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<梨> 王秋

2021-10-01 06:43:08 | 食品

 「王秋-おうしゅう」

■王秋梨(おうしゅうなし)とは?

 ●〔慈梨(ツーリー)×二十世紀梨〕 × 新雪
王秋梨(おうしゅうなし)は農研機構果樹研究所において「慈梨(ツーリー)」という中国梨と「二十世紀梨」との交配種を元に更に「新雪」と交配させて生まれた品種で、2000年10月に品種登録された赤なしになります。

●王秋梨(おうしゅうなし)の特徴
農林水産省の品種登録データベースには下記の通り記載されています。

『果実の大きさは極大、果皮色は黄褐、果点の大きさ及び密度は中、果面の粗滑は滑である。果梗の長さは長、太さは中、肉梗の有無は無である。果芯の形は円心臓、大きさは中、果肉の色は雪白、硬さは軟、粗密は密、切口の褐変は中、甘味は高、酸味は強、香気は中、果汁の多少は多、種子の形は卵、大きさは中である。開花期は中、成熟期は晩で育成地においては10月下旬~11月上旬、後期落果は多、裂果は無、果実の貯蔵性は長である。「新高」と比較して、花色が淡桃であること、やくの色が濃紅であること、花粉が有ること等で、「晩三吉」と比較して、新梢の色が濃茶褐であること、肉梗が無いこと、果肉が軟らかいこと、甘味が高いこと等で区別性が認められる。』

●実際に食べた食味
果形は楕円から倒卵形でやや縦長の形をしています。果肉は白く緻密でとてもみずみずしく、歯ざわりは柔らかいです。甘みにやさしい酸味が加わり、さっぱりとした上品な味が楽しめます。

非常に貯蔵性が高く、暖房をいれていなければ室内でも1カ月以上もち、袋などに入れて冷蔵庫で保存すれば3ヶ月以上持つといわれています。

■王秋梨(おうしゅうなし)の主な産地は
●まだまだ希少な梨
王秋梨は平成21年のデータで見る限り、鳥取県で10.2トン生産されているだけとなっています。

福島県や大分県、高知県など他の産地でも個々の農園で少量生産されているようです。

落果しやすく栽培に手間がかかるため作り手が増えにくいのかもしれません。鳥取県の生産者からの情報によると、王秋梨には果肉褐変」というコルク状の果肉障害が発生しやすいという大きな欠点があり、それが他の産地から敬遠されている理由ではないかとの事です。鳥取県ではかつてニ十世紀梨の「黒斑病」を克服し、世に送り出した経緯があり、この王秋梨の将来性を見込んで取り組まれてきたのではとの事です。

●王秋梨の旬の時期
王秋梨は晩生種で、10月下旬頃から収穫が始まり11月中旬頃まで続きます。収穫した時点では酸味があり、通常数日間貯蔵し、酸味が抜けて甘みが出てから出荷されます。

*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/nashi-Ousyu.htm より


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