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<知ってるようでよく知らない言葉・モノ・コト> ネイチャー・テクノロジー

2025-01-14 08:11:56 | 知ってるようでよく知らない言葉・モノ・コト

 「ネイチャー・テクノロジー」

 JAL、飛行機を“サメ肌”にして空気抵抗軽減 世界で初めて国際線に導入へ 1月中旬から 2025年1月10日(金)14時47分 ITmedia NEWS

 JAL(日本航空)は1月10日、機体の表面を“サメ肌”のような形にする「リブレット形状塗膜」を施した飛行機を、世界で初めて国際線に導入すると発表した。リブレット形状塗膜により、飛行時の空気抵抗を軽減し、燃費を改善できるという。導入は1月中旬を予定。
 リブレット形状塗膜とは、水の抵抗が軽減できるサメ肌の構造からヒントを得て開発した塗膜。この加工を飛行機に施すことで、表面が微細な溝構造となり、飛行時の空気抵抗を減らせる。
 リブレット形状塗装を施した国際線の機体「ボーイング787-9型機」では、飛行時の空気抵抗を0.24%軽減。これにより、年間約119トンの燃料消費量と、381トンのCO2の排出量の削減が期待できるとしている。なお381トンのCO2は、杉の木約2万7000本の年間CO2吸収量に相当するという。

 導入に当たり、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と、塗装事業などを手掛けるオーウエル(大阪府大阪市)が協力。機体の表面のリブレット形状塗膜を施す際は、オーウエルの「Paint-to-Paint Method」(既存の塗膜上に水溶性の型で凹凸を形成する技術)を使用した。フィルムなどでの加工に比べ、重量の軽減や耐久性の向上が期待できるという。
 JALなどの3者は、2022年7月からJALの国内線で使う飛行機でリブレット形状塗膜の耐久性を検証してきた。23年11月からは、塗膜加工を施した飛行機の燃費がどれくらい改善できるか実験。オーウエルが国際線で使う大型機材に対応できる塗膜施行システムの開発に成功し、国際線の機体でも空気抵抗を軽減する効果が確認できたため、今回の導入に至った。

*https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2501/10/news149.html より

 注目の新テクノロジーは日本人の自然観と技術力が肝!

 生きものを手本に社会を変える“ネイチャー・テクノロジー”
 高速・高い安全性で世界に注目される日本の新幹線。そこには空気抵抗を減らすためにカワセミのくちばしの形を参考にしたり、騒音を抑えるためにフクロウの羽のしくみを応用したり、生きもの体のしくみからヒントを得た技術があります。新幹線に限らず、服にくっつくオナモミからマジックテープ、水をはじくハスの葉の表面構造から雨具などの撥水製品と、生きものを真似て誕生した製品が実は私たちの身近なところにあふれています。

 自然界では何十億年という長い時間の中で、さまざまな生きものが環境に応じて多様に変化し、現在のカタチをつくりあげてきました。人間が抱えている問題を解決するヒントは、無数にある生きものたちのカタチに隠れているのです。
 生きもののしくみから生まれた数々の技術、そして、生きものから学ぶモノづくりの第一人者、石田秀輝さんが考える、自然から学ぶライフスタイルをご紹介しましょう。

 生きものの不思議から生まれたテクノロジー
 身近なところで目にする生きもののしくみも、実はさまざまな技術に応用されています。その一部をご紹介します。

 1)ヤモリの足から新型の接着テープ

 つるつるのガラスでも、でこぼこな岩でもすいすい登ることができるヤモリ。指一本で天井にくっついていられるほど強力な接着力を持っていますが、足の裏に吸盤はありません。ヤモリはいったいどのようなしくみでくっついているのでしょうか?

