前回の回答
① 礼楽ケイセイ-礼楽刑政
古代中国で国家を整え、秩序を維持するための四つの基本のことで、礼節、音楽、刑罰、政令のこと。*四字熟語辞典online より
② センザイ意識-潜在意識
心の奥底にあって、本人も気づかない意識のこと。自覚されないが、本人の行動や思考に影響を与える、秘められた意識。精神分析における「無意識」。
③ ヒガイ妄想-被害妄想
自分が他人から、ありもしない危害を受けていると思い込むこと。精神疾患にしばしば見られる。
▽「妄想」は根拠もないのに、あることを真実と確信し、いくらその誤りを立証しても承知しないこと。もと、仏教語でよこしまな思いをいう。
④ 明哲ホシン-明哲保身
聡明で道理に明るい人は、危険を避け身を安全に保つ意。また、本来の意味とは異なり、「保身」の意味が誤解されて、自分の身の安全だけを考え、要領よく生きるという意味で使われることもある。
▽「明哲」は賢くて物事の道理に明るいこと。また、その人やそのさま。「明哲身を保つ」と訓読する。
⑤ ジンチク無害-人畜無害
人や家畜に何の害も悪影響も与える恐れがないこと。また、人に何の影響も及ぼさない、おとなしい性格の人のことをやや侮蔑的にいう。特に、女性にとって危険でない男性のこと。
⑥ 夫唱フズイ-夫唱婦随
夫婦の仲が非常によいこと。夫が言い出し妻がそれに従う意から。
▽「唱」は言い出すこと。提唱。「唱」は「倡」とも書く。
⑦ 複雑タキ-複雑多岐
事情などが入り組んでいて、しかも多方面に分かれて分かりにくいさま。
▽「多岐」は道がいくつにも分かれているさま。
⑧ カリョウ上替-下陵上替
世の中が大いに乱れた様子。下克上げこくじょうが行われている世をいう。下の者が上をしのいで、上の者が衰える意。
▽「陵」はしのぐ意。「替」はすたれる、衰えること。「下しも陵しのぎ上かみ替すたる」と訓読する。
⑨ 天下ムソウ-天下無双
天下に並ぶ者がいないほど、すぐれているさま。また、その人。
▽「無双」は世に並ぶものがないさま。「下」は「が」、「無」は「ぶ」とも読む。
⑩ 寂滅イラク-寂滅為楽
迷いの世界から離れた心安らかな悟りの境地が、楽しいものであるということ。
▽仏教語。「寂滅」は煩悩の消え去った究極的な悟りの境地。
今回の出題
① ホウイ浅帯
② 翻天フクチ
③ キョセイ無双
④ 免許カイデン
⑤ ハイジャ向正
⑥ 天香ケイカ
⑦ 墨子ヒシ
⑧ セウン隆替
⑨ 不解イタイ
⑩ 多事タナン
回答は次回へ。
*漢字検定Web問題集 HP より
* 三省堂 新明解四字熟語辞典&学研 四字熟語辞典 より