那覇にある市長村自治会館で学習会が開かれ、藤本さんと山城さんが主催者挨拶を行った後、沖縄タイムスの阿部岳さんが「沖縄に対する国家の暴力 民主主義と地方自治を取り戻すために」のテーマで講演を行った。あの百田尚樹に出世のために偏った記事を書く「悪魔に魂を売った記者」と言われ、「中国が琉球を乗っ取ったら、阿部さんの娘さんは中国人の慰み者になります」と言われた、あの阿部さんである。
講演の内容は、この4年間の高江・辺野古のたたかいについてであった。両方とも海兵隊の基地建設だが、海兵隊は沖縄・日本の防衛とは無関係であり、逮捕者が2014年7月から17年12月まで69人、山城博治さんの逮捕は国家による狙い撃ちで、機動隊や警察の暴力は一切おとがめなし。取材の妨害やデマ・ヘイトが横行する中で、メディアの役割が問われている・・・・など、闘いの現場に張り付いてきた記者の目で話す内容は具体的であった。
講演の後、交流会がもたれた。南は鹿児島から北は北海道まで全国から120名、それぞれのグループごとに紹介や発言があり、終始会場は和やかであった。
明日は、午前中、辺野古の座り込み、午後は山城裁判の支援に行く予定。
3月13日から15日まで平和フォーラムの呼びかけで「辺野古新基地建設反対!山城議長らの裁判勝利!沖縄現地行動」に参加した。
県の「岩礁破砕を伴う工事の差し止めを求めた訴訟」の判決が、那覇地裁で3時からあるということで、2時過ぎに那覇地裁に行ったら、50人ほどがかけつけていた。
傍聴は抽選だったが、私は抽選に外れ、城岳公園でしばらく待機。
30分ほどして、裁判を傍聴した仲間が帰ってきて「たった2~3分だったよ。棄却と一言。門前払い。これが裁判かと思うと腹がたった」と怒りの報告であった。
昨年の3月で「岩礁破砕許可」が切れたにも関わらず、国は名護漁協が「漁業権を放棄した」という理由で勝手に法解釈を捻じ曲げ、岩礁破砕許可は必要ないと違法工事を強行しているにも関わらず、森鍵裁判長は「訴えは法律上の訴訟にあたらない」と漁業権の解釈には全く触れず、県の訴えを却下した。
まさに「三権分立」を否定した国べったりの許しがたい判決!
この間の裁判の結果を考えると、ある程度予想はできたが、しかし、ここまで、全く県の訴えを踏みにじるとは!