 実は、ヤモリの足の裏には長さが30~130マイクロメートル、直径が人の髪の毛の10分の1程度という細かい毛がびっしりと生えています。その毛の数は一本の足に50万本。さらに、この毛の先端は100~1000本に枝分かれしています。この細かい毛があることで、「ファンデンワールス力」という分子と分子が引きあう力が強く発揮されるために、貼り付いているのです。

 このしくみを応用した技術が世界中で研究されています。日本では、日東電工株式会社が大阪大学と共同研究を進め、人工的に細かい毛が生えた構造をカーボンナノチューブ(CNT)で再現し、ヤモリに近い接着力を持った「CNTヤモリテープ」の開発に成功しました。カナダの研究チームは、壁などを垂直走行できる小型のキャタピラ付き車型ロボットの開発に成功しています。

 2)フクロウの羽でパンタグラフの騒音解消

 鳥類の中では珍しく夜行性のフクロウ。森の中で獲物めがけて一気に地上へ舞い降りますが、この時大きな羽音が立ちません。
 この静かなハンティングを可能にするのは羽根の先端の構造。
 フクロウの翼の先の羽根の縁には小さな針のようなのこぎりの歯状の羽毛があり、それが空気の流れに小さな渦を生じさせることで音を解消しているのです。

 このしくみに着目したのがJR西日本の新幹線開発チーム。時速300kmを超える新幹線の開発中、新幹線の屋根につけるパンタグラフから出る大きな騒音の解消が課題となっていました。フクロウの羽根のしくみを応用し、パンタグラフに小さな突起をつけたところ小さな渦が生じ、騒音を抑えることに成功したのです。同じ新幹線の先頭車両には、水や空気の抵抗を減らす、鋭い流線形のカワセミのくちばしの形状が応用されています。

 3)ガの複眼で無反射フィルム

 ガのほとんどは夜行性。かすかな明かりしかない夜に飛び回って生活できる秘密は、眼の表面構造にありました。ガも、チョウと同じように六角形の小さな眼がたくさん集まってできる複眼をもっています。

 ガはこの複眼の表面が、300ナノメートルという、ごく細かい突起がたくさん並んでいる凹凸構造(モスアイ構造)をしているのです。この突起があるために、光の屈折率を変化させ、取り込んだ光を反射させません。光を反射させないことで、外敵に見つかりにくくしたり、夜のわずかな光を目の奥まで届けています。

 このしくみをヒントに、三菱レイヨン株式会社と財団法人神奈川科学技術アカデミーは、映り込みの少ない無反射フィルムを開発。テレビや携帯電話のディスプレイなどさまざまなものへの応用が期待されています。

 4)ホタルの光はケミカルライト

 夏の夜に美しく光るホタルの光。電気も火もないのに発光するホタルの光は、ホタル体内での化学反応による現象です。発光物質であるルシフェリンが、ルシフェラーゼという物質などと、気管から供給される酸素によって化学反応を起こして光ります。ホタルイカや夜光虫も、同じ化学反応による光。

 このしくみを応用したのが、コンサート会場や縁日などで見かける、蛍光色に光るケミカルライトです。もともとは、宇宙でも安全に使える照明器具として開発が進められました。熱や火を出さないため室内でも安全に使えるほか、電源もいらず水にも強いため、アウトドアや非常用としても活用されています。

 5)魚の群れのようにぶつからない車

 数えきれないほどの魚が集まって群れになって泳ぎ、一斉に方向を変えていく光景を見たことがあるでしょう。魚たちは、どんなに集まってもぶつかることがありません。この魚たちの行動は、①離れたら近づく、②近づきすぎたら離れる、③中間の位置にあるときは同じ方向に向きをそろえるという3つの法則で成り立つと考えられています。

 この魚群の法則を使って、集団でも衝突しないで自由に動き回れるシステムが開発されています。日産自動車では「ぶつからない車」の実現に向けて、集団で走行するロボットカー「EPORO」を試験的に開発しました。センサーや通信機能によってお互いの状況や周囲の環境を把握し3つの法則にのっとって走行することで、魚の群れのように自由に変形可能な群れをつくり、ぶつからずに移動することに成功しています。

 6)アワビの殻から軽くて丈夫でさびない材料

 外はごつごつで、内側はキラキラしているアワビの殻。この殻は、陶器やレンガと同じセラミックスの仲間ですが、軽いのにとても硬くて丈夫。落としても、ハンマーでたたいてもなかなか割れません。

 こんなに丈夫なアワビの殻の秘密はキラキラの内側にありました。殻の内側は、厚さが1マイクロメートル以下という極めて薄いセラミックスの板が、何層にも重なり、よく伸びる接着剤で貼り合わされた状態になっています。強い力がかかって薄い板が何枚か壊れても、次の板との貼り合わせ面でヒビの進行方向がずれたり、軟らかい接着層がヒビが進むエネルギーを吸収したりして、途中でヒビが止まり殻自体が割れることがありません。

