三連休の中日の今日、富士山はようく目をこらすと
ぼんやりとシルエットが判るほど。
風のなく穏やかな午後、ベランダ菜園の若芽を間引き
していたら、手にコツンとあたって跳ねるものがあり、
びっくりして立ち上がったけど姿がなく、エプロンにも
ついている様子もない。
<気のせいだったのかしら?>なんて思って、その後は
何事もなく作業は終わって、ざる一杯の摘んだ若芽は
水洗いして夕飯のあしらいにするよう冷蔵庫へ...。
さあて、洗濯ものを取り込んで...と思ってベランダに
出たら、飛び跳ねた虫が欄干に止まった。
<あ~、この虫だったんだ、さっき跳ねたのは...>
<でも、高層階の我が家にどうやって跳んできたのか、不思議!!>
夕暮れの早いこの時期に今から何処へいくのだろうか?と
チョッと心配になったけど、下の草むらまで運ぶ勇気はない。
<その前に一枚、モデルになってね、いいでしょう?>
なんて声を出しても、ビクとも動かない。
2,3枚撮ったけど、この姿が一番カッコよく撮れていた。
<あっ、いなくなった~、>
上からまさかジャンプしたのではないでしょうね、と
下の草むらを覗いてみたけど、勿論、判るはずもなし。
ベランダにいるとしたら、また出会えるかもしれない、
そのときは出来たら下の草むらに連れてって
放してあげたいと思っている。
目を凝らしても富士の姿は見えなくなった。
お日さまも山の端に姿を隠しはじめ、
秋の日暮れはもう間近に...暖かい鍋物がおいしく感じられる
季節がすぐ其処に...カレンダーは残り一枚になった。