現地時間15日に行われたレイズ戦に松坂が登板し、5回を岩村のホームランによる1失点に抑えて17勝目を挙げました。これにより、野茂の持っていた日本人メジャーリーガーのシーズン最多勝の16勝を更新しました。
鳴り物入りでレッドソックスに入団した昨年は制球に苦しみましたが、今年は勝ち星を重ねて17勝2敗とエース級の活躍を見せています。今年もフォアボールは多いものの、常に試合を作ることが出来るようになった為、チームに大きく貢献していると思います。打線に助けられた所はありますが、この時期に2敗しかしていないと言う事で、如何に安定しているか分かると思います。
メジャーで17勝もしているのですから確かに凄いのですが、「怪物松坂」の印象からすると、ちょっとピッチングがおとなしい気がします。もっと鮮烈な印象の残るようなピッチングを見てみたいです。
野茂のピッチングはというと、良い時も悪いときも鮮烈な印象を残すようなピッチャーでした。あの独特のピッチングフォームもありますが、常に打者に向かって行くような凄みのあるピッチャーでした。
野茂と松坂の場合、活躍している時期や置かれている状況がまるで違うので、比較するのは難しいですが、松坂本人がコメントしているように、まだ、野茂を超えた訳ではないと思います。数字の上で松坂が野茂を超えたとしても、決して超えられない部分もあると思います。
松坂にも、もっと凄みのあるピッチングを期待したいです。