 現在、アワビと同じようにセラミックの板を何層にも重ね「軽くて、丈夫で、さびない」夢の材料をつくる研究が進められています。この材料が開発されれば、自動車やロケットといった製品をはじめ、人工骨といった医療分野まで、広く活用されるでしょう。また、陶器のように高温で焼き固める処理をしなくても硬いセラミックスをつくれるアワビに学べば、極めて効率良くセラミックスがつくれるようになるかもしれません。

 夢のセラミックス開発に向け、NASAなどでも研究開発が進められているアワビの殻。キラキラした光沢は構造色の一種でもある。

 7)タマムシの輝きに学んだ新しい着色方法

 角度によってさまざまな色を見せる、独特の光沢をもつタマムシ。このタマムシの美しい色は、実は色素によるものではありません。タマムシの外皮の表面は、厚さが100ナノメートルという極めて薄い層が重なった構造になっています。

 この層を光が通るときに特殊な反射が起こり、美しい光沢を生んでいるのです。このような発色メカニズムを「構造色」といい、クジャクの羽や青く美しいモルフォチョウなど、自然界のさまざまなところで見ることができます。CDなどの虹色の輝きも同じしくみ。構造が崩れない限り、いつまでも色あせることがありません。

 このタマムシの発色機構を利用して、ステンレスなどの金属をさまざまな色に発色させる技術が開発されています。色素を使わないため、溶かしてしまえば純粋な金属にもどりリサイクルが容易。塗料が溶ける心配もないので、口に入れても安全です。モルフォチョウについてもそのしくみを応用し、色あせない繊維などが開発されています。

 ライフスタイルまで考え直す自然に学んだテクノロジー
 自然に学んだテクノロジーは、私たちが直面する地球環境問題の解決策となるのでしょうか。自然と共に豊かに暮らし続ける新しいライフスタイルを提案し、「自然のすごさ」に学ぶものづくりのトップランナーであり続けてきた石田秀輝さんに、お話を伺いました。

 石田秀輝(東北大学大学院環境科学研究科教授)
 1953 年岡山県生まれ。伊奈製陶株式会社(後に㈱INAX)を経て、2004年より現職。工学博士。専門は地質鉱物学をベースとした材料化学。自然のすごさを賢く活かす新しいものづくり「ネイチャーテクノロジー」を提唱し、国内外で積極的に活動している。ネイチャーテック研究会代表、アースウォッチ・ジャパン理事ほか。

 Q.自然に学ぶテクノロジーのアイデアはどのように生まれるのでしょう?
 私は頭の中に、アイデアのもとになるような、これからのライフスタイルに必要な要素をたくさんストックするようにしています。分野を問わず広くアンテナを張り、これからのライフスタイルに活かせるものがないかいつも考えています。
 例えば、いま日本人の生活用水160億トンのうち40億トンが洗浄のために使われています。清潔さは日本人の美徳のひとつかもしれませんが、ちょっと使いすぎですね。そこで省資源でキレイ・快適を保つ暮らし方のためにどうしたらいいのかを考えました。自然のドアをノックしてマネができそうなものを探したのです。最初に思い付いたのは、いつでもピカピカしているゴキブリなどの甲虫類でした。でも、これらは分泌液を出して表面をきれいにしているためなかなかマネができません。次に思いついたのがカタツムリでした。調べてみると、カタツムリの場合は分泌液ではなく、殻の構造によって常にきれいな状態を保っていたのです。これを応用すれば、少ない水で洗剤も使わずに清潔さを保つタイルなどがつくれそうだ……と。ちなみに、カタツムリなら何でもよいというわけではなく、私たちの研究では、日本産のマイマイをモデルにしました。このしくみは、外壁用タイルをはじめ、キッチンシンクやトイレの防汚技術に応用され、INAXの商品として販売されています。

 今開発中のものには、日本文理大学の小幡章教授との共同研究で進めているトンボの翅の形状に学んだ小型風力発電機があります。各家庭で発電できるような発電機はこれからのライフスタイルにきっと必要になるでしょう。微風でも飛ぶことができるトンボのしくみに学べば、弱い風でも発電できる風力発電機ができるのではないかと考え、航空機の開発などを専門とする流体力学に詳しい小幡先生に相談。共同研究を進めると、トンボの翅の断面は凹凸の形状をしていて、そこに小さな渦ができることでトンボの揚力が支えられていることが分かりました。現在は、発電機の実用化に向けて研究を進めています。

