「仙台長なす」
【生産地】宮城県仙台市、人崎市、名取市
【形状】果実は細長で先が尖っているのが特徴。果皮の色は黒紫色である。へたは小型で、小さな棘がわずかに存在している。へたは着色していない。
【食味】漬物、煮物、天ぷら、田楽などにして食す。仙台長なす漬(当座漬け)は、自家用にもつくるが、食品メーカーと契約栽培して仙台の土産品としても市販されている。一夜漬けには果長8~10cmほどのものを使う。
【来歴】仙台なすの由来は明らかではない。仙台藩主の伊達政宗が、文禄の役(1591)に出陣したとき、藩士の1人が博多から原種をもち帰ったという説がある。「仙台長なす」の名が記録として残されるようになったのは明治中期以降であるといわれている。明治30年代にはすでに、仙台付近では仙台長なすの栽培が行われていたようである。明治40年(1907)に宮城県農業試験場でナスの品質比較試験が行われ、仙台長なすが宮城県の気候風土に適した品種として認められている。
【時期】3月上旬に播種し、5月下旬に定植する。
*https://tradveggie.or.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E9%87%8E%E8%8F%9C%EF%BC%8D%E5%AE%AE%E5%9F%8E/#i-10 より
もりすた!キッチン-「今が旬!仙台長なす」 平成30年7月2日月曜日放送分
今が旬!仙台長なす
暑い日が続いている今日このごろ、市場には夏野菜を中心に入ってきています。
今回のおすすめ食材は仙台長なすです。
特徴
こぶりで細長く、先がとがっています。皮が薄く独特のほろ苦さがあり、仙台周辺でしか作られていない伝統野菜なんです。
歴史
伊達政宗と仙台長なす
最初につくられたのは、なんと!伊達政宗の時代、1590年ごろではないかと言われています。家来の一人が博多から持ち帰ったなすが、長い年月をかけて東北の気候になじみ、独特の形になったと考えられています。
今でも仙台市で作られてはいますが、一番栽培が盛んなのは仙台市のお隣の名取市。生産量日本一です!
生育状況
今年は気候が安定していて生育順調とのことです。今が収穫の真っ最中です。
収穫までの日数
実は、仙台長なすはもっと大きくもなるのですが、このくらいの小さいうちに収穫します。普通のなすが花が咲いてから25日ほどで収穫するところ、仙台長なすは15日から20日程度で収穫してしまいます。大きくなると皮が厚くなりすぎるからです。
食べ方
仙台長なすの漬物
小ぶりで皮が薄く歯ごたえがあるので、漬け物にするとそのよさを味わえます。宮城ではお土産として販売もされています。普通のなすと同じく、油との相性もいいので炒め物にも最適です。
選び方
へたにとげがあってぴんとしているもの
鮮度がいいかどうかは、ヘタに注目です。これは仙台長なすに限らず、ほかのなすにも言えることですが、ヘタにとげがあってピンとしているものが鮮度がいい証拠です。ヘタの切り口がみずみずしいものは鮮度がいい証拠です。あとは、鮮度が悪くなると水分が抜けてくるので、ずっしり重みがあるものを選びましょう。
保存方法
なすは夏野菜なので、冷気と乾燥が苦手です。なるべく冷蔵庫に入れず、新聞紙などにくるんで冷暗所へ保存してください。室温であれば2日くらいは持ちます。
しかし、25度を超えるような暑さだったり、2日以上保存したい場合は冷蔵庫の野菜室へ。それでも冷やしすぎると硬くなり味が落ちるので、なるべく早く食べることをおすすめします。
なすは非常に種類が多くて、山形、秋田でも小ぶりななすを作っています。地域によってさまざまな味の違いもありますので、これからなすが美味しい季節、みなさんの地元のなすもぜひ味わってみてください。
*https://www.city.sendai.jp/chuo-kanri/kurashi/shizen/nogyo/nosanbutsu/oroshiuri/shokai/h30naganasu.html より
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