろうか?
いい夢を見ていた。まだ見ていたかった。
悪い夢、恐い夢、追い掛けられる夢、殺される夢も見る。
3月10日はいい夢に出逢えた。あたたかくなって、ほかほかした。
夢の扉があって、そこに「いい夢の扉」と書いてあったらいいなあ。
目敏くその扉を見つけて、押して、いい夢に進んで行けるといいなあ。
でも時折たまに、偶に偶にでいいなあ。毎晩だと感激が薄れてしまうだろうから。