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<言 葉> 春の言葉 流氷

2022-03-18 07:49:53 | 言葉

 「流氷」

 北の果てで氷結した海水が溶けだし、割れて海面を漂流する。この氷塊を流氷という。日本では一月下旬頃から三月下旬にオホーツク海沿岸にみられ、四月初旬には沖に退いてゆく。一夜にして去ることも。流氷が退き始めて船が行き交える日を海明けと呼ぶ。

 子季語には、氷流る、流氷期、流氷盤、海明がある。

*https://kigosai.sub.jp/001/archives/1932 より

 

 海岸から見る流氷
 流氷をじかに体験するなら海岸に降りて行くのもいいでしょう。
 網走の海岸は岩礁が少なく、砂浜が続いています。 ニツ岩から前浜までの海岸線、鱒浦から北浜までの海岸線、ともに流氷が接岸した時には、すぐ間近で見ることができます。 そして、流氷のひとかたまりが、意外に大きいことが実感できます。なお、流氷の時期以外でも、天都山のオホーツク流氷館に行くといつでも本物の流氷を見ることができます。

 流氷ひとくちメモ
 一般的に海に浮いた氷を「流氷」と呼んでいますが、川や湖で凍った「河川氷」、雪が氷河となって海に流れ込む「氷山」に対して、海水が凍ってできた氷は「海氷」と呼ばれています。実はオホーツク海の流氷のほとんどは、正確に言うとこの「海氷」になります。
 オホーツク海の最北西部沿岸で厳しい寒気に吹き付けられた海水は、-1.8度まで冷えると海面近くに小さな針や板状の氷に変化します。氷晶(ひょうしょう)の誕生です。これが少しずつ増えて、やがて海面を覆います。それが互いにぶつかり合ったり、結合したりして蓮の葉状の氷に成長します。

 流氷マップ
 11月頃に誕生した蓮葉氷は強い北西の季節風と東カラフト海流に乗って、さらに成長しながらゆっくりとオホーツク海を南下します。それが1月下旬~2月上旬に北海道のオホーツク沿岸へとたどり着きます。
 この流氷に含まれる塩分は0.5%前後で、海水の1/6以下です。氷の結晶が次々にくっつき合って大きくなる流氷ですが、凍りにくい塩分だけが取り残されたようになります。その様子は顕微鏡で流氷を見るとよくわかります。
 オホーツク海は流氷が来ると漁業はいったんお休みになります。しかし、流氷の下には大変な量と種類のプランクトンが活動しています。クリオネもそのひとつです。実はそのプランクトンを追って還流系の魚たちも大挙して押し寄せているのです。オホーツク海の豊富な魚介類の資源は自然自らが守っているといえるでしょう。

 網走流氷観光砕氷船「おーろら」
 1月20日~4月3日までの毎日運航!
 冬の流氷観光の人気アクティビティが流氷砕氷船「おーろら」です。船底が氷塊にぶつかり船全体が振動する迫力は圧巻です。また、流氷とともに訪れる動物たち。悠然と飛ぶオジロワシや流氷の上でのんびりと昼寝をするアザラシにも出会えるかもしれません。

 ●運行期間:1月20日~4月3日
 ●所要時間:1時間

*https://www.abakanko.jp/seen/scenery/driftice.html より


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