「地球破壊する権限誰もない」
地球上に住んでいる私たちは地球人と言えるかもしれませんが、私たちが地球を支配しているということではありません。地球を所有しているのではありません。地球を滅ぼすために地球にやって来た異星人になり下がるべきではありません。地球は「わが物」なんかではないのです。
地球誕生以来46億年をかけて、やっと私たち生命体が安心して住めるだけの条件を整えてもらったのです。広大な宇宙のどこにも発見できていない、その唯一の水の星です。無言の許しの下、ここの生死のしばらくを、美しく麗しく心安らかに住まわせてもらっているのです。
互いに国境を設けて領土争いに興じていますが、ここは地球の領土、宇宙の領土であって、ただただ仲良く分け合っているだけなのです。他国に侵入し、侵害して地球を破壊する権限を誰も持ちません。私たちはいつの頃から謙虚さを失ってしまったのでしょうか。
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3月12日、土曜日のN新聞オピニオン欄にこのわたしの投稿文を掲載してもらいました。