 Q.なぜ自然に学ぶものづくりをはじめたのですか?
 きっかけは、企業に勤めていたころに、ものづくりと持続可能な社会を両立させるためには、どうすべきか悩んだことでした。持続可能性を考えると、循環型の社会を目指さなくてはなりません。循環システムについて勉強する中で、この地球は、地面の下から大気圏まで含めた大きな循環の中で、完璧に持続的な世界をつくっていることに気づきました。また、自然の中では、今の人間の技術では考えられないような小さなエネルギーでさまざまなことが行われています。自然は、「完璧な循環を最も小さなエネルギーで駆動させている」のです。この素晴らしいしくみで成り立つ自然に学び、デザインし直してテクノロジーとして取り入れることができれば、まったく新しいテクノロジーが生まれるのではないかと考えました。

 そしてもうひとつ、現代テクノロジーは産業革命以降、自然と決別することで発展し、さまざまな問題を生み出してきたことに気づいたからです。人類は地下資源を使い、自然界にないものすらつくりだし、思いがけない問題を引き起こしてきました。この地下資源型のテクノロジーを全否定するわけではありません。しかし、本当に必要なものは何なのか、今改めて考え直してもいいのではないかと。そして、地下資源に頼らない、自然と共存する新しいテクノロジーの出番が来るのではないかと思ったためです。今の環境問題を踏まえてものづくりを考えるためには、自然に学ぶ姿勢が避けて通れませんでした。

 ▲新しいテクノロジーへのアプローチは2つの道がある。

 Q.テクノロジーが変われば循環型の持続可能な社会につながるのでしょうか?
 自然に学び小さなエネルギーで駆動する商品をつくっても、「エコだからいくらでも使っていい」という考えでは、消費量が拡大し、いつまでたっても持続可能な社会にはつながりません。実際日本では、あらゆる商品がエコ化し、エネルギー性能は格段に上がったにもかかわらず、家庭部門の環境負荷は増加が続いています。私はこれを「エコ・ジレンマ」と呼んでいますが、これを解消し、次世代へと豊かな暮らしを伝えていくためには、ライフスタイルそのものを変えていく必要があります。

 しかし、私たちはこれまでに獲得してきた「豊かな暮らし」を捨てることはできません。新たなライスタイルを考えるには、暮らしの中の「豊かさ」の意味を今一度考える必要がありました。そこで、2004年から社会調査を行い、20代から60代の男女を対象に暮らしに何を求めるのかを尋ねたところ、回答の上位は「利便性(22%)」、「自然(20%)」、「楽しさ(19%)」となり、「利便性」と「自然」が同程度に求められていることが分かったのです。ここでいう「自然」は、大自然の中で過ごすようなものだけを指すのではなく、日常の中でふれあう身近な自然や、自然からもたらされる恵み、生活に活かされている自然素材なども含まれていると考えています。

 真の循環型社会を目指すこれからの暮らしには、人と地球両方のことを考え、心豊かに暮らせるようなライフルタイルが必要なのです。そのライフスタイルに向けて、単に自然や生物を模倣するだけでなく、自然の完璧な循環をお手本に、暮らしまで変えていくような新しいテクノロジーを、私は「ネイチャー・テクノロジー」と呼んでいます。

 Q.新たなライフスタイルをつくるために、大切なものはなんでしょうか?
 人と地球、両方のことを考えながら、自然をお手本にライフスタイルをデザインしていくために重要なのは「自然観」だと考えています。地下資源に支えられた近代テクノロジーは、「自然は人間より下にあり、人間はそれを自由に使うことができる」という自然支配を基盤としたヨーロッパの考えのもとに発展してきました。
 しかし、日本人にとって、自然は下になどはありません。古くから、自然を畏れ、敬い、神の宿るものとして崇めながら、自然と寄り添い共存してきました。この日本人が持つ「自然観」をテクノロジーに移し変えたものが、ネイチャー・テクノロジーなのです。ライフルタイルまで含めた自然に学ぶデザインというのは、高い自然観と技術力を持つ日本人だからこそできる分野だと思います。

