うまいッ! 「濃厚な甘みと酸味!バレンシアオレンジ~和歌山県・田辺市~」 2016年07月17日
番組内容
バレンシアオレンジは過去には日本全国に栽培農家があったが、非常に寒さに弱く栽培が難しいこと、また海外産の低価格におされ、減ってきた。そんな中100年以上前から今も生産を続けているのが田辺市上秋津。黒潮が流れる太平洋を望む温暖な傾斜地で25軒のオレンジ農家が濃厚な甘みと酸味が絶品のバレンシアオレンジを栽培している。実は一つ一つ袋掛けがされ、丁寧に育てられている。そのおいしさの秘密に迫る。
*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201607170615001302100 より
詳細不明につき、勝手に調べてみました。
「バレンシアオレンジ」
バレンシアオレンジ(Valencia Orange)は柑橘類の一種で、スイートオレンジの中では最もよく知られた品種のひとつである。「バレンシア」からは、しばしばオレンジの産地として有名な、スペイン東部の地中海沿岸部にあるバレンシア州や、その州都であるバレンシアが連想されるが、原産地はアメリカ合衆国カリフォルニア州のサンタアナである。
日本での栽培
日本でも栽培が試みられているが、他のスイートオレンジの多くの品種と同様カンキツかいよう病に弱く、また、回青現象(樹上で熟した果実が、気温が高くなると葉緑素を再吸収し果皮が青みがかる現象)を防ぐために袋がけが必要になるなど、日本での経済栽培は難しい。
2010年の収穫量は364 トンで、その内訳は和歌山県314 トン、神奈川県50 トンである
*Wikipedia より
バレンシアオレンジ収穫 全国一の産地、田辺で (2021年06月26日 14時30分 更新) 和歌山 紀南 経済
和歌山県田辺市上秋津で夏の味覚、バレンシアオレンジの収穫が始まった。全国でも最も栽培が盛んな地域で、これから最盛期を迎え、8月上旬ごろまで続く。
県によると、2019年産の生産量は県が全国1位で約260トン。うち、田辺市は最も多い約130トンあった。ほとんどが上秋津地域で栽培されている。
JA紀南の営農指導員によると、バレンシアオレンジは木の年数がたつほど味が良いといわれ、地域には80年、100年生といった木もある。開花から収穫までの期間が長く、収穫時季には、翌年採る実がなっている。栽培管理が難しいなど生産量は減ってきており、貴重なかんきつという。
生産者はJAや地元の直売所に出荷したり、個人販売したりしている。
上秋津のかんきつ農家、谷本雅保さん(59)はバレンシアオレンジを28アールで栽培。冬場に1個ずつ袋がけしなければならないなど手間はかかるが、その分思い入れも強いという。
谷本さんは23日から収穫を始め、7月中旬ごろまでを予定しているといい「『おいしかった』と声を掛けてくれる人もいるし、喜んで買ってもらえるので、作りがいがある」と話している。
*https://www.agara.co.jp/article/132749 より
国産のバレンシアオレンジ(Valencia-orange)
バレンシアオレンジは、世界で最もよく知られたオレンジです。オレンジの産地で有名なスペインのバレンシア地方にあやかって名付けられたアメリカ原産のオレンジです。
市場で出回っているバレンシアオレンジは、アメリカ産やオーストラリア産の輸入果実が多く見受けられますが、希少価値の高い国産の樹上完熟バレンシアオレンジはいかがでしょう。
日本にバレンシアオレンジがやってきたのは明治36年といわれていますが、日本の冬の寒さに対応できず、生育がわるく、果実の落下が多かったようです。そのため、国内でも比較的温暖な地域で生産されていましたが、労力がかかるため栽培する農家が減少しました。
国産のバレンシアオレンジは、花が咲いてから15~16ヶ月間樹上で生らせます。今年収穫する実と来年収穫する実が一緒に見られる珍しい柑橘です。長期栽培で、2度の春と夏を迎えるため、5月中旬頃の収穫まじかの橙色になった果実は、 葉緑素(緑色の色素)の合成が活発になるために、青色(緑色)に戻る 「回青(かいせい)現象 」が起こります。果肉はちゃんと熟していますが、果皮が青いためまだ酸っぱいのでは、という印象を与えてしまいます。回青現象は、一個一個の果実に袋掛けをして日光に当てないこと、気温が上がり始める前の4月頃に収穫することで防ぐことができます。
今年収穫する果実と来年収穫する果実が一緒に生っている珍しい柑橘です。
アメリカ産などの輸入果実は、回青現象を防ぐために、早期収穫をおこなって輸送中に追熟させているようですが、和歌山産の樹上で完熟させた(木熟)バレンシアオレンジは、 甘みが強く、酸味とのバランスも良く、芳醇な香りを楽しんでいただけます。
輸入果実とは一線を画した、収穫したての新鮮でみずみずしい和歌山産バレンシアオレンジをご賞味ください。
【和歌山県内の産地】
国産バレンシアオレンジの収穫量は、和歌山県が第1位で271トン。
統計上は全国シェアは100%です。 (令和2年 特産果樹生産出荷実績調査より)
温暖な和歌山県の中でも、海岸沿いの、特に温暖で降霜の無い地域で栽培しています。
和歌山県内の主要な産地:田辺市、湯浅町
【特徴】
芳醇な香りで、酸味が強く果汁が多いため、生食の他、ジュースや加工品にも適しています。
真夏の柑橘ですので冷蔵庫でよく冷やすといっそう美味しく召し上がれます。
皮に厚みがあり、砂糖漬けのオレンジピールとして食べることもできます。
果重:200~250g
収穫時期:6月中旬から8月
【美味しいバレンシアオレンジを選ぶポイント】
〇 表面の色艶がよいもの。
〇 全体に色が鮮やかで、ツヤとハリがあるもの。
〇 手に持ってみて、重みのあるもの。
〇 果皮がフカフカになった浮き皮になった状態のものは避けた方が無難。
【保存方法】
風通しがよい冷暗所で保存します。
常温の場合は乾燥を防ぐため、1つずつ新聞紙で包んでおくと、より長持ちします。
箱に入っている場合は、下のものは傷みやすいので、時々入れ替えたり、底にあるものから食べるようにしましょう。箱の蓋は閉めずに、開けたままにしておくのがよいでしょう。
新鮮なものなら1週間くらいは持ちますが温度が高いと味が落ちるので、
夏場はポリ袋などに入れて野菜室に入れておくとよいでしょう。
【バレンシアオレンジの栄養】
ビタミンC、葉酸、カリウムなどが豊富に含まれており、貧血や高血圧の予防にも効果的です。
ビタミンCは、コラーゲン生成を助けて肌のハリやツヤを維持したり、シミの原因となるメラニンの発生を抑えるなど美容効果もあり、美容面での活躍が注目されています。また、ビタミンCには鉄の吸収を助けて免疫力を向上させ、ウイルスや菌に対する抵抗力を高めるなどの効果もあります。
葉酸には、血を作る作用があり、貧血の予防、改善に役立つほか、皮膚や粘膜の健康を維持します。
カリウムは、体液の浸透圧を調節して一定に保つ働きがあります。ナトリウムを身体の外に出しやすくする作用があるため、塩分の取りすぎを調節するのに役立ちます。
*https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/071700/kokunai/brandshien/R3/d00214475.html より