前回の回答
① 伴食ダイジン-伴食大臣
持っている地位に見合った能力がないこと。または、言いなりになるだけの無能な大臣のこと。
「伴食」は主客のお供をして、食事をご馳走になること。または、仕事をせずに給料をもらうこと。
中国の唐の盧懐慎は、姚崇が政務を休んだときに、自分の能力が姚崇に及ばないということを知った。
それから盧懐慎は、独断で物事を処理することなく、姚崇に指示を仰いでいたということを、人々から「伴食宰相」と呼称されたという故事から。
② 一樹ヒャッカク-一樹百穫
人材を育成することは、大きな利益につながるということ。また、大計を成功させるには人材の育成が必要であるということ。
「一樹」は一本の木を植えること。「百穫」は百倍の収穫の意。
③ 辛労シンク-辛労辛苦
つらい目にあって、非常に苦労すること。
▽「辛労」「辛苦」はともに、たいへん苦しむこと。非常につらい思いをすること。「辛労辛苦」は、「労苦」を分けて、それぞれに「辛(つらい)」を加えた語。
④ ユウイン開導-誘引開導
「引導」の語源で、人々を仏の教えに導くこと。または僧侶が葬式のときに死者へ極楽浄土の法を説くこと。
⑤ レイカン三斗-冷汗三斗
強い恐怖感を抱いたり、恥ずかしい思いをして、からだ中から冷や汗が流れること。
▽「一斗」は約十八リットル。「三斗」は量の多いことを誇張していったもの。
⑥ ウンサン鳥没-雲散鳥没
そこに存在していた痕跡すら完全に消え去ってしまうこと。
雲が散るように、鳥が消え去るように完全に消え去るという意味から。
⑦ 励声シッコ-励声疾呼
大声で何度も呼ぶこと。
「励声」は大きな声を出す、「疾呼」はあわただしく何度も呼ぶこと。
⑧ 天華ランツイ-天華乱墜
⇒天花乱墜
話し方が生き生きとしていてること。または、物事を実際よりも大きく話して、巧みな話術で人を騙すこと。
「天花」は天に咲いている神秘的な花。
「乱墜」は乱れ落ちるという意味。
古代中国の南朝梁で雲光法師が説法をすると、その説法に感動した天が花を降らせたという故事から。
「天花乱れ堕つ」とも読む。「天華乱墜」とも書く。
⑨ イッセン一厘-一銭一厘
ほんの少しの金銭のこと。または、非常に少ないこと。
「銭」と「厘」はどちらも昔の金銭の単位で、「銭」は一円の百分の一円の単位、「厘」は一円の千分の一円の単位。
⑩ キセイ緩和-規制緩和
行政当局による産業や経済に関する規制を廃止したり緩ゆるめたりすること。経済のサービス化や活性化を推し進めるため、規制緩和は世界的な潮流となっている。
▽一九九〇年代の日本では、経済・社会面でさまざまな規制があり、国内外の経済活動に支障を来している。とりわけ、海外からの日本の市場参入を困難にしており、政府も課題だった規制緩和に本腰を入れ始めている。
今回の出題
① 日陵ゲッタイ
② ヒャクタン千練
③ 朝不ボウセキ
④ ショウコ隠滅
⑤ 換骨ダッタイ
⑥ エイユウ欺人
⑦ タンセン心驚
⑧ 改頭カンメン
⑨ 朝衣チョウカン
⑩ ゼッコウ棄利
回答は次回へ。
*漢字検定Web問題集 HP より
* 三省堂 新明解四字熟語辞典&学研 四字熟語辞典& 四字熟語辞典onlineより
① 伴食ダイジン-伴食大臣
持っている地位に見合った能力がないこと。または、言いなりになるだけの無能な大臣のこと。
「伴食」は主客のお供をして、食事をご馳走になること。または、仕事をせずに給料をもらうこと。
中国の唐の盧懐慎は、姚崇が政務を休んだときに、自分の能力が姚崇に及ばないということを知った。
それから盧懐慎は、独断で物事を処理することなく、姚崇に指示を仰いでいたということを、人々から「伴食宰相」と呼称されたという故事から。
② 一樹ヒャッカク-一樹百穫
人材を育成することは、大きな利益につながるということ。また、大計を成功させるには人材の育成が必要であるということ。
「一樹」は一本の木を植えること。「百穫」は百倍の収穫の意。
③ 辛労シンク-辛労辛苦
つらい目にあって、非常に苦労すること。
▽「辛労」「辛苦」はともに、たいへん苦しむこと。非常につらい思いをすること。「辛労辛苦」は、「労苦」を分けて、それぞれに「辛(つらい)」を加えた語。
④ ユウイン開導-誘引開導
「引導」の語源で、人々を仏の教えに導くこと。または僧侶が葬式のときに死者へ極楽浄土の法を説くこと。
⑤ レイカン三斗-冷汗三斗
強い恐怖感を抱いたり、恥ずかしい思いをして、からだ中から冷や汗が流れること。
▽「一斗」は約十八リットル。「三斗」は量の多いことを誇張していったもの。
⑥ ウンサン鳥没-雲散鳥没
そこに存在していた痕跡すら完全に消え去ってしまうこと。
雲が散るように、鳥が消え去るように完全に消え去るという意味から。
⑦ 励声シッコ-励声疾呼
大声で何度も呼ぶこと。
「励声」は大きな声を出す、「疾呼」はあわただしく何度も呼ぶこと。
⑧ 天華ランツイ-天華乱墜
⇒天花乱墜
話し方が生き生きとしていてること。または、物事を実際よりも大きく話して、巧みな話術で人を騙すこと。
「天花」は天に咲いている神秘的な花。
「乱墜」は乱れ落ちるという意味。
古代中国の南朝梁で雲光法師が説法をすると、その説法に感動した天が花を降らせたという故事から。
「天花乱れ堕つ」とも読む。「天華乱墜」とも書く。
⑨ イッセン一厘-一銭一厘
ほんの少しの金銭のこと。または、非常に少ないこと。
「銭」と「厘」はどちらも昔の金銭の単位で、「銭」は一円の百分の一円の単位、「厘」は一円の千分の一円の単位。
⑩ キセイ緩和-規制緩和
行政当局による産業や経済に関する規制を廃止したり緩ゆるめたりすること。経済のサービス化や活性化を推し進めるため、規制緩和は世界的な潮流となっている。
▽一九九〇年代の日本では、経済・社会面でさまざまな規制があり、国内外の経済活動に支障を来している。とりわけ、海外からの日本の市場参入を困難にしており、政府も課題だった規制緩和に本腰を入れ始めている。
今回の出題
① 日陵ゲッタイ
② ヒャクタン千練
③ 朝不ボウセキ
④ ショウコ隠滅
⑤ 換骨ダッタイ
⑥ エイユウ欺人
⑦ タンセン心驚
⑧ 改頭カンメン
⑨ 朝衣チョウカン
⑩ ゼッコウ棄利
回答は次回へ。
*漢字検定Web問題集 HP より
* 三省堂 新明解四字熟語辞典&学研 四字熟語辞典& 四字熟語辞典onlineより