「222 彩煙墨」
彩煙墨5本セットの色、計20色から近い色を除き、12色を厳選し、コンパクトにしました。
材 料:煤、顔料、膠
大きさ:幅1.4cm×高さ1cm×長さ4.4cm
化粧箱入り
淡く繊細な色彩の爽やかな趣のある『色の墨』です。
煤と膠を混ぜる時に同時に顔料を加える為、不自然なにじみがありません。黒い墨と同様に硯で磨ってお使いいただけます。
一色一色の彩煙墨は和紙の種類によって少し違う色合いになり、濃淡によっても多彩な変化を見せます。また黒い墨や他色と混色することにより、使い手固有の色の世界が広がります。和紙、洋紙、布、木等水を弾くもの以外には描け、それぞれの味が出ます。水災絵の具、油絵具などと同様の創作素材としてお使いいただけます。
彩煙墨(さいえんぼく)ってどんな墨?
彩煙墨という単語は、私(堀池)がつくった造語です。色の付いた墨に、いや普通の墨は黒い色ですがその黒を色に置き換えた墨です。よく、黒の中に青味の強い墨(青墨といわれています)があります。彩煙墨には青味の代わりにいろいろの色があります。黒い墨と混色により黒味に調整が出来ますし、色同士の混色で新しい色を作ることも出来ます。ただし、顔料ほど明確な基準どうりには行きませんが、味のある色合いが楽しめます。こんなこと?ありませんか。墨絵を描いていて、ここに色が欲しい!顔彩で色を入れると墨の黒とどうもしっくりしない、色が浮いてしまうのです。こんなときに、最高にピッタリします。
彩煙墨の使い方
普通の黒い墨と同じ硯で磨ってお使い下さい。
当工房で販売中のプラスチック製の硯も便利です。
磨ったら、筆につけて、描くだけ。
とっても、簡単で楽しくて、おもしろい!
墨工房 紀州松煙 和歌山県田辺市鮎川1912
和歌山県大塔村の山懐に抱かれた、墨工房「紀州松煙」には「煤採取工場」・「製墨場」と、「墨づくり体験教室」の会場にもなる「母屋=煙舞」などがあります。
白い外観の「煤採取工場」ですが、内部は煤の「黒」が主役。現代に蘇った松煙煤づくりなどをご覧下さい。
「母屋」からは渓流を見下ろせます。太陽の光が燦々と差し込む部屋で、墨談義を楽しみたいと願っています。
工房代表の堀池雅夫は「何で今時、墨の煤づくりしているの」と聞かれることが楽しいのです。
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