「スズメへの恩返し」
くず米が安く手に入らないかなあ。あちこち探し回っています。スーパーには高価な上等米しか売っていません。何処に行けば見つかるのでしょう。
わたしは鶴やカエルやスズメなどの<恩返し>に類する童話が好きです。大事にされたことのあるスズメは恩を忘れません。ちゅんちゅん鳴いてにぎやかにして、人をうれしく、和やかにさせます。そこでその恩返しを実行したくなりました。
友人が近くの農家に頼んで、くず米を10キロほど届けてくれました。毎朝、庭の餌場に撒きます。スズメの数がどんどん増えて、1~2時間で食べ尽くしてしまいます。いまではほとんど底を尽きました。
道に迷ったときにスズメを見かけたら、きっと近くに人里があります。人間好きで、守ってもらえると信じているようです。野菜についた虫も食べてくれます。ところが、文明が発達史、住居の屋根に卵をかえすための巣が作れなくなってので、激減しています。
小鳥のいる世界は安心ができる世界だと思っています。
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これは昨日3月2日のS新聞の読者のページに掲載された文章です。2月8日に投稿していました。その後、尋ね尋ねして、精米所の方が5キロほど無料で分けて下さいました。その他、30キロのくず米を2000円で分けて下さった農家の方もありました。しばらくは餌をやり続けられそうです。
温かくなれば、小さな毛虫が出ます。こうなるともうスズメはくず米を食べなくなるかもしれません。