 現代社会はさまざまな問題を抱えています。2030年ごろには、エネルギーや資源の価格は高騰し、今ほどふんだんに使うことはできなくなるでしょう。しかし、そんな厳しい制約下でも、ネイチャー・テクノロジーのシステムを使えば、豊かに楽しく暮らす方法を考えることができます。例えば、小さな発電用の風車が各家庭の軒下で回り、醤油や砂糖のように蓄えた電気をお隣に借りに行ったり、エアコンなしでも快適な家になっていたり、省スペースでお手軽・簡単な家庭菜園ができるようになれば、新鮮で安心安全な食材が手に入り、冷蔵庫も小さくていい……、そんな素敵なライフスタイルを描くことができるのです。

 東日本大震災を経て、私たちは変わっていけると確信しました。高い自然観を持った日本人が、この新しい一歩を踏み出し、世界に発信していく義務を負っているのです。

 らしていくための、テクノロジーとライフスタイルの創出が求められている。
 ▲自然に学んだテクノロジーの創出システム。人と地球の両方のことを考え、心豊かに暮らしていくための、テクノロジーとライフスタイルの創出が求められている。

 取材・まとめ/増沢有葉(日本自然保護協会)

 石田秀輝さんが研究・開発に携わった自然に学んだテクノロジー
 カタツムリの殻で汚れないタイル
 雨の季節によく見かけるカタツムリ。じめじめした場所にいるのに、殻はいつもキレイです。これは一体なぜなのでしょう。

 殻の表面構造の解析を進めていくと、数百ナノメートルという、とてつもなく細かい溝が殻表面に広がり、常にその溝に水がたまるしくみになっていることが分かりました。水がたまっている殻に油をたらすと、水と油は反発し合う性質なので弾かれて、流れ落ちるときに汚れも一緒に落ちていくのです。この技術を応用して、いつでもキレイな外壁タイルや、シンクやトイレの材料がつくられています。

 土のすき間を活かしたタイルでエアコンいらず!
 電気を使わなくてもいつでも快適な温度を保つ部屋……、それを実現したのは土でした。土には、4~8ナノメートルほどの小さなすき間があります。土を使い、このすき間がある構造を取り入れた材料で家の壁や床をつくると、小さなすき間が、湿度の高いときは湿気を吸い取り、低いときは吐き出すことで、快適な湿度を保ってくれるのです。

 また、土をつくる粘土鉱物そのものにも数ナノメートルの穴があるものがあり、これを最大限利用することで化学物質などの臭いを吸収することが可能です。伝統的な土蔵もこのしくみを利用しています。この土のタイルも商品化され、暮らしの中に取り入れられています。

 滑空名人トンボに学んだ小型風力発電機
 最近、再生可能エネルギーとして期待が高まる風力発電。しかしこれまでのものは、風車が強風に耐えられえない、微風では回らずに発電できないといった技術的な問題点がありました。

 そこで着目したのはトンボ。強風時でも無風状態でも飛べるトンボの翅は、航空機の翼とは違い薄板を凹凸に折り曲げたようなものです。この構造を詳しく調べてみると、凹凸が小さな渦を生み出し、外側の空気を速やかに流すことで安定した飛翔を可能にしていることが分かりました。この技術を風車に応用して実験したところ、微風でも回り、台風にも耐え、かつおおむね一定回転を維持できる風車を、なんとケント紙1枚でつくることができました。強風・微風時にも回るだけでなく、小型で安全、軽量、安価と、従来製品の多くの弱点を克服しています。「トンボ風車」が各家庭の軒先で回る日も遠くないかもしれません。

*https://nacsj.net/magazine/post_138.html より

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<社名の由来> トリンプ・インターナショナル

2025-01-14 08:10:51 | 社名の由来

 「トリンプ・インターナショナル」

 トリンプ・インターナショナル(Triumph International)は、スイスに本社を置く女性用下着製造販売会社。1886年にドイツで設立され、現在では女性用下着メーカーとして世界最大規模を誇る。

 日本現地法人のトリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社(Triumph International (Japan) Ltd.)も日本の下着業界で第4位に位置し、「天使のブラ」「恋するブラ」など複数のブランドを取り扱っている。

 発音
 「Triumph」は英語の発音では「トラィアンフ」 /ˈtɹaɪ.əmf/ 、ドイツ語の発音では「トリウンフ」 /trɪˈʊmf/ だが、日本語での表記としてはトリンプ自身が称している「トリンプ」が正式なものである。

*Wikipedia より

 Triumph(勝利、ドイツ語では「トリウムフ」)から。日本法人は発音しやすく「トリンプ」を正式名とした。

*Wikipedia より

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< 郷土料理 > 長野 たけのこ汁

2025-01-14 08:08:02 | 郷土料理

 「たけのこ汁」

 主な伝承地域 北信地域

 主な使用食材 たけのこ、サバ、たまねぎ、豆腐、卵、味噌

 歴史・由来・関連行事
 「たけのこ汁」は、根曲がり竹を使った味噌汁で、北信地域と新潟県上越地域で食べられている郷土料理。「根曲がり竹」とは、ちまざさという笹の新芽で、山間部でとれるたけのこのこと。初夏の極わずかな時期にしかとれないため、出回る量が少なく、手に入りにくい希少なたけのこ。多雪地帯特有のもので、アクが少なく味が良いといわれている。一部の地域でははちくを用いることもある。「たけのこ汁」といえば、無くてはならないのがサバの水煮缶。昭和30年代に広まったサバ缶は、海がない長野県では重宝され、以前は高価なものだった。味噌汁にサバを入れるのは地域特有の食べ方で、あっさりとした味噌汁に油とコクが加わり、「たけのこ汁」に欠かせない旨味にもなっている。シンプルにたけのことサバ缶だけでも十分美味しいたけのこ汁になるが、たまねぎ、人参、油揚げ、豆腐、溶き卵などを入れることもある。

 食習の機会や時季
 根曲がり竹は、5月から6月の初夏に収穫される。アクが少ないので、収穫して直ぐであれば皮を向いてアク抜きせずにゆでて食べることができる。根曲がり竹が出回る時期になると、地元のスーパーマーケットにはサバ缶がずらりと並ぶ。たけのこは、瓶詰めや缶詰にされたものが手軽に購入でき、塩漬けにして保存したものなどを使って一年中楽しめる。

 飲食方法
 皮をむき、節の硬い部分を切り落としたたけのこを切り鍋に入れ、たまねぎや人参などの具材とサバ缶を加え、水と酒で煮る。たけのこが煮えたら豆腐を加え、味噌を溶く。煮立ち始めたら溶き卵を加える。
 たけのことサバ缶だけのシンプルな味噌汁から、具沢山の味噌汁など、地域や家庭によってつくり方は様々。
 たけのこは、「一晩おくと山へ帰る」といわれているほど、時間が経つとアクが強くなる。購入したら、その日のうちに調理する。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 現在も、各家庭でよくつくられており、親から子へ継承されている。根曲がり竹は、地元の産直や道の駅で手に入れることができる。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/takenoko_jiru_nagano.html より

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<B級ご当地グルメ> 山口 防府みそ焼きマイマイ

2025-01-14 07:55:06 | B級ご当地グルメ

 「防府みそ焼きマイマイ」

*https://b9navi.com/%e9%98%b2%e5%ba%9c%e3%81%bf%e3%81%9d%e7%84%bc%e3%81%8d%e3%83%9e%e3%82%a4%e3%83%9e%e3%82%a4/ より

 香ばしいもろみ味噌の風味と黄金色のギョロッケが食欲をそそる

 防府市は、本州の西端山口県の中央に位置し、かつて周防(すおう)国の国府が置かれ、毛利氏ともゆかりが深く、日本最古の天満宮や周防国分寺などの歴史的遺産も数多く残っているまちです。
 歴史を受け継いできたこのまちで、防府ならではの食でまちを盛り上げようと、2011年1月に市内の食品製造業者・飲食店・商店街・商工会議所・市役所が「ほうふB級グルメ開発会議」を結成し、作り上げたのが味噌風味の焼きうどん「防府みそ焼きマイマイ」です。
 麦味噌は山口・九州の限られた地域で消費されていて、防府でも、昔から味噌汁などに麦味噌が多く使われていました。塩分が低く麹を使う量が多いため、香りも甘みも強いのが特徴です。
 「防府みそ焼きマイマイ」は、この麦味噌の元となる「もろみ味噌」をこんがりと焼き上げソースの代わりに焼きうどんに絡めています。具材には、地元で親しまれている魚のすり身で作ったコロッケである「ギョロッケ」を添えた、シンプルゆえに料理人の腕が試されるレシピとなっています。口いっぱいに広がる香ばしい焼きもろみ味噌の風味、焼き色のついた黄金色のギョロッケが食欲をそそる、どこか懐かしさを感じさせるB級グルメです。
 名前の「マイマイ」は、防府市出身の芥川賞作家・高樹のぶ子氏の自伝的小説をアニメーション映画化した『マイマイ新子と千年の魔法』から付けさせていただいたものです。
 マイマイとは、山口県の方言で「つむじ」を意味しており、この調理法が、うどんともろみ味噌をつむじの渦のように混ぜ合わせることから、「マイマイ」というネーミングにしました。
 まだ誕生して間もないB級グルメですが、昨年は山口県主催のB級グルメ大会で優勝し、県内でも注目される存在となっています。
 地元ならではの食材を使っていることから、防府でしか食べられないこのB級グルメをぜひ食べに来てください。 (執筆/防府商工会議所)

*https://www.lifeplan.or.jp/alps/alps_pdf/alps110/alps110_40.pdf より

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<料理用語-和食> 膳

2025-01-14 07:52:27 | 料理用語

 「膳」

 料理を載せる台のこと。

 形は円形、角形、楕円形、半月など様々。

 足がないものと足つきの二種がある。

 足なしを「折り敷」という。

 足付きは、棒足(ぼうあし)、宗和足(そうわあし)、猫足(ねこあし)、蝶足(ちょうあし)、亀足(きそく)、胡桃足(くるみあし)、三方(さんぽう)などがある。

 昔は各家庭にあった箱膳は中に食器が納まるようになっている。また、持ち運びする岡持ちは膳ではない。

*https://temaeita.net/top/t2/kj/94_H/011.html より

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うまいッ! NHK 「卵はキャビア!身も絶品!ちょうざめ〜愛知・豊根村〜」

2025-01-14 07:48:26 | うまいッ!NHK

 「卵はキャビア!身も絶品!ちょうざめ〜愛知・豊根村〜」 2024年2月4日

 世界中の美食家から愛されてきた「キャビア」は、ちょうざめという魚の卵を塩漬けにしたもの。近年、このちょうざめの養殖が国内の各地に広がっています。

 今回訪ねたのは愛知県の豊根村。12年前「村の新たな特産品に」とちょうざめ養殖を始めました。10年かけてキャビアを出荷できるまでこぎつけ、愛知県内のレストランなどで使われ、高い評価を得ています。一般的な輸入品に比べ塩分濃度を低く抑え本来のうまみを味わえるよう工夫しています。またキャビアだけでなく、ちょうざめの“身”も、地元の旅館や道の駅で提供され、おいしいと人気に。地域活性化に一役買っています。

 「うまいッ!」の秘密その1
 海外産と比べておよそ半分の量の塩で漬けるキャビアは、すっきりとした塩味。さらにちょうざめが育つ水は、豊根村のキレイな水なので、キャビア自体も臭みが無くさわやかな後味になります。

 「うまいッ!」の秘密その2
 寿命が70年以上、と非常に長生きなちょうざめ。キャビアに必要な卵を持つようになるまでにはおよそ10年以上の月日がかかります。その間、健康でストレスなく過ごせるよう、生産者さんが気を配り続ける、気の遠くなるような日々です。

*https://www.nhk.jp/p/umai/ts/P7R4N8K39M/episode/te/BM2PRLY226/ より

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<異名-スポーツ選手> キング オブ クール

2025-01-14 07:40:15 | 異名

 「キング オブ クール ティエリ・ダニエル・アンリ」

 ティエリ・ダニエル・アンリ(Thierry Daniel Henry, 1977年8月17日 - )は、フランス・エソンヌ県レ・ジュリス出身の元サッカー選手、現サッカー指導者。元フランス代表で、フランス歴代2位の51得点を記録している。現役時代のポジションはフォワード。

 プレミアリーグ歴代最多となる4度の得点王受賞をはじめ、FWA(Football Writers' Association、サッカーライター協会)の投票によるFWA年間最優秀選手賞を3度受賞、PFA年間最優秀選手賞を2度受賞、UEFAチーム・オブ・ザ・イヤーを同賞最多の5度受賞と数々の個人タイトルを獲得。プレミアリーグにおける1シーズン歴代最多アシスト数(タイ)の(20アシスト)を誇る。

*Wikipedia より

 ゴールしても、なかなか感情を出さなかったため「キング オブ クール」と呼ばれたとか。

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<慣用句・諺> 鼻毛を抜く など

2025-01-14 07:38:18 | 慣用句・諺

 「鼻毛を抜く」

 相手をだます。出し抜く。

 

 「鼻毛を伸ばす」

 女の色香に心を奪われ、だらしなくなる。

 

 「鼻毛を読む」

 女が、自分にほれている男を思うように操る。鼻毛を数える。

 

 「鼻先であしらう」

 冷淡に扱う。すげない態度をとる。

 

 「話が合う」

 趣味や好みなどが一致して、楽しい話ができる。

 

*goo辞書 より

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<日本酒メーカー> 新潟 青木酒造

2025-01-14 07:35:23 | 日本酒

 「青木酒造」

 青木酒造株式会社(あおきしゅぞう、英文名称 : AOKISHUZO The Sake Brewery Co.,LTD)は、新潟県南魚沼市塩沢に本社を置く酒造メーカー(酒蔵)。

 創業は1717年(享保2年)であり、南魚沼地域で最も古い歴史を有する。酒蔵は三国街道の塩沢宿牧之通りに位置する。

 代表銘柄は「鶴齢」であり、『北越雪譜』の著者鈴木牧之が命名した。次男である鈴木弥八が7代目として平野屋(現・青木酒造)を継いでいる。現在の当主は12代目であり、約3000石の日本酒を生産している。巻機山の伏流水、南魚沼地域産の米を用いている。

 青木酒造株式会社 新潟県南魚沼市塩沢1214

*Wikipedia より

 代表銘柄

*https://www.amazon.co.jp/%E9%B6%B4%E9%BD%A2-%E9%9D%92%E6%9C%A8%E9%85%92%E9%80%A0-%E9%B6%B4%E9%BD%A2-%E7%B4%94%E7%B1%B3%E5%A4%A7%E5%90%9F%E9%86%B8-720ml/dp/B005CSHNZ0/ref=asc_df_B005CSHNZ0?mcid=65c663f8427b39c0b2a5ec0ec9d45874&tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=707459350296&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=3393167978432199634&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=9198190&hvtargid=pla-549309941232&psc=1&gad_source=1 より

鶴齢 純米大吟醸

新潟県産の越淡麗を100%使った純米大吟醸酒です。果実を想わせる華やかな香りと、飲みやすさの中に広がる優しい旨味が特徴のお酒です。

原料米 越淡麗
精米歩合 40%
日本酒度 ±0
酸度 1.3
アルコール 15度以上16度未満

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<日本の名水百選> 福島 右近清水

2025-01-14 07:34:24 | 名水百選

 「右近清水」

 平成の名水百選にも選ばれています。
 新地に移り住み、新田開発に尽くした伊東(伊達)右近の功績を讃え、その名がつきました。

 春になると、付近の溜め池を囲むように桜が咲き誇ります。
 桜の回廊を散歩してみてはいかがでしょうか?

*https://www.shinchi-town.jp/soshiki/3/spot-ukonshimizu.html より

 由来・歴史
 伊達政宗の孫にあたる伊達右近が終生の地としてこの地に移り住み、湧き出る清水を賞味しながら暮らしたとされている。
 水質保全活動
 水利委員が中心となり、きれいな水でおいしい米を作ることを念頭において、環境整備を行ってきた。さらに、雨の日にも利用できるようにと東屋を設置したのを契機に団体を組織化し、ツツジやサツキの植樹、休憩所の設置、遊歩道の整備などの活動を行っている。

 周辺の自然環境-戦国時代の武将、伊達政宗の孫にあたる右近宗定が賞味した湧き水であることにその名が由来する。豊富な水量とともに、四阿や遊歩道の整備、桜やツツジなどの植樹が行われたことにより、地元の人々や観光客などで賑わっている。
 利用状況-地元はもとより、県外からも大勢の方々が、持ち帰って利用している。

*https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/newmeisui/data/index.asp?info=14 より

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